出逢った小説リスト 【2012年1月-6月編】 [読んだ作品リスト]
少々プライベートで忙しくて、思うように本が読めていません T_T
しかも、このblogでの気に入った作品の紹介も全然出来ないし・・・。
そんなわけで、昨年は四半期ごとに紹介していた読書リストが、
今年は ”6か月まとめて”ということになってしまいました。
― 1月 ―
01_瑠璃の雫 【伊岡 瞬】(Link)
私好みの静かな作品。重い物語かもしれませんが、ずっしり
と感動が染み込んでくるようでした。年の最初から、とても素敵
な作品と出逢えたなぁと大満足でした。
02-03_神々の山嶺(いただき) 【夢枕 漠】 (Link)
山岳小説がこんなにおもしろいなんて知りませんでした。
迫り来る圧倒感と迫力。最初から最後まで惹き込まれました。
この作品はかなりのお薦めです!
04_シンメトリー 【誉田哲也】
映画の公開も間近な姫川玲子シリーズの第3弾。実は、
第2弾と間違えて購入。でも、短編集なので気になりませんで
した。しっかりベースが出来ている作品はおもしろいですネ。
シンメトリー (光文社文庫)
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作者: 誉田 哲也
出版社/メーカー: 光文社
発売日: 2011/02/09
メディア: 文庫
05_陽だまりの彼女 【越谷オサム】
初めての作家さん。私好みの作品だったのですが、最後の
落ちは現実的な物語から方向性がガラリと変わってしまった
感じで、私的には・・・。
06_機動戦士ガンダムUC 5 【福井晴敏】
ガンダムの世界は、ドンパチという印象の方もいるかもしれ
ませんが実は、人の心の強さや脆さといった内面を描いていて
好き!戦闘シーンになると、逆にサラッと読み流してしまうくらい
です。
作者は富野由悠季さんじゃありませんが、福井さんもその点
はしっかり描いているので、読んでいておもしろいです。
― 2月 ―
07_初恋よ、さよならのキスをしよう 【樋口有介】
柚木草平シリーズの第2作。主人公はさえない中年男ですが、
ウィットに富んだ会話と男の渋さがにじみ出ていて、この作品
大好きです。
そして、この作品もタイトルのとおり、初恋のほろ酸っぱさが
ちょっと残る作品でした。好みです!
初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)
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作者: 樋口 有介
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2006/09/20
メディア: 文庫
08_配達あかずきん 【大崎 梢】
タイトルが好みじゃなくて手に取らなかったのですが、本屋さ
んが舞台で(本好きとしては、本屋さんが舞台だと何だか嬉し
い^^)、評判もなかなか良いので読んでみました。
いわゆる日常の謎を描いた作品ですが、正直こういう作品は
大好き!おもしろかったです。
09_武士道エイティーン 【誉田哲也】
大好きなこのシリーズ。離れていても、二人の絆が固く結ば
れているところが素敵です。いよいよ磯山と甲本(西荻)の
決着か!そんなところにも惹き込まれた作品でした。
― 3月 ―
10_夢のカルテ 【高野和明・阪上仁志】
ドラマ化だか映画化の原作と書いてあったので読んでみた
作品です。確かに恋愛もあり、ドラマにはちょうど良さそうな
作品。でも、あまり物語に深みはないかな。ファンタジーっぽい
ので気軽に読むにはいいかも。
11_凍える牙 【乃南アサ】
人からお薦めされて読んだ作品。女性刑事として生きる
苦悩を描いたところは、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズを
思い浮かべました(こちらの作品のが 早いはずですけど)。
直木賞受賞作だけあって読み応えがあり!こういう心の
葛藤を描いた重い作品って好きです。
そうそう、2012年9月8日(土)から映画が公開されるよう。
でも、韓国映画なんですね(驚!)
