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出逢った小説リスト 【2014年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]

2014年(平成26年)の7月~9月に私が出逢った小説たちです

この7月から9月には、久しぶりに以前、読んだ作品を読み直しまし
た。再読は新鮮味には欠けてしまいますが、それでも素敵な作品は
何度読んでもいいですネ! ^_^ グッド!

 ※  『出逢った小説リスト【2014年4月-6月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 7月 ―

31_サヴァイブ 【近藤史恵】

    サヴァイブs.jpg
    ▲ サヴァイヴ (新潮文庫)
    ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
    作者: 近藤 史恵
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2014/05/28
    メディア: 文庫

   サクリファイズ(36で再読)の前日談と後日談からなる短編。
  サクリファイズの主人公・白石誓だけでなく、陰の主人公・石尾と
  赤城の深いつながりが描かれるなど、サクリファイズの感動を
  より深くさせてくれる作品です。短編ということで、一つ一つの
  物語は軽くはなってしまいますが、おもしろくて、あっという間に
  読んでしまいました。

32_ねえ、委員長 【市川拓司】 (Link)
   大好きな市川拓司さんの作品。期待どおり、私好みの作品で
  した。詳しくは、タイトルをクリックしてネ。

33_ドールズ-暗から来た少女 【高橋克彦】 (Link)
   ホラー小説だと思っていたら、趣の違った意外な展開に・・・。
  詳しくは、タイトルをクリックしてネ。

34_春を背負って 【笹本稜平】 (Link)
   美しさと厳しさを併せ持つ自然を背景に、山小屋を通じて人々
  との繋がりや傷を癒やしていく姿などが描かれた、山小屋を知ら
  ない人の心も温めてくれるであろう素敵な作品です。詳しくは、
  タイトルをクリックしてネ。

35_御宿かわせみ 【平岩弓枝】 (Link)
   今、何巻まで刊行されているのかな??
   実は、私自身も何巻まで読んだか分からなくなってしまってい
  ます(20巻以上は読んでいるのは間違いないのですが・・・)。
   そして、いつのまにか「新・御宿かわせみ」として明治維新を
  迎えてしまっているようです。
   この作品は、以前取り上げたときに触れたとおり、江戸の情緒
  が魅力の作品。「新」は明治維新を迎え、どんな雰囲気の作品
  になっているのでしょうか。今回、久しぶりに、しっとりとしたこの
  作品が急に読みたくなって、棚の奧から引っ張り出しました。
  ん~、やっぱりいい!ホッとする作品ですね。以前、読んだとき
  の感想は、タイトルをクリックしてネ。

36_サクリファイズ 【近藤史恵】 (Link)
   先日、サヴァイブを読んで、もう一度読みたくなって、これも
  本棚から引っ張り出しました。初めて読んだとき、絶対的エース
  の石尾の存在が、近づきがたい孤高の存在のように感じられ
  ましたが、サヴァイブを読んだ後に読み直すと、より人間味の
  ある身近な存在に感じられ、印象が異なりました。読み直しても
  素晴らしい作品です。以前、読んだときの感想は、タイトルを
  クリックしてネ。

― 8月 ―

37_梅安乱れ雲 【池波正太郎】
   大切に大切に読んでいて、いよいよ第5巻。仕掛人・藤枝
  梅安シリーズです。この巻は、梅庵、最大の危機とでも言う
  のでしょうか。梅安が依頼も受けずに殺しをするのが若干
  気になりますが(まあ、仕掛けるのは放っておいては社会の
  ためにならない悪ではありますが・・・)、いずれにしても、
  読みやすいし、とてもおもしろい作品です。

38_最後の命 【中村文則】

    最後の命s.jpg
  ▲ この表紙、素敵だと思いませんか!メチャ好み!!
    
