出逢った小説リスト 【2012年7月-12月編】 [読んだ作品リスト]
2012年(平成24年)の下半期に私が出逢った小説たちです♪
9月に引越したり、そのほかにもプライベートで忙しくて、この半期も
なかなか読む時間がとれなかったです・・・(T_T)。
※ 『出逢った小説リスト【2012年1月-6月編】』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
― 7月 ―
27_誘う森 【吉永南央】
以前,店頭で見かけてから何となく気になっていた作品。心の
隙間を埋めたくて、1歩1歩、少しずつ少しずつ葛藤しながら
真相に近づいていく…こういう作品って好きです。
決して劇的な展開があって、ハラハラするようなものでもなくて、
悪い言い方をすれば、一般受けのしない“暗い”作品なのかも
しれませんが、でも私は好きです。“シン”とした静かな印象の
作品でした。
28_船を編む 【三浦しをん】
評判どおりおもしろかったです。時間に余裕があれば、印象が
鮮烈なうちに感想を書きたかったほど。言葉にこだわり、人生を
かけて大辞典の編纂に取り組む人々の嬉々こもごもに一緒に
なって熱くなっていました。さすが2012年本屋大賞受賞作です。
三浦しをんさん、「神去なあなあ…」のときも思いましたがホント
魅力的な作品を書きますね。
29_遠まわりする雛 【米澤穂信】
楽しみにとっておいた(我慢していた ^^;)のですが、映像より
先に原作を読みたくて読むことにしました。洞察力が優れている
のに、自分の気持ちには気がつかない奉太郎がいいですね。
▲ 遠まわりする雛 (角川文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 米澤 穂信
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2010/07/24
メディア: 文庫
30_ふたりの距離の概算 【米澤穂信】
“読みたいときに読むのが一番いい!”と思って、続けて古典部
シリーズの文庫最新刊まで読みました。長編は読み応えがあって
いいですね。すご~くおもしろかったです。
31_ガリレオの苦悩 【東野圭吾】
6月にいっきに読んだガリレオシリーズの続き。人気だからって
量産するのはどうかなっという気がじゃっかんしますが…。
でも、ある程度おもしろいのは分かっているので、安心して読め
ますよネ。
― 8月 ―
32-33_フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽
【エドモンド・ハミルトン】
高校時代に好きで読んだ「キャプテン・フューチャー」シリーズ。
時々、こういう古典的SFが読みたくなります。物語が変に複雑
じゃなくて、読んでいて気持ちいいんですよネ。
この2作品も高校時代に読んだのではないかと思うのですが、
ほとんどあらすじを覚えていなくて、新鮮な感じで読めました。
鶴田謙二さんのイラストも大好きです♪
▲ フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽 <キャプテン・フューチャー全集9>
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作者: エドモンド・ハミルトン
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2005/09/29
メディア: 文庫
34_マスカレード・ホテル 【東野圭吾】
最近、東野圭吾さんの作品で満足いくことが少なかったので
すが、この作品は久しぶりに満足しました。
高級ホテルの裏側を舞台に、いろんな人の嬉々こもごもがあって
おもしろかったです。
▲ マスカレード・ホテル
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 東野 圭吾
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2011/09/09
メディア: ハードカバー
35-36_獣の奏者3・4 【上橋菜穂子】
“読むのが楽しみだけど、読み終わってしまうのがさみしい”
そんな気持ちにさせられた久々の作品。
「降臨の野」での奇跡により、国に明るい未来が待っているか
と思いきや…。
決してきれいごとばかりではないこの物語。エリンを、その家族
を巻き込む時代の流れ、そして、明かされる建国の秘密と衝撃
のラスト!いっきに読んでしまいました。決して作者の考えを押し
つけることなく、生きることの難しさを考えさせてくれる素敵な作品
ですね。
まだ文庫として刊行されていない作品に「外伝」があるようです
が、もっとこの世界に触れたいと思う一方、既に完成された作品
にこれ以上触れたら、素晴らしい印象が少しでも壊れてしまわな
いかと、ょっと心配です。でも,我慢できずに読むんだろうな ^^;
