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宇宙の孤児 【ロバート・A・ハイライン】 [古典的名作の棚]

この作品は、「少年少女SF文学全集」の『さまよえる都市宇宙船』と
しても刊行されており、小学生のころ読んだ作品。
詳しいストーリーは忘れてしまっていましたが、その時に受けた
強烈な衝撃はいつまでも残っていて!

なので、ず~と以前からもう一度読みたくて、書店に行くと
「復刊してないかな~!」、古書店にいくと「古本が出てないかな~!」
と探し続けていたのですが、ついに11月初め、「神田古本まつり」で
見つけました☆
うれしー! O(≧∇≦)O !!

ORPHANS OF THE SKY.jpg

【 story 】

 ヒューは、〈船〉とは世界を示す概念的なものと思っていた。
  そして、壁に囲まれた世界がすべてだと思っていた 
 

支配層である「科学者」の卵のヒューは、世界に矛盾を感じていた
ある日、調査に向かった上層階でミューティ(ミュータント)に襲われ
捕まってしまう。
しかし、ヒューはそこで、一つの体に二つの頭をもつミューティから
〈船〉とは宇宙船であり、壁の外には大きな宇宙が広がっていること、
そして、自分たちの住む世界が、漂う都市宇宙船の中という
狭い世界でしかないことを教わる。
ヒューは、真実を伝えようと、ミューティを説得して居住区に戻るが、
科学者たちにとってヒューは秩序を乱す異端でしかなかった。
殺されそうになったヒューは、古い友人の助けもあってなんとか
逃げ出すが・・・。

【 強烈な衝撃を残した作品 】

『すべてと思っていた自分の住む世界が、実は宇宙船という狭い
 世界あり、信じていた価値観が次々にもろくも崩れ落ちていく・・・。』

もし自分がヒューの立場だったら、自分の知る世界が真実でないと知って、
どんなにショックだろう! と想像して衝撃を受けたことを思い出しました。
小学生のころに受けたその衝撃だけが、いつまでも私の中で強烈な
印象として残っていたのだと思います。

今回、読み直してみて、その衝撃がよみがえるとともに、ラストを覚えて
いなかったため、新しい価値観を受け入れ、新たな世界を創ろうと
挑戦するヒューたちにの未来はどうなるのだろうか! と非常に
ドキドキ・ワクワクしながら読み進めました。
今、改めて読んでも、めり込むほどおもしろかったです!
ホント、大人になっても楽しめる素敵な作品。
もし、この作品と出会う機会があったら、是非読んでみてくださいネ
*^^*

それにしても、こういう名作を古本でないと手に入らないのはさみしいなぁ!


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