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出逢った小説リスト 【2015年4月-6月編】 [読んだ作品リスト]

2015年(平成27年)の4月~6月に私が出逢った小説たちです

今期は、6月に米澤穂信さんの「小市民シリーズ」を集中的に再読
してみたのが特徴かな。
最近、“これは!”と思う新作に出逢えていなくて、何となく再読が
多くなっています。でも、いい作品、おもしろい作品をもう一度、読み
直すのも、魅力の再発見があったりして、いいものですネ。

  ※ 『出逢った小説リスト【2015年1月-3月編】』もよかったらどうぞ
  ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 4月 ―

18_美神の狂宴(クラッシャージョウ12)【高千穂 遥】
 昔読んで好きだった作品は、いつになっても気になるし、当時の
興奮を思い出します。この作品もそう。この作品は、比較的評判が
良かったのもあって読んでみました。
 私的には、クラッシャーの物語というより、鈴鈴、蘭蘭のキャラが
目立っていて、どちらが主役か分からないといった印象(そもそも、
彼女たちは別シリーズのキャラ?)。クラッシャーの物語を読みた
かった私としては、ジョーたちの魅力がほとんどなくて、ちょっと不満
でした。ラストも、ん!?という感じだったしなあ・・・。

  美神の狂宴s.jpg
  ▲ 美神の狂宴 (ハヤカワ文庫JA)
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    作者: 高千穂 遙
    出版社/メーカー: 早川書房
    発売日: 2015/02/20
    メディア: 文庫

19_東の海神 西の滄海(十二国記) 【小野不由美】
 Episode1にも出てきた雁(えん)国の物語。Epi1では、安定した
豊かな国として登場した雁ですが、この物語では、そこに至るまで
の出来事が描かれ、おもしろかったです。このまま、いっきに読ん
でしまうのはもったいないので、違う作品で一息することにします。

20_新宿鮫 【大沢在昌】 (Link)
 ファンタジーから一点、現実感がメチャ濃い作品を読みたくなって
選びました。以前から気にはなっていた作品ですが、10年越しくら
いで、やっと読む気になった作品です。
 詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

21_新宿鮫2 毒猿 【大沢在昌】
 もう少し、この世界に触れていたかったので続けて読みました。
もちろん、この物語がどこまで新宿という街をリアルに描いている
のかは分かりませんが、説得力があります。ほんと闇の深い街で
すね。続きも気になります。

― 5月 ―

22-23_奇面館の殺人(上・下) 【綾辻行人】
 人気の「館」シリーズ。舞台が1980年代なのを考えると、この
シリーズを最初に読んだのもかなり昔。長くなったなっと思います。
 前作の「暗黒館の殺人」は、ホラーテイストが強く、物語の展開も
遅くて、長くて、読んでいて少し飽きたところもありましたが、こちら
は比較的すっと読めました。
 ただ、○○の仮面(登場人物たちが仮面をかぶらされる)が誰な
のかが分からなくなって、何度も前のページに戻ったりとその辺は
読みにくかったかな(記憶力が悪くって・・・^^;)。
 昔、はまったこの館シリーズ(第1作は紹介)。やはり気になる
作品です!!

  奇面館の殺人1s.jpg奇面館の殺人2s.jpg
  ▲ 奇面館の殺人(上) (講談社文庫)
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    作者: 綾辻 行人
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2015/04/15
    メディア: 文庫

24_木暮荘物語 【三浦しをん】
 タイトルからイメージされるとおり、木暮荘に住む人々が描かれて
います。ある部屋の住人について描かれているときは、普通の平凡
な隣人。その隣人が主人公になると、実は、内面には傷や悩みなど
が秘められて!!
 この作品の主人公たちまでではないですけど、自分のことを考えて
みても、人ってうわべだけではうかがい知れないものがありますよね!
 ほんわかとした雰囲気の物語ですが、登場人物たちは、なかなか
アクがあるというか、特徴的な人ばかり。おもしろかったです。

25_異邦の騎士 【島田荘司】
 「伝説の名探偵 御手洗潔シリーズ 読むならここからTOP3」と書
かれた帯がついた、占星術殺人事件と、本作、斜め屋敷の犯罪が
書店の書棚に並べられており、占星術は読んでいたので、順番的
にはこの作品かと思い手に取りました。
 古い作品ですけど、今読んでもトリックは斬新ですし、とても、おも
しろかったです。ただ、読んでいない人には分からないでしょうが、
御手洗が疑問を感じたきっかけが占星術というのは、若干、説得力
がないなって感じます。でも、それはトリックの本質でないし、その
点を除いても面白かったです。

― 6月 ―

26_梅安影法師(仕掛人・藤枝梅安6) 【池波正太郎】
 梅庵シリーズもいよいよ佳境の第6巻。命を狙われていることを
知りながら、義理のために江戸に戻った梅庵。何人もの仕掛人が
梅安を亡きものにしようと隙をうかがい・・・といったストーリー。
 相変わらず、さらっと読める本当に読みやすいで文体で、もちろ
ん物語の面白さもあって、あっという間に読んでしまいました。

27_春期限定いちごタルト事件 【米澤穂信】(再読)
 このシリーズ、以前読んだとき、すぅーっと軽く読んでしまい、以前
からもう一度、じっくり読みたいなって思っていた作品。書棚を整理
していたら出てきたので、良い機会だと思って読みました。
 小鳩くんと小佐内さんが「小市民」を目指すという物語です。それ
にしても、私なんか、ない能力をあるように見せようと必死に努力
するのに、ある能力を必死に隠して小市民を目指すとは、本当に
うらやましいかぎりです(苦笑)
 日常の謎を解決する連作短編。派手なストーリーではないです
けど、おもしろいです。

  春期限定.jpg夏期限定.jpg
  秋期限定1.jpg秋期限定2.jpg
  ▲ 秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
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    作者: 米澤 穂信
    出版社/メーカー: 東京創元社
    発売日: 2009/02
    メディア: 文庫

28_夏期限定トロピカルパフェ事件 【米澤穂信】(再読)
 春に続いて夏のタイトルですが、物語は、春期限定から1年を
経過し、小鳩くんや小佐内さんも高2になっています。 順調に?
小市民を目指す二人の夏物語りです。
 小鳩くんは、夏休みの間じゅう、小佐内さんのスウィーツめぐり
にひっぱり回されますが・・・といったお話し。
 小佐内さん、ホント、ブラックです(笑)

29-30_秋期限定栗きんとん事件(上下巻) 【米澤穂信】(再読)
 夏期限定の後の秋から始まる1年にわたる物語。ストーリーも
面白いですが、二人のにじみ出てしまう本性がまた面白いですね。

31_彼女はたぶん魔法をつかう 【樋口有介】(再読)
 映画「カサブランカ」でのハンフリー・ボガードが気取ってしゃべる
名セリフ「君の瞳に乾杯」のようなくさい台詞を女性に使う、ハード
ボイルドを気取りながらなりきれない中年探偵が主人公の物語。
 そんなキザな台詞を言いながら、女性にそんなことを言う自分は
病気だと自覚している(諦めている)謙虚さ?が魅力です。
 詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

32_夢の続きとそのおわり 【樋口有介】
 「彼女はたぶん・・・」を読んだら、まだ読んでいない「柚木草平
シリーズ」をもっと読みたくなって、この作品を読みました。柚木が
警察を辞めた直後頃の物語です。
 作者が、習作を柚木草平シリーズ用に書きなおしたと言っている
とおり、少々、とっぴのない展開もあって・・・^^;


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