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御宿かわせみ【平岩弓枝】 [推理小説の棚]

4月に異動があって仕事が変わりました。
さっそく初日から午前2時まで仕事、翌日は泊まり。
っと今日(金曜日)も0時ころ帰ってきました。
え~ん、このままじゃ倒れちゃうよ~。
まあ、いつまでもこんな毎日が続くわけじゃありませんが・・・。

それで、久しぶりに自分のブログを見たらコメントとトラックバックが!!
ありがとうございます。私のブログを見てくださる方がいたのも驚きなのに、
コメントやトラックバック、しかもniceまで。
うれし涙しています(^^)

さてさて、今日はちょっと(自分では)異色の分野の本のご紹介!!
平岩弓枝さんの「御宿(おんやど)かわせみ」です。

【 お話は、というと・・・ 】

主人公は与力を兄にもつ気軽な二男坊「神林東吾」。
剣の腕は師範代、面倒見が良くて、男前で、人情に厚い。
こう書くと、欠点のない嫌味っぽい奴になってしまいそうですが,
これがさっぱりした性格で全く嫌味がない。
その東吾と彼の親友、八丁堀同心の「畝源三郎」が江戸の町をかけまくって、
難事件を解決する物語。
そして、江戸の大川端にある小さな旅籠「かわせみ」を切り盛りする女主人「るい」。
東吾の幼なじみであり、一途に、そして献身的に東吾を愛する「るい」の存在が
物語に華を添えてて心温まります。

 

御宿かわせみ

御宿かわせみ

  • 作者: 平岩 弓枝
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1979/01
  • メディア: 文庫

 ▲ 現在、30巻くらいまで出ています。
    短編集のような構成で、忙しい人もすぐ読めますよ!
    そのうちに、「この巻のこのお話がお勧め!」という感じで紹介したいです。
    でも、まずは1巻を読んでくださいネ。

【 きっかけは? 】

「平岩弓枝」さんというと,私が小さいころ父親が読んでいた分厚いハードカバーに
書かれていた名前であることを思い出します。
父の読む本とは全く趣味の異なる私は、「平岩弓枝」なる作家の作品は読む対象ではない、
と勝手に決めつけていました。
それが、今やファンですから自分のことながらおもしろいデス。

そもそも、なんで「御宿かわせみ」シリーズを読むようになったかというと、
自分の好みに合う作家の作品を読むのに飽きたから。
飽きたというと人聞きが悪いですが、どうしても買う本はなじみの作家の作品
になってしまいませんか?
自分の好みに合っているか分かるし、作品のレベルもだいたい想像がつくので。

そこで時々、新しい作家の開拓に乗り出すんですが、
そこで幸運にも出遭ったのがこのシリーズ。
たまたま立ち読みした雑誌「ダビンチ」で時代小説を紹介しており、
非常に高評価であったことがきっかけ。
「東吾」と「るい」の純愛っていうところにも魅かれました。
日ごろ読まない時代小説に挑戦してみようとたまたま思ったことも理由のひとつ。
こうやってみると、作品との出会いっておもしろいなぁと思います。

【 どうして「推理小説」のカテゴリー? 】

この小説,神林東吾が親友・畝源三郎と江戸の町に起こる数々の難事件を解決していく、
時代劇版推理小説といえます。
私は時代小説はあまり読まないので、そこであえて「推理小説」のジャンルに分けました。
それぞれの話が、辻斬りや押込み強盗をお縄にするというストーリーだけではなく、
その背景や人物像など深く描かれていて、そして、ストーリーの気品が高いです。
決して嫌味がなく、すっきり・爽快な読後感があります。

そして、るいのすべてを捧げるような純粋な愛、それに応える東吾の愛がまた、この物語の
すがすがしさに拍車をかけています。
もっと、るいと東吾の関係が描かれれば「ラブストーリー」のジャンルに分けたかったくらいです。

 ※ ブログ移転に伴い、加筆・修正いたしました。<2009年5月31日追記>


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私が彼を殺した【東野圭吾】 [推理小説の棚]

【 story 】

結婚を翌日に控えた男の自宅に突然現れた一人の女性。
男の裏切りを知った彼女は服毒自殺をはかる。
男が女性との関わりを隠そうとする中、ついに殺人が起こる。
犯人らしき人物は3人。
殺された彼を取り巻く3名の視点で話は進展していく。
真相に迫るのは、加賀恭一郎刑事。
彼は犯人にたどりつけるのか!

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 文庫

【 最高の快感! 】


私の場合、推理小説は推理するより、ドキドキ感を楽しみながら

ストーリーを楽しむもの。
本書を最初に読んだときも、「推理して犯人を捜そう」というより、

「どうなるだろう」とワクワクしながら読みましたが、

でも、犯人が追い詰められたところで小説は終了。

謎解きもなく、犯人の告白もないため、

  「犯人はだれ?」「どのようなトリックなの?」

と「?」ばかりで、読後感は非常に不燃焼に終ってしまいました。

機会があって、その後、きちんとメモ用紙をとって読み直したところ、
なんとか犯人にたどりつけました\(^^)/

インターネットを見てみると同じ結論に達している方が多いので、きっと
間違いはないと思います。
(ネタバレは推理小説好きには困るので、ここでは犯人に触れません。
巻末にヒントが載っているようですが、明確に犯人を名指ししていないようです。
袋とじになっており、本を傷めるのが嫌いな私は読んでいません)

登場人物も少なく、それほど複雑ではないため、
素直にきっちりと読んでいけば、きっと犯人にたどり着けます。
きっと、私でも分かったので大丈夫だよ!(^^)。

なんといっても、自分の推理で真実にたどりつけたとき(ひらめいたとき)には、
独特の快感!!
これが普通の推理小説ではなかなか味わえない快感ですね。
普段、私のように自分で推理しない人も、是非ともチャレンジしてください。
この快感は最高です。

【 +plus 】

「卒業 雪月花殺人ゲーム」、「眠りの森」など、
東野圭吾さんの作品に不定期に登場し、
いい味を出している加賀恭一郎刑事。

挫折した経験を持つすこし陰のある硬派の彼を「雪月花殺人事件」以来のファン。
加賀刑事の人物像はストーリーに関係ないので、
他の作品を読んでいなくても気にしないで、是非読んでみてくださいネ。


タグ:東野圭吾
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