湖底のまつり 【泡坂妻夫】 [推理小説の棚]
書店で本を手に取ったとき、たまに『好みの小説かも!』
っと予感することがあります。この作品は、あらすじを読ん
で正にピンっときた作品。
静かに、じっくり物語が進む正に私好みの作品でした!(^^)!
っと予感することがあります。この作品は、あらすじを読ん
で正にピンっときた作品。
静かに、じっくり物語が進む正に私好みの作品でした!(^^)!
▲ このカバーデザインも素敵♪ センスいいですネ!
湖底のまつり (創元推理文庫)
- ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてね)
- 作者: 泡坂 妻夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/06/18
- メディア: 文庫
【 story 】
傷ついた心を癒すためにあてもない旅に出た香島紀子は、
東北の山間の奥にある温泉にたどり着く。古地図から、その
温泉から更に奥まったところに渓流があることを知り出かけ
るが、急に増水した川に呑み込まれてしまう。
そんな紀子を救ったのは植田晃二という男性だった。その
夜、紀子は晃二と結ばれるが、翌朝、晃二の姿は消えていた。
晃二を探して彼が話していた村まつりに赴いた紀子は、そこ
で晃二がひと月前に殺されていたことを知る・・・。
【 上質なミステリ♪ 】
こつ然と消え去ってしまった男性。紀子が出逢った男性は
夢だったのか・・・。 そんな不思議な謎に始まる作品。紀子の
次に、まさに晃二からの視点で出来事が語られると、さらに
謎が重ねられ・・・。
最初の謎と、重ねられた謎の矛盾は何だろうと引き込まれて
読み進めました。
登場人物たち視点からそれぞれ描かれることにより、次第
に明らかになってゆく謎。そこに交錯するそれぞれの想い。
矛盾する事実も納得いくラストと残る余韻。レベルが高くて
魅了された作品でした。
泡妻さんの作品は初めて!少し古い作品のようですが、それ
を全く感じず、とても読み応えがあって気に入った作品でした。
久しぶりに、私の好みにピタリとはまった作品に出逢えました。
【 +plus 】
amazonで好みの作品がないかと探していたら、この作品を
見かけました。そこに紹介されたあらすじだけ見ても惹かれず、
きっと読まなかっただろうなと思います。やはり、本との出逢
いは本屋さんだなって改めて認識しました!