出逢った小説リスト 【2016年4月-6月編】 [読んだ作品リスト]
2016年(平成28年)の4~6月に私が出逢った小説たちです♪
この期は、「御宿かわせみ」の再読が中心☆ やはりいい作品は
いい!!それに尽きます(*^-')b good!
※ 『出逢った小説リスト【2016年1月-3月編】』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
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14_アルスラーン戦記8 【田中芳樹】
昔、買った角川文庫版を久しぶりに読み直して、ついに持っていた
第8巻までを読み終えました。第7巻までで第1部が完結していて
ビックリ。さっぱり記憶がなかった・・・。
買っていた当時は、自分の感覚にピタリとはまらず、斜め読みしてし
まったからかな(だから、内容をほとんど覚えていなかった?)。
今回は、ピタっと感覚にはまりましたし、初めて読んだみたいに新鮮
でしたので楽しめました。アルスラーンがどのように幾多の危機を
乗り越えていくのか、この先も楽しみです(でも、角川文庫版は売って
なさそうなので、第9巻からは他社かな。作品のイメージが、どうして
も天野喜孝さんのイラストのイメージですが、やむを得ないなあ)。
▲ 最初に触れたのが天野喜孝さんのイラストだから、どう
しても天野さんのイメージになっちゃう!
15_珈琲屋の人々-ちっぽけな恋 【池永 陽】
大好きな作品の2作目。でも、今作を読んでの印象は・・・過去に
犯した罪の意識から自虐的で、人生の全てを諦めてしまったような
主人公と、その苦しむ主人公の姿をみて、自分に安堵感を得ている
人たちとの物語・・・。
申し訳ないですが、悪意を持った書き方をするとそんな印象でした。
なぜ、こんな悪意を持った書き方をしたかというと、すごくガッカリした
から。この物語の魅力は、罪を背負っているからこそ持つやさしさや、
懐の深さのある主人公に人間的魅力にあると思うのですが、今作
ではそういう面がほとんど描かれていなくて。第1作にすごく感動し、
第2作にも期待していた分・・・。でも、好きな作品なので、第3作
(最終巻)には期待したいです!
16_虹の岬の喫茶店 【森沢明夫】
たぶん、この作家さんは初めて。でも、心温まる作品を書かれ、
本作を含めて映画化作品も多い作家さんとして名前は存じ上げて
いました。本作品も映画化されましたが、想像どおり、主人公の
「悦子さん」のやさしさが伝わってくる心温まる作品でした。
連作短編ですが、後の作品に、前の登場人物のその後がふんわり
と描かれているところが良かったです。
▲ 左はハードカバー、右は文庫の表紙。
イメージ的には文庫のが好みかな!明るい雰囲気がいい♪
虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)
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作者: 森沢 明夫
出版社/メーカー: 幻冬舎
発売日: 2013/11/14
メディア: 文庫
17_阪急電車 【有川 浩】 (Link)
評判どおりの素敵な作品。読む前は、関西に不案内なので、
読んでいて楽しめるのかなと躊躇する気持ちもありましたが、そんな
心配はいりませんでした。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
18-22_御宿かわせみ(2~6) 【平岩弓枝】
あまり時代小説は読みませんが、やさしく、しっとりとした雰囲気が
漂い、推理小説的な要素を含んだ市井の謎解きの物語。このblog
でも初期に取り上げたほど大好きです(その記事はこちらをクリック!)
以前、はまってかなり読みめましたが、ここ数年読むのを止めていた
ので、どこまで読んだかからなくなってしまいました。そこで全部読み
返しているところです。気楽に楽しめる素敵な作品です。
出逢った小説リスト 【2016年1月-3月編】 [読んだ作品リスト]
2016年(平成28年)の1~3月に私が出逢った小説たち♪!
4月に転勤があったりして、まとめも今頃になってしましまし
た ^^;
本を読む時間もなかなか十分に取れなくて。この第1四半期
もあまり読めなかったなぁ。
※ 『2015年10月-12月編』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
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01-03_竜の柩(2~4) 【高橋克彦】
第1作の青森、長野、出雲を舞台に展開した日本古代史の
神々をぐる話と違って、第2作の舞台はインドやトルコへ飛び
出し、ヒンドゥ教や古代シュメール文明などの神々へ。名前は
聞いたことはあってもほとんど知識のない中で、それらの歴史
や神々を理解しながら読み進めるのにはちょっと苦労しました
が、例えば、日本の神々とヒンドゥの神々との意外な繋がりなど、
興味深かったです。
そして第3作では宇宙へ、第4作では時空を超えて・・・とます
ます伝奇的要素が増して、下手すればついていけなくなりそう
に・・・^^;
第4作では、話がまた日本古代史に戻も及び興味深かった
です。でも、この作品のぶっ飛んだ世界についていくのは少し
疲れたので続編を読むのは少し休んでからにします(苦笑)
04_ストーリー・セラー 【有川 浩】 (Link)
さすが有川さんと唸らせる作品で、もっと有川作品を読みたく
なりました。どんな作品だったか、詳しくはタイトルをクリックし
てネ!
