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デューン 砂の惑星 【フランク・ハーバート】 [古典的名作の棚]

昔、テレビでこの作品の映画を観たことがあります。今も非常に
強く印象が残っているくらいインパクトがありました。その後、
原作の存在を知ってからずっと読んでみたいと思いながら、少々
外国作品が苦手なことや、最近では店頭で入手しずらかったこ
ともあって先延ばしに・・・。
この度、新訳の新刊が刊行されたことを知り、この機会を逃したら
読む機会がないかもしれない!っと思って、ついに、ついに、読み
ました。

  DUNE-1s.jpg 
  ▲ 新訳版のカバーも魅力的に!これも読むことにした 
   一つの理由かな♪

   デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
   作者: フランク ハーバート
    
出版社/メーカー: 早川書房
    
発売日: 2016/01/22
    
メディア: 文庫

【 story 】

皇帝の命により、砂の惑星アラキスに領地を移封させられた
アトレイデス侯爵家。アラキスには、皇帝と前領主ハルコンネン
男爵の策略が待ち受けていることを知りながらアラキスに入る。
しかし、信頼する部下の裏切りにあい、レト侯爵は殺され、息子
のポールは、母・ジェシカと共に砂の砂漠へと脱出するが・・・。

【 深みのある物語 】

さすが名作を称される作品。ちょっと序章が長いという印象で、
物語の展開に乏しく飽きかけましたが、その代り登場人物たち
や物語の背景がしっかり描かれていたので、いざ物語が進み
始めると面白かったです。
単純に、策略にはまって父を殺された青年が、厳しい環境の
中を生き抜き、家の再興を果たすといった物語ではなく、
アラキスで産出される香料メランジと、メランジを取り巻く皇帝、
大領家、そして航宙ギルドといった各勢力間の権力抗争、
砂漠の民・フレメンの生活や歴史など背景がしっかりと描かれ
ており、壮大さと、物語の深みが感じられました。

砂の惑星に隠された秘密は何か、ポールはいかに生き抜き、
皇帝ハルコンネン家に対抗していくのかと、物語の展開が
気になって待ち切れなかったです (*^-')bオモシロカッター♪

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 ▲ 巨大な砂蟲(サンドワーム)の前に一人立つポール。
  中巻の表紙が物語をよく表していて好きです(*^-')b

【 +plus 】

インパクトの強かった映画について調べてみると、監督は巨匠の
デビッド・リンチ監督の1984年作品なのですね。もちろん今の
映像と比べたらレベルは落ちるけど、画面から伝わってくる迫力と
雰囲気には、中毒になりそうな世界観がありました(「猿の惑星」
を観たときも同じよう感じました)。

  DUNE-1 1985s.jpg
 ▲ 1985年刊行版は映画のスチールが使われていたそう。

きっと、リメイクではこの迫力は出せないだろうな!っと思ってい
たら、2017年2月現在、ドゥニ・ビルヌーブ監督で再映画化の話も
あるようです。でも、いくらSFXが進化しても、あの映像の迫力は
難しいでしょうね。
本作に限らず、個人的には名作映画の再映画化は反対だなぁ!


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