バビロンの秘文字 【堂場瞬一】 [どきどきな物語の棚]
作品の評判が高かったので、図書館で借りて読んでみました。
第1巻は予約待ちをしましたが、第2巻以降は予約なしで借り
られて・・・。
私は第1巻から引き込まれた作品だったので、正直、予約が
少なくて意外です。もっと人気があってもいいのに!という印象
です。
▲ バビロンの秘文字I - 胎動篇
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作者: 堂場 瞬一
出版社/メーカー: 中央公論新社
発売日: 2016/01/22
メディア: 単行本
【 story 】
言語学者の恋人・里香から話があると連絡を受け、彼女に会う
ためストックホルムを訪れたカメラマンの鷹見正輝。しかし、何も
話を聞かないうちに里香が勤める語学研究所が爆破され、彼女も
何かから逃れるように姿を消す。彼女の行方を追ううちに、里香と
共に消えたタブレットと呼ばれる粘土板が鍵をにぎっているらしい
ことが明らかになるが・・・。
【 ワクワクさせる展開! 】
最初は、なぜ里香が姿を消したのか?何に巻き込まれたのか?
という疑問から始まり、物語がめまぐるしく展開するとともに
里香と消えたタブレットには何が書かれているのか?
タブレット奪取を図る組織は何か?
なぜタブレットを必要とするのか?
と次々と生じる新たな疑問にグッと引き込まれ、全3巻をあっという
間に読んでしまいました。
超古代史に秘められた謎というのはロマンがありますし、飽きさせ
ない展開でおもしろかったです。
[ご注意]
先入観を与えてしまうといけないので未読の方は、この後は
読まないようにしてください。
【 ただ・・・ 】
ただ、ラストは少々 “ん!?” という感じ。
詳しくは書けないですけど、里香の決断に共感できず・・・。その理由で?
といった印象です。なので、ラスト直前まで私の中では高評価だった
のですが、ラストで評価がグッと落ちてしまったかな。
まあ、それでも総じて面白くてお薦めの作品です ^^bグッド!