05_花酔い 【村山由佳】
▲ 花酔ひ (文春文庫)
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作者: 村山 由佳
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2014/09/02
メディア: 文庫
2組の大人の夫婦をめぐる物語。4人の視点から、理性では
抑えきれない感情の波に襲われたときの心理、止めることの
できない感情に翻弄される姿が描かれています。
どうすべきか頭では分かっていても止めることのできないこと
って誰にもありますよね。4人の心理に共感するところと、
無条件に支持できないところがあって複雑な読後感でした
(詳しく書けないので抽象的ですみません。)。
この作品は、濃厚な性描写も話題となっていましたが、私的
には、大人の恋愛が描かれた作品ですから、そのような描写は
あって当然だと思いますし、アブノーマルな描写もありますが、
特別、過激過ぎるとか不快で目を覆うといった感じは受けませ
んでした。
06_恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近 【エドモンド・ハミルトン】(Link)
古典的SFの名作のキャプテン・フューチャーシリーズの第1作。
私にとって、一番の名作と言っても過言でないかもしれません。
太陽系を所狭しと飛び回り、正義のために奮闘するキャプテンの
活躍に胸を躍らせた方も多いのではないでしょうか。久しぶりに
読みましたが、懐かしくておもしろかったです。
詳しくはタイトルをクリックしてネ!
07_海の見える街 【畑野智美】
▲ イラストの雰囲気に惹かれ購入しました!
海の見える街 (講談社文庫)
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作者: 畑野 智美
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2015/09/15
メディア: 文庫
若いときには、燃えるような短く激しい恋がロマンティックに
思え憧れるところがあります。この物語は、それとは異なる静か
な大人の恋愛物語。時間をかけて育んでいる分、心の繋がり
は深いもののように感じられます。
この物語は、図書館・児童館に勤務する4人の視点から描かれ
た物語。決して、刺激的な恋愛ではありませんが、こういう肩に
力の入っていない、自然な恋愛もいいなと思います。
08_ドールズ 闇から覗く顔 【高橋克彦】
シリーズ2作目。第1作目は、怜に取り憑いた者がいったい何者
なのかといったホラー調の物語でしたが、この第2作目は一転、
目吉先生が謎を解き明かしていくミステリ調になっています。
もう、怜の中にいる者が目吉先生と明かされていますから、目吉
先生のキャラを活かすには、このままホラー調で続けるのは
無理ですし、そうすると作品の雰囲気が変わるのはやむを得な
いのでしょうね。そうは言っても、不気味さとドキドキ感がなく
なったのは残念です。
09_怪盗山猫 【神永 学】
神永さんの作品はいくつか読んでいますが、自分の好みには
しっくりこない印象がありました。この作品は映像化(観ていま
せんが)がされたこともあって読んでみました。大胆不敵な怪盗
を主人公に、テンポの良い展開で、あっという間に読み終わり
ました。おもしろかったです。エンターテイメント性の強い作品が
好きな人は気に入ると思います。
10_人食いの時代 【山田正紀】
連作短編。人食いバスなど、各話、人食いというタイトルがつ
いています。なぜ人食いなのかは正直、分かりませんでした。
ラストで各話が絡み合って、好みではありませんが、まあまあ
おもしろかったです。
11-13_アルスラーン戦記(5~7) 【田中芳樹】
前年に引き続いて再読中です。感想は、第8巻まで読んだ際に!
バビロンの秘文字 【堂場瞬一】 [どきどきな物語の棚]
作品の評判が高かったので、図書館で借りて読んでみました。
第1巻は予約待ちをしましたが、第2巻以降は予約なしで借り
られて・・・。
私は第1巻から引き込まれた作品だったので、正直、予約が
少なくて意外です。もっと人気があってもいいのに!という印象
です。
▲ バビロンの秘文字I - 胎動篇
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作者: 堂場 瞬一
出版社/メーカー: 中央公論新社
発売日: 2016/01/22
メディア: 単行本
【 story 】
言語学者の恋人・里香から話があると連絡を受け、彼女に会う
ためストックホルムを訪れたカメラマンの鷹見正輝。しかし、何も
話を聞かないうちに里香が勤める語学研究所が爆破され、彼女も
何かから逃れるように姿を消す。彼女の行方を追ううちに、里香と
共に消えたタブレットと呼ばれる粘土板が鍵をにぎっているらしい
ことが明らかになるが・・・。
【 ワクワクさせる展開! 】
最初は、なぜ里香が姿を消したのか?何に巻き込まれたのか?
という疑問から始まり、物語がめまぐるしく展開するとともに
里香と消えたタブレットには何が書かれているのか?
タブレット奪取を図る組織は何か?
なぜタブレットを必要とするのか?
と次々と生じる新たな疑問にグッと引き込まれ、全3巻をあっという
間に読んでしまいました。
超古代史に秘められた謎というのはロマンがありますし、飽きさせ
ない展開でおもしろかったです。
[ご注意]
先入観を与えてしまうといけないので未読の方は、この後は
読まないようにしてください。
【 ただ・・・ 】
ただ、ラストは少々 “ん!?” という感じ。
詳しくは書けないですけど、里香の決断に共感できず・・・。その理由で?
といった印象です。なので、ラスト直前まで私の中では高評価だった
のですが、ラストで評価がグッと落ちてしまったかな。
まあ、それでも総じて面白くてお薦めの作品です ^^bグッド!