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湖底のまつり 【泡坂妻夫】 [推理小説の棚]

 書店で本を手に取ったとき、たまに『好みの小説かも!』
っと予感することがあります。この作品は、あらすじを読ん
で正にピンっときた作品。
 静かに、じっくり物語が進む正に私好みの作品でした!(^^)!

  湖底のまつりs.jpg

 ▲ このカバーデザインも素敵♪ センスいいですネ! 
   湖底のまつり (創元推理文庫)

  •    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてね)
  •     作者: 泡坂 妻夫
  •     出版社/メーカー: 東京創元社
  •     発売日: 1994/06/18
  •     メディア: 文庫

【 story 】

 傷ついた心を癒すためにあてもない旅に出た香島紀子は、
東北の山間の奥にある温泉にたどり着く。古地図から、その
温泉から更に奥まったところに渓流があることを知り出かけ
るが、急に増水した川に呑み込まれてしまう。
 そんな紀子を救ったのは植田晃二という男性だった。その
夜、紀子は晃二と結ばれるが、翌朝、晃二の姿は消えていた。
晃二を探して彼が話していた村まつりに赴いた紀子は、そこ
で晃二がひと月前に殺されていたことを知る・・・。

【 上質なミステリ♪ 】
 こつ然と消え去ってしまった男性。紀子が出逢った男性は
夢だったのか・・・。 そんな不思議な謎に始まる作品。紀子の
次に、まさに晃二からの視点で出来事が語られると、さらに
謎が重ねられ・・・。
最初の謎と、重ねられた謎の矛盾は何だろうと引き込まれて
読み進めました。

 登場人物たち視点からそれぞれ描かれることにより、次第
に明らかになってゆく謎。そこに交錯するそれぞれの想い。
矛盾する事実も納得いくラストと残る余韻。レベルが高くて
魅了された作品でした。
 泡妻さんの作品は初めて!少し古い作品のようですが、それ
を全く感じず、とても読み応えがあって気に入った作品でした。
久しぶりに、私の好みにピタリとはまった作品に出逢えました。

【 +plus 】
 amazonで好みの作品がないかと探していたら、この作品を
見かけました。そこに紹介されたあらすじだけ見ても惹かれず、
きっと読まなかっただろうなと思います。やはり、本との出逢
いは本屋さんだなって改めて認識しました! 

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湖川友謙 サンライズ作品画集 【画集】 [画集の棚]

 最初に湖川友謙さんの絵を見たとき、(失礼ながら)それほど
自分の好みではないなっと思いました。しかし、次第に魅せられて
いき・・・!
 この画集に載せられているサンライズの名作にしても、シリアス
なストーリーと湖川さんのシャープなラインと重厚感のあるデザイン
がとてもマッチしていて、最高の組み合わせだったと思います。
 ですので、湖川さんの画集が出ることを知ったとき、迷わず買う
ことに決めました☆

 

 01 外装.JPG

 ▲ キレイな装丁です。外箱のイラストは芸術と言えるのでは!
      湖川友謙 サンライズ作品画集
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 湖川 友謙
    出版社/メーカー: 一迅社
    発売日: 2017/06/30
    メディア: 大型本


  02 イデオン.JPG
  ▲ 「イデオン」のイラスト。このような迫力のある湖川さんの
   イラストが大好きです☆
    ただ、私的には、この画集は余白が多くて、湖川さんの
   迫力あるイラストが小さいんですよね。それがすごーく、
   残念です。1ページいっぱいに見たかったなぁ T_T


  03 ザブングル.JPG

  ▲ ザブングルのイラスト。
    私は、この作品を見ていないので、あまり感動はなかったかな。


  04 ダンバイン.JPG

  ▲ ダンバインのイラスト。

    この作品は本当にだ~い好き♪ もっといっぱい見たかったな。
   そんな思いもあるので、ちょっと作品数が少なかった印象。


  05 コメント.JPG

     ▲  各イラストに対する湖川さんのコメントが載っていて興味深いです。


 人それぞれの好みがあるので一概には言えないでしょうが、私的には
少し触れたように、イラストが小さくて少し残念。湖川さんのイラストを

1ページ全体で迫力ある作品を見かたっかな。
 それを差し引いても、私は買ってよかったです。

 

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デューン 砂の惑星 【フランク・ハーバート】 [古典的名作の棚]

