妖怪アパートの幽雅な日常【香月日輪】 [最近の素敵な本の棚]
最近、重い本を続けて読んでいたので、すこし軽く、気楽に読める本が
読みたいなって思って手に取った本。
以前から気になっていたので、躊躇(ちゅうちょ)なく購入!
すご~くおもしろくって、第1巻は正に「あっ!」という間に読んでしまい、
すぐ第2巻を購入して読みました。
妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)
- 作者: 香月 日輪
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
▲ 単行本のカバーのが物語の楽しい雰囲気が出ていいるので
載せましたが、2009年8月22日現在、文庫本も第1、2巻が
刊行されています。
文庫本のカバーをご覧になりたい方は ↓ をクリックしてネ!
「妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)」
【 story 】
両親を亡くし、親戚の家で中学3年間を過ごした稲葉夕士(ゆうし)。
学生寮のある高校に合格し、やっと親戚の家を出れると喜んだのも
つかの間、寮が火事で全焼してしまう・・・。
どうしても親戚の家を出たかった夕士は、アパートを捜し、たどり
着いたのが「寿荘」だった。
住宅街の中にあって、異様ともいえる洋風建築の古い古い2階建て
アパートの「寿荘」。
その外観からでも充分「妖怪アパート」の称号を得るにふさわしい
アパート(近所でも「妖怪アパート」の名で通っていた・・・)は、実は
本当に本物の妖怪がたくさん集まるアパートだった。
そこに住むのは、大きな黒い卵のような身体を白い着物にくるんで、
その図体に似つかわしくない小さい小さい手に、でっかい大福帳を
持って現れる「大家さん」や、住人の食事の世話を一手に引き受け
絶品の料理を出してくれる手首だけの幽霊「るり子さん」ら妖怪たち。
そして、10年以上アパートに住み、一部に偏執狂的に熱狂的な
ファンを持つ作家や、除霊師の卵である高校3年の女子高生といった
個性あふれる人たちも。
夕士の高校生活は始まった・・・。
【住人たちの不思議な魅力】
一言で言って、ライトで楽しい物語。
表紙のイラストの雰囲気からも想像できますよね??
この物語に登場する通称「妖怪アパート」の住人たちは、皆が個性的で
ユーモラス、そして、やさしい人や幽霊たち。
両親を亡くして以来、息を詰めるように生きてきた主人公「夕士」が、
次第にアパートの住人たちのあたたかさに心がときほぐされていくところ
が素敵です。
こんなアパートの住人たちと一緒だったら、夕士と同じように、
日常の悩みだど笑い飛ばしてしまえるかもネ。
第1、2巻だけでは、まだまだ謎だらけの妖怪アパート「寿荘」。
全10巻の作品だそうですし、これから不思議な魅力の住人たちが
もっともっと現れそうです ^^
とても気楽に楽しめる作品なので、是非、アパートの住人たちの
不思議な魅力に取り込まれてみてネ!
あ~、早く文庫本の第3巻が刊行されないかな~!
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