すべてがFになる【森 博嗣】 [推理小説の棚]
皆さんって本を読むときはどういうときですか?
電車の中ですか?家のリビングですか?
ちゃんと姿勢を正して読んでいるのですか?
私の場合、
・「あと寝るだけ!」っという状態で、
・ベッドの上で枕元に電気スタンドを置いて寝転んで、
・眠くなったらそのまま寝てしまう、
というのが、最高の幸せです。
どきどきしながら読んで、読み終わって、その余韻にひたりながら寝るのなんて、
最高すぎて、も~言葉にできない!
このごろ、仕事が忙しくて、そういう時間がとれないのが悲しいです。
さて、さて、今回は森博嗣さんの「すべてがFになる」を紹介します。
も~、ずっと前から書きたかったけど、うまく書けなくて・・・。
ん~難しー。
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【 さてさて、お話は? 】
天才工学博士・真賀田四季の最先端研究所がある妃真加島。
彼女は、その孤島の研究所で、少女時代から完全に隔離されて生活を送っていた。
その隔離された四季の部屋からウエディング・ドレスをまとい
両手両足を切断された死体が現れた。
その部屋は地下にあり、出入り口は一か所のみ。
部屋の出入りにはビデオで記録され、コンピュータにより完全に管理された密室。
誰の出入りも映っていない、記録も残っていない密室でいかに殺人が起こったのか。
その孤島にゼミ旅行で訪れていた、那古野にあるN国立大学建築学科の
犀川創平助教授と西之園萌絵はやむを得ず(積極的に?)謎に挑むことになる。
【 私にとって最高レベルの作品です 】
森博嗣さんのデビュー作にして、第1回メフィスト賞に輝いた作品。
そして人気のS&Mシリーズの1作目です。
(ちなみに、Sは犀川創平のS、Мは西之園萌絵の萌絵のМ)
あまりに有名すぎて、説明の必要はないですよネ。
さてさて、この作品は密室物です。
しかも、作品の中でも触れていますが、二重、三重の密室です。
どんな密室かというと、
・直接の船の行き来のない孤島、
・その島にある閉鎖された研究所、
・出入りが徹底的に管理された部屋、
「密室、これでもか!これでもか!!」っていう感じですね。
こ~いうこだわりって、私の趣味を刺激するんです。
さらに私の趣味を刺激する要素がもうひとつ。恋愛の要素です。
『恋愛ものが好き』というと、「なんだ~、こいつぅぅぅ」といわれそうかな?
男としては、こう明言するのはちょっと恥ずかしい(考え方が古い!?)
けど、こういう匿名だから言えるのかも。
だから、ここでは宣言しちゃいます。「大好きで~す!」
さてさて、この作品ですけど・・・
西之園さんの犀川先生への想い。そして、犀川先生の気持ち。
進んでいるのか、進んでいないのか分からないような二人の関係の
「まどろっこしさ」がいいかも(笑)。
西之園さん自身、犀川先生が本当に好きなのか分かっていないし、
そして犀川先生自身も、彼女に対する気持ちがよく分からない。
でも、そんな恋愛初心者っぽい雰囲気が、作品に「すがすがしさ」を
感じさせてくれます。
でもでも、そんなに「恋愛」について自己分析しなくてもういいのにねぇ、
って思ったりしてしまいます。
【 ところで・・・ 】
批判するわけではないのですが(ごめんなさい!)、
このごろの森博嗣さんの作品にちょっと不満です。
っていいますか、難しすぎて内容が理解できない・・・(汗)
しかも、すべての主な作品が、このS&Мシリーズというか、
真賀田四季につながってしまっている感じ。
多少、リンクさせるならいいのですが、こんなにリンクしてしまうと、
各々のシリーズの素敵な世界がすごく狭くなってしまった感じがして・・・。
S&Мシリーズすべての作品が「大好き」なので、余計、
それらの作品を大切にしておきたいなぁっというのが正直なところです。
ただの私の勝手なのでしょうが。
【 どーでもいいのですが・・・ 】
西之園萌絵さんっのイメージって、私の中では常に
「ふりふりのスカートをはいて、まさにゴスロリ?」
って感じなんです。
でも、パンツルックでタンクトップを着て、キャップをかぶった・・・・。
そのイメージがなかなかわかないんですよね。
でも、いまさら変わらないので、ゴスロリイメージで読んでいます。
そのギャップがまたいいかも!って思うこのごろ。
みなさんはどういうイメージで読んでらっしゃるのですか?
ん~、私だけなんでしょうか??
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