昔、テレビでこの作品の映画を観たことがあります。今も非常に
強く印象が残っているくらいインパクトがありました。その後、
原作の存在を知ってからずっと読んでみたいと思いながら、少々
外国作品が苦手なことや、最近では店頭で入手しずらかったこ
ともあって先延ばしに・・・。
この度、新訳の新刊が刊行されたことを知り、この機会を逃したら
読む機会がないかもしれない!っと思って、ついに、ついに、読み
ました。

  DUNE-1s.jpg 
  ▲ 新訳版のカバーも魅力的に!これも読むことにした 
   一つの理由かな♪

   デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF)
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
   作者: フランク ハーバート
    
出版社/メーカー: 早川書房
    
発売日: 2016/01/22
    
メディア: 文庫

【 story 】

皇帝の命により、砂の惑星アラキスに領地を移封させられた
アトレイデス侯爵家。アラキスには、皇帝と前領主ハルコンネン
男爵の策略が待ち受けていることを知りながらアラキスに入る。
しかし、信頼する部下の裏切りにあい、レト侯爵は殺され、息子
のポールは、母・ジェシカと共に砂の砂漠へと脱出するが・・・。

【 深みのある物語 】

さすが名作を称される作品。ちょっと序章が長いという印象で、
物語の展開に乏しく飽きかけましたが、その代り登場人物たち
や物語の背景がしっかり描かれていたので、いざ物語が進み
始めると面白かったです。
単純に、策略にはまって父を殺された青年が、厳しい環境の
中を生き抜き、家の再興を果たすといった物語ではなく、
アラキスで産出される香料メランジと、メランジを取り巻く皇帝、
大領家、そして航宙ギルドといった各勢力間の権力抗争、
砂漠の民・フレメンの生活や歴史など背景がしっかりと描かれ
ており、壮大さと、物語の深みが感じられました。

砂の惑星に隠された秘密は何か、ポールはいかに生き抜き、
皇帝ハルコンネン家に対抗していくのかと、物語の展開が
気になって待ち切れなかったです (*^-')bオモシロカッター♪

 DUNE-2s.jpgDUNE-3s.jpg 
 ▲ 巨大な砂蟲(サンドワーム)の前に一人立つポール。
  中巻の表紙が物語をよく表していて好きです(*^-')b

【 +plus 】

インパクトの強かった映画について調べてみると、監督は巨匠の
デビッド・リンチ監督の1984年作品なのですね。もちろん今の
映像と比べたらレベルは落ちるけど、画面から伝わってくる迫力と
雰囲気には、中毒になりそうな世界観がありました(「猿の惑星」
を観たときも同じよう感じました)。

  DUNE-1 1985s.jpg
 ▲ 1985年刊行版は映画のスチールが使われていたそう。

きっと、リメイクではこの迫力は出せないだろうな!っと思ってい
たら、2017年2月現在、ドゥニ・ビルヌーブ監督で再映画化の話も
あるようです。でも、いくらSFXが進化しても、あの映像の迫力は
難しいでしょうね。
本作に限らず、個人的には名作映画の再映画化は反対だなぁ!


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出逢った小説リスト 【2016年10月-12月編】 [読んだ作品リスト]

2016年(平成28年)の10~12月に出逢った小説たちです

 ここ数年、読む作品数が落ちて、今年は一番多かった年(80冊)
のわずか1/2 に終わりました・・・。この第4四半期もたった9冊、
しかも約半分の4冊が再読と、1年を象徴したような数字・・・。
 何だか、本好きと標榜できなくなってきている気がします。

  ※ 『出逢った小説リスト【2016年7月-9月編】』もよかったら

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*

33-34_アナザヘヴン 【飯田譲治・梓 河人】(再読)
 この作品の映画が大好き! 持っているDVDケースを見たのを
きっかけに無性に読みたくなって、古書店で探して入手しました
(昔、買ったのに売ってしまった・・・)。
 想像するだけで気分が悪くなりそうな猟奇殺人から始まる物語
は、現実世界からSF世界へと進んでいきますが、物語自体は非常
に現実的な世界で展開するので、このアナザーヘブンの世界を
否定し切れないリアル感のある物語でした。
 改めて読んでも、私好みの素敵な作品です☆

35_悪漢刑事 再び 【安達 瑶】

  悪漢刑事2.jpg
  ▲ 悪漢刑事、再び (祥伝社文庫 あ 18-5)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 安達 瑶
    出版社/メーカー: 祥伝社
    発売日: 2008/12/11
    メディア: 文庫