凍える牙 (新潮文庫) (← amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 乃南 アサ
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2000/01
メディア: 文庫
― 4月 ―
12_ジョーカーゲーム 【柳 広司】
あまりスパイものって読まないので何となく敬遠していたの
ですが、評判がよかったので読んでみました。おもしろかった
です!主人公たちはスパイではありますが、息詰まるような
物語ではなく、ちょっと視点が異なっていて気楽に楽しめました。
ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
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作者: 柳 広司
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2011/06/23
メディア: 文庫
13_傍聞き 【長岡弘樹】
書店のポップ等で“評判”と宣伝されていたので読んでみた
作品。日本推理 作家協会賞短編部門の受賞作ですし、確か
におもしろかったです。ただ、そこまで“いい、いい”と宣伝する
ほどいいのかな?っと私的には…。
人づてに聞いたことは信じやすいという「傍聞き」の性質には
“なるほど!”っと納得です。
14_インシテミル 【米澤穂信】
映画化された際に読んでみようと思って購入。でも,ずーと
何となく読まずに 積本になってました。米澤穂信さんは、ひと
ひねりした作品を書く方。この作品も ひねってあって
“あー米澤穂信作品らしー”と思いました。映画も見ていまし
たが、そういう意味では米澤作品らしさがちょっと出ていなか
ったかな。
15_ビブリア古書堂の事件手帖2 【三上 延】
気楽に読めるし、表紙のイラストはもろ好みだし、好きな作品
ではあるけど、本屋大賞の候補に挙がるほど魅力的なのかは
少し疑問です。私的にはネ ^^;
― 5月 ―
16_カンナ 飛鳥の降臨 【高田崇史】
古代の歴史ミステリって、北村鴻さんの作品で好きになりま
した。当然と思っていた歴史って、実は仮説と想像で成り立っ
ているんですね。北村鴻作品は、重厚で読み応えがあって
大好きでした(しかし、つくづく早世されたのが惜しい…)ので、
期待して読みました。
おもしろかったです!ただ残念なのは、主人公が忍者の
末裔だとかで、いきなりリアリティがなくなってしまったこと。
この物語では聖徳太子の謎に迫っているのですが、何となく、
聖徳太子に関する仮説にも説得力がなくなってしまった感じ
です。そこがつくづく残念!
17_涼宮ハルヒの暴走 【谷川 流】
たまに読みたくなるんです。ハルヒとキョンの微妙な関係を
楽しみたく なっちゃって *^^*
18_愚者のエンドロール 【米澤穂信】
アニメ化されたこともあって、久々に古典部シリーズを読んで
みました。正直、基本設定を忘れかけていたところもあったの
ですが、読み進むにつれて どんどん物語に惹き込まれました。
19_ブラザー・サン シスター・ムーン 【恩田 陸】
恩田陸さんの作品には、夜のピクニックや常野物語のように、
おもいっきり 私の好みにはまるものと、あまりはまらないのと
両極端な印象です。そして、この作品は、残念ながらはまらな
かった方。だからといって批判するわけでは ありませんヨ。
あくまで私の好みの話です。
― 6月 ―
20_くちびるに歌を 【中田永一】
中田永一さんは「百瀬、こっちを向いて」を読んで大ファンに。
某有名作家さんの別の名前とのことですが、雰囲気が違って
好きです。この作品も評判に違わず素敵な作品でした。個別に
取り上げたかったのですが、感動が薄らいでしまったので見送
りましたが、個別に取り上げてもいいくらい気に入った作品です!
21_さよならドビュッシー前奏曲 【中山七里】
“さよならドビュッシー”はとても好きな作品。ちょっと入院して
しまい、点滴を引きながら行った病院地下の売店で見つけ、
嬉々として買ってきて読みました。おじいちゃんで、短気でと
いう異色の車椅子探偵の活躍は、想像以上におもしろかった
です。
22_探偵ガリレオ 【東野圭吾】
以前、ドラマ化する前に読んだときは、あまりシックリこなか
ったのだけど、ドラマ化によりイメージもしやすくなったので、
入院中でいい機会だと思って、もういちど読み直してみた作品。
まあまあおもしろかったです。それにしても、依然読んでいる
はずなのに、ストーリーを全然覚えていないとは… ^^;
23_予知夢 【東野圭吾】
“どうせなら、入院中はガリレオシリーズだ!”と思って買って
きてもらいました。東野作品は、赤川作品のように読みやすい
ですね。
24_東京バンドワゴン 【小路幸也】
以前から気になっていた作品。口は悪いが心やさしい親父
を筆頭に人情味あふれる家族の物語。こんな家族の一員に
なってみたいね!人気シリーズなのが納得です!
このやさしさと温かさが伝わってくる表紙のイラストがすごく
いいですよネ~ ^^!
東京バンドワゴン (集英社文庫)
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作者: 小路 幸也
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2008/04/18
メディア: 文庫
25_ガリレオの苦悩 【東野圭吾】
徹底的にガリレオです ^^ それにしても理系作家さんじゃ
ないと書けない物語ですよね、このシリーズは!
26_密室の如き籠るもの【三津田信三】
基本的にホラーものって読まないんですけど、この刀城言耶
シリーズはときどき読みたくなっちゃうんですよね。
今回は短編集。長編に比べると、今ひとつオドロオドロしさが
物足りないかな。
最初に書いたとおり、思うように本が読めていなくて(このblogも更新
できず…)、ここ数年に比べると、半分よりちょっと多くらいです
T_Tヤバイ
それにも増して、読みたい!っと触手を伸ばしたくなるような作品とも
出逢えていなくて危機感です。
そんなこともあってか、ある程度満足した作品はいくつもありましたが、
“神々の山嶺”のように“も~大満足!^^”と言える作品との出逢いが
ほとんどなかったのが寂しいです。下半期は、もっともっと素敵な作品
に出逢えることを祈って♪
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