▲ 獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
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作者: 上橋 菜穂子
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2012/08/10
メディア: 文庫
― 9月 ―
37_彼女は存在しない 【浦賀和宏】
なんとなく予想したとおりの結末でした。私的にはリアリティが
なくて…(結末が書けないので何のことかわからないでしょうが…)。
今ひとつ,肌に合わなかったかな(あくまでも「私的には」デス)。
38_凶笑面 【北森 鴻】 (Link)
引越で積み本(未読本)が行方不明だったことと、久しぶりに
蓮丈那智シリーズを読み返したくなって手に取った作品(昔、紹介
しています)。昔読んだときは、どうなるのだろう?と先に先にと
あわただしく読んでしまったのですが、今回は落ち着いて、この
シリーズの魅力を味わいながら読めました。
それにしても、返す返す北森鴻という作家の早世が残念でしょうが
ありません。
― 10月 ―
39_イナイ×イナイ 【森 博嗣】
「すべてがFになる」に始まるS&Mシリーズは大好きなんだけど、
Vシリーズとかは今ひとつハマらなくて…。でも、久しぶりに森作品を
読みたくなって、どうせなら新シリーズをとXシリーズを手に取りました。
まあまあおもしろかったけど、続きは、どうしても読みたい本が
見当たらなかったときでいいかな。
▲ イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 森 博嗣
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2010/09/15
メディア: 文庫
40_カラフル 【森 絵都】
評判がいい作品であるのは知っていましたが、何となく、『死んだ
はずの「ぼく」』とか「天使」なんかが出てくる背表紙のあらすじに、
ん~肌に合わないかもっと躊躇してしまっていました。
結論からいうと、ラストは何となく想像もできて驚きはなかったけど、
心が温かくなるポジティブな作品です。
41_風に舞うビニールシート 【森 絵都】
「カラフル」を読んだ後、もっと森絵都さんの作品が読みたくなって
読んだ作品。森絵都さんというと児童文学のイメージがあったので
すが、載っている6短編のすべてが、しっとりと落ち着いていて、胸に
ジーンとくる大人の作品。さすが直木賞受賞作です!
― 11月 ―
42_ダイイング・アイ 【東野圭吾】
少しホラー的要素も組み込まれた作品。おもしろかったです。
あまりホラー要素の東野作品って読んだことなかったので新鮮で
した。
43_ブラバン 【津原泰水】
評判がよかったことと、私自身が少しだけ音楽をやっていたことが
あったので(ブラバンではありません)興味を持ったのですが、買った
ら何となく読む気にならず、1年以上積み本になっていたのを
「エイ!ヤッ!!」っという感じで読み始めました。
読み始めてみたらおもしろかったです。ただ、登場人物の特徴を
あまり記憶せずにさらっと読んでしまったら、登場人物が多いので
(吹奏楽だから当然)、もうちょっとしっかり、登場人物を把握しながら
読んだ方が楽しかったかなって思います。
残念な読み方をしてしまいました。
▲ ブラバン (新潮文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 津原 泰水
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2009/10/28
メディア: 文庫
― 12月 ―
44_涙吸鬼 【市川拓司】 (Link)
市川拓司さんの作品の繊細さは絶品です。じっくりと味わいながら
よませていただきました。詳しくはLinkをクリックしてネ。
45_Close to You 【柴田よしき】
柴田よしきさんの作品は「好きよ」以来。今回、借りて読んだの
ですが、自分では買わない感じのストーリーかな。でも、おもしろ
かったですよ。
事件の動機は、私的にはちょっと説得力がない印象だったけど、
事件の展開では次へ次へと惹き込まれました。
タイトルの意味は、距離が近いことや、間柄が親しいことを言う
そうです。
今年はプライベートで忙しかったとはいえ年間を通して50冊も読め
ないとは…。しかも、これは!という作品にも出逢えなかったのが残念
です(まあ、そもそも読んだ量が少ないし、特に今年の後半は本屋さん
で新刊本をチェックする余裕(時間)もなかったので、気に入った作品と
出逢えないのはしょうがないのかな!?)。
12月になってちょっと落ち着いてもきたので、読書の機会がまた増や
せればと思っています。でも、来年も冊数より、素敵な作品との出逢い
を楽しみに!
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