最後の命 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 中村 文則
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2010/07/15
    メディア: 文庫

   名前は知っていましたが初めて読む作家さん。どちらかと
  いうと、あらすじより表紙に惹かれて買いました(私にたまに
  ある買い方です^^;)。
   内容は、最初は殺人事件から始まりますが、その後は展開
  がなく、過去への回顧が中心。ミステリとしては期待しない方
  がいいと思います。人間の欲求・欲望など内面を深く掘り下げ
  ていて、基本的にそういう作品は好きですが、この作品は共感
  ができたところが少なくて、ちょっと肌に合わなかったかな。

39_萩をゆらす雨 【吉永南央】
   「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの第1作。喫茶店を営む
  “草おばあさん”の周囲で起きた謎をめぐる出来事を描いた
  作品。草さんが、周囲で起こる日常の不思議を解き明かして
  いくようなお話かと思ったら、ミステリというより、草さんの思い、
  心情を描いたような作品でした。文章は読みやすくて、物語
  の世界にも入りやすいのですが、作者がどんな物語を描き
  たいのかちょっと意図がとらえられなくて、戸惑いながら読ん
  だ印象でした。

40_君の望む死に方 【石持浅海】
   「扉は閉ざされたまま」の碓氷由香シリーズの第2弾です。
  あとがきによると、最初に犯人を明かしてしまう手法は「倒叙」
  と言うそうで、刑事コロンボシリーズなどあるそうですね。知ら
  なかったぁ。
   この作品も、主役がある人物に殺されることを望み、しかも、
  その人物が警察に捕まらないよう主役自らが細工を行うという
  変わった作品。おもしろかったです。それにしても、何でも見通
  してしまう碓井由香みたいな人物が近くにいたら、それはそれ
  でイヤな気も・・・ ^^; 

41_彼女が追ってくる 【石持浅海】
   碓氷由香シリーズの第3作。おもしろいのですが、基本的に
  同じシリーズを連続では読まないようにしているので、少し間を
  置きたかったんですが、積み本がなかったので読んでしまい
  ました。第1作、第2作も、犯行の動機には納得しずらかった
  のですが、この作品は特にそうかな。ラストも・・・。第2作まで
  は、結果を容認した碓氷由香の心理が理解できましたが、
  この作品では、トレースできなかったです。由香はあのラスト
  を予測していたのでしょうか。

42_海賊とよばれた男 (上) 【百田尚樹】 (Link)
   出光興産の創業者・出光佐三氏の人生が描かれた作品。
  上巻は、戦中の会社創業期、終戦直後の混乱期が描かれ
  ています。詳しい感想は、タイトルをクリックしてネ!

 ― 9月 ―

43_海賊とよばれた男 (下) 【百田尚樹】
   下巻は、戦後復興期が描かれています。現代史の一端を
  知ることができる意味でも読み応えのある作品です。   

44_いなくなれ、群青 【河野 裕】

    いなくなれ、群青s.jpg
  ▲ こういうイラストも大好きです!
    
いなくなれ、群青 (新潮文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 河野 裕
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2014/08/28
    メディア: 文庫

   気がつくと階段島と呼ばれる島にいた七草。どうやって
   その島に来たのか記憶はなく、その島から出るには、失った
   ものを見つけなければならないという。その島に七草の
  幼なじみ・真辺由宇が現れ・・・という話し。
   まあまあおもしろく感じたのですが、謎が謎のままで何となく
  モヤモヤとした終わり方でした。

45-46_ジェノサイド 【高野和明】
   急死した父から送られてきた1通のメール。創薬科学を専攻
  する大学院生の古賀研人は、世界の運命を左右する出来事
  に巻き込まれていく・・・。簡単に言うと、そんなお話。あらすじ
  を読んだときは、私的には少し苦手な印象のストーリーだった
  のですが、読み進めていくうちに、グイグイと引き込まれました。
   物語の核心部分なので詳しく書けませんが、人類の未来に
  係る壮大で、現実にあり得るような説得力のある物語。
  ストーリーも次々と展開して、おもしろかったです。さすが権威
  ある日本推理作家協会賞受賞作。お薦めです。

47_美食の報酬 【深志美由紀】

    美食の報酬s.jpg
  ▲ sexyな表紙ですよネ!ゾクッときちゃう♪
    
美食の報酬 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 深志 美由紀
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2014/08/12
    メディア: 文庫

   一番は、妖艶な表紙デザインに惹かれ、初めての作家さんと
  いうこともあって手にしてみたのですが、なかなかに官能的な
  ストーリーでした。一般本で売っていいのかな??
   もし、その手のものが苦手であれば、やめておいた方がいい
  かもしれませんね。6つの短編からなるのですが、どんな物語
  なのかはちょっと危なくて書けません(笑)

今回は、こんな感じでした。お気に入りの作品を再読したり、話題
の作品を読んだり、官能?小説もあったりと、バラエティに富んで
いたかな。さてさて、2014年の締めくくりはどんな作品になるか!
お楽しみに
   


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