ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ【映画】 [映画の棚]
― チェーンソーを持った男と戦う制服の美少女の映画 ―
観てきた映画をそう説明しようとした瞬間、
自分でも『なんだ、そりゃ!?』と思ってしまった・・・。
私にとって2008年の映画、第1弾として
『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』
を観てきました。
※ 題名に映画の公式サイトのリンクを貼っておきますネ。
写真はないので、公式サイトで雰囲気を味わってください。
実は、前日まで「スウィーニー・トッド」を観に行くつもりでいたんですが、
映画雑誌を読んでいてこの作品が気になって、気になって(笑)。
観た感じ、人によって好き嫌いがありそうな映画でしたが、
私はそれなりに気に入ったので、ご紹介します!
【 ストーリーは・・・? 】
目的もなく、打ち込むことも見出せず、
中途半端に平凡な日々を送る高校生「陽介(市原隼人)」。
バイクで事故死した親友の死を乗り越えられずに「何か」を探していた。
ある満月の寒い夜、人気のない公園で、
何かを待つようにひとり静かに座る謎めいた制服の美少女と出逢う。
陽介が美少女に声をかけた時、天頂の満月から抜け出すように、
チェーンソーを振り回す黒ずくめの男が降ってきた。
軽やかに大地を飛び回り、チェーンソー男と勇敢に戦う美少女。
呆然とする陽介。
戦いは、美少女からナイフを心臓に突き刺されたチェーンソー男が満月に消えて終結した。
混乱する陽介は、立ち去ろうとする美少女に、チェーンソー男は何者なのかを尋ねるが、
『邪魔をしないで!』
と冷たく突き放される。下宿先の寮に戻った陽介は、「何か」衝動が湧き起こっていた。
翌日、陽介は、制服の美少女を学校前で待ち伏せして昨日のことを尋ねると、
制服の美少女「絵理(関めぐみ)」は、渋々ながら、
不死身のチェーンソーを持つ大男と毎晩戦っていることを告げる。
絵里の戦いを手伝わせてくれと頼む陽介。
その日から、つまらない日々を埋めるように、チェーンソー男との戦いに没頭していく。
そして、少しずつ絵理との距離が近づいていく……
【 感想は・・・というと!? 】
「チェーンソーを持った男と戦う征服の美少女」
っと、観てきた映画をそう説明した瞬間、言っている自分が
「なんだ、そりゃ!?」
「おもいっきりB級映画みたいじゃない!」
っと思ったのだから、聞いた人はなおさらだったのだと思う。
でも、一言でいえばそういう映画。
「じゃあ、くらだなかったんじゃないの?」
と聞かれれば、答えは「NO!」十分楽しめました。
もちろん、B級っという意味ではなくてネ!
主人公の「陽介」は、何をしても中途半端な男。
何にでも熱く向かい合い、バイク事故で死んでしまった親友と比べ、
何の目的もなく、自分が何で生きているのか分からずに、ただ、だらだらと生きている・・・。
でも、悩んでるのです。彼なりに真剣に!
そんな彼が出逢ったのが、チェーンソー男と戦う美少女。
死ぬのなら美少女の役に立って死のう― それが彼の出した結論。
ここまで極端な結論ではないかもしれないけど、
生きることの目的とか、熱く生きたいとか、そんな悩みって誰でも経験ありませんか?
そんな悩みに、「もがいて、もがいて」っということって、「陽介」のような高校生だけでなく、
社会人になって久しい私自身も今だにあるけど、でも高校生のころのが、
漠然とした将来の不安などもあったからか、真剣に悩んでいたのかもしれませんね。
だからかもしれないけど、この映画を観て、悩んだ自分を思い出し、
むかし見た「美少女を守るという、ヒーローになってみたい」という夢(妄想?)を思い出して、
懐かしさというか、心の奥底で「チクッ!」っというのがありました。
そんな、感傷にもちょっと浸らせてくれた映画です!!
【 主演のふたり 】
主演の市川隼人さん。実は、私にとってイメージのいい俳優さんです。
それにしても、「へらへら」した役どころは上手ですよね~
(そう言われてうれしくはないでしょうが・・・)。
「虹の女神」を観たときも、ちょっとそう思いました(笑)。
でも、本気になった時の目には、力強さがあります。さすが!
もう一人の主演、関めぐみさん。ほとんど知らない女優さん
(実は、「包帯クラブ」も観たのですが出演していたのを知りませんでした。
そういわれてみれば・・・)
でしたが、あの凛とした表情がいいですね。
「心のうちに秘めた強さ」といった役どころにピッタリです。
あと、演技も、さみしさを隠そうとするいじらしさ、もろさといった心情を
とても上手く演じているなぁっと思いました。
まさに「絵里」役にピッタリ!
【 雑感 】
最初、上映が始まって最初のところでも、B級映画かなって思いました。
でも、観終わってみて、なんとなく心に残って・・・。
原作も読みたくなって買ってきました。
(最初に寄った店になくて、2軒目は本が傷んでいたのでやめて、3軒目でやっと手に入れました)
本の表紙は映画のイメージと異なるけど、紹介しておきます。
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