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神様のカルテ2 【夏川草介】 [最近の素敵な本の棚]

“ふんわり”と心をやさしく包み込んでくれるような素敵な作品の
『神様のカルテ』
続編というのは、往々にして期待はずれに終わってしまうことが
ありますが、この『神様のカルテ2』は期待に違わない素敵な
作品でした。
休むことなくイッキ読みしてしまうほど惹き込まれました!
(o^-')bスゴクイイ!

神様のカルテ2.jpg
神様のカルテ 2 (← amazonへはタイトルをクリックしてネ)
作者: 夏川 草介
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2010/09/28
メディア: 単行本

【 story 】

悩んだ末、本庄病院に残って地域医療に携わることに決めた
栗原一止(いちと)。
3月、一止はハルに誘われて雪の美ヶ原高原に登り、雲海の
向こうにある北アルプスの悠々たる山並みを望むのだった。

4月、一止の大学時代の親友・進藤辰也が内科の医師として
東京の病院から着任する。
かつて“医学部の良心”と呼ばれるほど医療への志をもっていた
辰也。しかし、一止の期待とは裏腹に、患者の緊急時に連絡が
つかないなど辰也の医師としての行動は、かつての姿からは
想像もできないものであった。
そんな不協和音の中、さらに本庄病院に激震が襲う・・・。

【 ふんわりと心を温かくしてくれる物語 】

小説を読んでいて泣きそうになっても、我慢してしまう私が
自分でも戸惑うくらい涙があふれてしまいました。
“ふんわり”と心が温かくなって、とてもやさしい気持にさせて
くれる、この作品の魅力は健在です。

いつ呼び出しがあるか分からない、いつ家に帰れるかも分から
ない、休みもほとんど取れない、そんな過酷な職場環境。
そんな中で一止たちがやっていけるのは、地位とか名誉とか、
まして報酬だとか、そんなものではなくて、
“人が人としてやるべきことをやる”という純粋な思い。

 「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬だ」

一止と辰也の間で何度か交わされる言葉ですが、愚痴りたくなる
ほどの忙しさの中で(きっと私なら愚痴ってしまうと思います…)、
そんな思いを一切表に出さず、当たり前のようにヒョウヒョウと
患者と向き合い、あたかも当然のことのようにその言葉を口に
できてしまう一止がとても素敵です。
そして、こういう地域医療の問題が決して物語だけのことでなく、
実践している医師たちが現実に存在するからこそ、この言葉が
リアリティをもって心に伝わってきて、感動させられるのかもしれ
ません。

そこに、一止のやさしさ、ハルのやさしさ、病院に働く人たちの
やさしさ、といった人のやさしさに溢れている物語だからこそ、
きっと心を温かくさせてくれるのでしょうね。

【 +plus 】

「神様のカルテ2」も2011年本屋大賞にノミネートされました。
読んでみて、ノミネートされたのも納得です!
そして、櫻井翔さん、宮崎あおいさんで主演する映画の公開日も
2011年8月27日(土)に決まりましたネ。
とても楽しみです!(絶対観に行きまーす^^)

神様のカルテmovie _s.jpg

ところで、「神様のカルテ」でハルは、一服の清涼剤のような存在。
ハルが前面に出過ぎると物語の良さが崩れてしまいそうなので、
宮崎あおいさんは大ファンなのですが、どのように描かれるのか
楽しみあり、不安でもあります。
素敵な映画になるとい~な!♪


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