 悪漢刑事(わるでか)シリーズの第2作。現実に存在したら、きっ
と眉をひそめるようなやりたい放題の主人公に、なぜか魅力を
感じるのは、きっと権力を笠に着る奴をぶった切る、いわば定番の
時代劇みたいなところなのでしょうネ!
 エロティックな描写に注目が行ってしまいがちなこのシリーズで
すが、ストーリーも十分に楽しめます。

  
36_思い出のとき修理します 【谷 瑞恵】

  思い出のとき.jpg
  ▲ 思い出のとき修理します (集英社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 谷 瑞恵
    出版社/メーカー: 集英社
    発売日: 2012/09/20
    メディア: 文庫

 評判がいいのは知っていたのですが、表紙のイメージからか、
車椅子探偵みたいに、時計店の店主が日常の謎を解き明かして
いくような作品と勝手に想像し、読む気にならず手に取りません
でした。
 実際には、心に傷を負った女性が、引越先の街で出逢った時計
屋さんとの関わりの中で少しずつ癒されていくといったストーリー。
 現実なのか非現実なのか分からない不思議なところがあり、
また、ほっこりとした、なかなか素敵な作品でした。

37_ぼくらは夜にしか会わなかった 【市川拓司】
 6つの短編からなる作品。市川さんの作品と言えば、繊細で、
純粋な人たちが描かれることが多いです。この作品も同じ。登場
人物たちは繊細で、真っ白で、触れれば折れてしまいそう。
キレイという言葉が似合う作品かな。
 私的には「いまひとたび、あの微笑に」という作品が好きです☆

38_ドールズ 闇から招く声 【高橋克彦】

  Dolls3.jpg
  ▲ ドールズ 闇から招く声 (角川文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 高橋 克彦
    出版社/メーカー: KADOKAWA
    発売日: 2004/02/22
    メディア: 文庫

 ドールズ・シリーズの第3作にして、初の長編です。このシリーズ
は既に完結しているようなので、ゆっくり味わって読むようにして
います。この第3作は新たな展開もあって、完結に向けて踏み出し
たという感じ。次の作品も早く読みたいですが、楽しみは後に取っ
ておこうと我慢しています ^^;

39_邪馬台 【北森鴻・浅野里沙子】

  邪馬台.jpg
  ▲ 邪馬台: 蓮丈那智フィールドファイルIV (新潮文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 北森 鴻
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2014/01/29
    メディア: 文庫

 蓮丈那智フィールドファイルⅣです。このシリーズは、日本古代
史に正面から向き合っているので大好き☆ ただ、すぐ読まなかっ
たのは、北森氏が亡くなられて、もう新作がないと思うと、読んでし
まうのがもったいないという気持や、ラストを共著者が書いている
ので北森氏の構想とは違うだろうと思ったからでした。
 内容は、以前の別作品と絡んでいるのですが、その作品を読ん
だのはかなり前であったため、今一つ繋がらず・・・。楽しむなら、
復習してからのがいいですね。
 読んでいる最中、もう新たな作品が読めないことが頭をかすめ、
寂しかったです。

40_笑わない数学者 【森 博嗣】(再読)
 S&Mシリーズ第3作。以前読んだとき、途中でトリックが分かった
のを思い出しました(推理したというよりカンですが・・・^^;)。
 当時、このシリーズは犀川助教授と萌絵との関係性が気に入って
いたので、謎の部分はあまり注視していなかったのですが、今回は
謎を特に意識して読んだので、違う作品を読んだかのように楽しめ
ました。
 

41_私的詩的ジャック 【森 博嗣】 (再読)
 S&Mシリーズ第4作。「笑わない数学者」を読んで、このシリーズ
の楽しさを思い出したので、続けて読みました。この作品の物理的
なトリックを素人が推理するのは難しいかな。ただ、舞台が大学な
ので、親しみやすかったです(情景がイメージしやすい)。


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2016年の映画興行収入 【映画】 [tea room]

 毎年1月末、社団法人 日本映画製作者連盟(映連)から、前年の
映画産業に関するデータが公表されており、興行収入(興収)も発表
されています。

 2016年は何と言っても「君の名は。」の爆発的なヒット!半年以上
経っても、まだ週間ランキングの上位に位置するっていうのは驚異で
すね。
 君の名は。の影響からか、興行収入は全体で235,508百万円と
前年比108.5%、そのうち61.3%が邦画だそうです。

 この映画製作者連盟のHPには、興味深いデータがたくさん公開
されているので、是非、日本映画製作者連盟のホームページを覗いて
みてください。    ( ↑ ここをクリックしてネ!)

