少女ノイズ 【三雲岳斗】 [ラブストーリーの棚]
この作品との出逢いは、出張で大阪に行ったとき。
書店のお薦めだったのか、この作品だけ何冊も並べてあったこと、
しかも、私はこういうイラスト(表装)がだ~い好きなこと *^^*ヘヘ!
極めつけが、有川浩さんの帯の紹介文に惹かれたこと ☆
そしてダメ押しが、作者の三雲岳斗さんの作品を読んだことがあって
(その作品はライトノベルだったので、最初気付かなかった)、
読みやすくてなかなか魅力的な作品を書いていたこと、
そんな理由で買う気になりました。
少女ノイズ (光文社文庫)
作者: 三雲 岳斗
出版社/メーカー: 光文社
発売日: 2010/04/08
メディア: 文庫
【 story 】
大学に通う僕・高須賀克志は、人には言えない趣味を持つ。
そんな趣味を知る大学の特任準教授・皆瀬から、ある日、
アルバイトを紹介される。
それは、斎宮瞑(いつきのみやめい)という生徒を担当する
大手進学塾の講師だった。
「瞑さんのお世話をお願いしたいの。無理に講義に出席させる
必要はないけど、その・・・彼女が面倒を起こさないよう、
相手をしてあげて欲しいというか」
塾の職員から受けた説明に訳がわからないまま瞑と出逢った
のは、塾の屋上だった。
脱ぎ捨てられたスニーカー、両脚を無造作に投げ出し、無機質に
まるで倒れているよう。
そして、スタジオ録音などで使う密閉型のごついヘッドフォンで、
小振りな頭部をすっぽり包み込んで、すべてを遮断するように
していた・・・。
【 ミステリ小説か、恋愛小説か 】
実は、購入する理由の一つとなった宣伝帯に、有川浩さんは、
こんなことを書かれていました。
「ミステリ部分、ぶっちゃけどうでもいい。『少女ノイズ』は彼と彼女が
出会い、求め合う、ただそれだけの恋物語だ」
自衛隊三部作に代表される恋愛作品に定評のある有川さんが
(っというか、私も有川さんの恋物語がだ~い好き!)、
宣伝帯とはいえお薦めしている小説なので、すご~く楽しみ
でした。
そして、読み終わって感じたことは、三雲岳斗さんには失礼ながら、
有川さんの言うとおり!
ホント、ぶっちゃけミステリ部分はどうでもいいです!
(三雲さんゴメンなさい!)
私も読んでみて、この作品は、瞑とスカ(高須賀のこと)の恋物語
だと思います。
そう!謎は、瞑とスカが少しずつ近づいて行く触媒みたいなもの。
なので、本当にミステリ部分はどうでもよかった ^^;
実際、惹きこまれるほどの謎でもないかなって感じ。
ただ、恋愛小説と言っていいのかも、正直なところまた微妙。
物語はミステリの方がメインで、逆に瞑とスカの関係は添えられた
ような感じ。
でも、瞑とスカの微妙な距離感がちょっともどかしくて、
二人が惹かれあっているのか、そうでもないのか?分からない
ような感じの中、一つの謎を通して二人が近づいていく感じが
良かったです(ホントに少しずつですが・・・)。
もしかしたら、私が恋物語を期待し過ぎて、もう少し瞑とスカとの
やり取りが多い方がよかったなと思ったから、謎に物足りなさを
感じてしまったのかも知れません。
でも、いずれにしても、こういう雰囲気の作品って、すごく好み。
о(ж>▽<)y スキー!
お薦めです ♪
こちらも、とてもおもしろそうですね。
私もこうゆう絵が好きで、惹かれます。
今度読んでみたいと思います。
by よっちん (2010-05-12 20:02)
よっちんさん、コメントありがとデスm(_ _ )m
トーキョー・クロスロードを気に入ってくださった
よっちんさんなら気に入るかも!
気に入ってくれるといいな ^^
by jun (2010-05-13 00:23)