 ※ 下の一覧は、記者発表の配布資料の一部をコピーさせていただきました。
 ※ 「2015年の映画興行収入」記事は、こちら をクリックしてネ♪
      ☆ 昨年より前の記事は、下のタグから見れますヨ!


 2016年度(平成28年)興収10億円以上番組 (平成29年1月発表)

[邦画]

順位 公開月 作品名興収
(単位:億円)
配給会社
18月 君の名は。235.6※東宝
27月 シン・ゴジラ82.5東宝
34月 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)63.3東宝
415/12月 映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!55.3東宝
57月 ONE PIECE FILM GOLD51.8東映
61月 信長協奏曲 ノブナガコンツェルト41.6東宝
73月 映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生41.2東宝
83月 暗殺教室~卒業編~35.2東宝
915/12月 orange-オレンジ-32.5東宝
109月 映画 聲の形23.0松竹
116月 植物図鑑 運命の恋、ひろいました22.0松竹
1110月 デスノート Light up the NEW world22.0WB
137月 ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ21.5東宝
144月映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃21.1東宝
147月 HiGH & LOW THE MOVIE21.1松竹
1615/12月 母と暮せば19.8松竹
175月64-ロクヨン-前編19.4東宝
186月64-ロクヨン-後編17.4東宝
193月ちはやふる -上の句-16.3東宝
204月 アイアムアヒーロー16.2東宝
211月 さらば あぶない刑事16.1東映
219月 怒り16.1東宝
2311月この世界の片隅に15.7※東京テアトル
248月 後妻業の女15.2東宝
256月 TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ15.1東宝/
アスミック・エース
26 11月ミュージアム15.0WB
278月 ルドルフとイッパイアッテナ14.6東宝
289月 四月は君の嘘14.2東宝
293月僕だけがいない街14.0WB
303月 家族はつらいよ13.8松竹
315月 殿、利息でござる!13.7松竹
323月 エヴェレスト 神々の山嶺12.6東宝/
アスミック・エース
338月 青空エール12.5東宝
342月 黒崎くんの言いなりになんてならない12.3ショウゲート
345月 世界から猫が消えたなら12.3東宝
364月 ちはやふる -下の句-12.2東宝
3715/12月 杉原千畝 スギハラチウネ12.1東宝
375月 オオカミ少女と黒王子12.1WB
3910月 HiGH & LOW THE RED RAIN11.8松竹
409月 超高速!参勤交代 リターンズ11.6松竹
4110月 何者10.7東宝
424月 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS10.0東映
426月 貞子vs伽椰子10.0KADOKAWA

  ※「ガールズ&パンツァー劇場版」(2015年11月公開) 興行収入24.5億円

  ※「君の名は。」*上映中 1月22日時点 150日間成績
  ※「この世界の片隅に」*上映中 1月22日時点72日間成績

 ちなみに,私が興業収入10億円以上に寄与した(つまり観た)作品は

   第  1位 君の名は。
   第10位 映画 聲の形
   第19位 ちはやふる-上の句-
   第32位 エヴェレスト 神々の山嶺
   第36位 ちはやふる-下の句-        でした。

  私のお気に入りはこれ!! 

   チラシ1(表).jpg 

 洋画は♪ 日本映画製作者連盟のHPを見て確認してくださいね。
 ちなみに、洋画の第1位は、皆さまの予想どおり

   「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(116.3)

でした☆ 


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多重人格探偵サイコ画集 LOVE GOD MURDER 【田島昭宇】 [画集の棚]

田島昭宇さんというと、私の中では漫画家という印象が全くなく、
小説の表紙絵を描くイラストレーターさんという印象。
江戸川乱歩の表紙になったとき、その表紙に魅かれ買ったことも。

  黒蜥蜴s.jpg
 ▲ この妖しさ、エロティックなところに魅かれます *^^*
   ただ、今はこのカバーではないんですよね。 

なので、田島昭宇さんの描く漫画は読んだことはなく、この画集
の「多重人格探偵サイコ」もタイトルしか知りませんでした(この
漫画を田島さんが描いていたとは・・・。知って驚き☆)
でも、買っちゃったぁ♪( ̄▽ ̄)ノ″

多重人格探偵サイコ LOVE GOD MURDER.jpg
 ▲ 「田島昭宇画業30周年記念出版」とのことです。
   多重人格探偵サイコ画集 LOVE GOD MURDER
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
   作者: 田島 昭宇
   出版社/メーカー: KADOKAWA
   発売日: 2016/11/22
   メディア: 単行本

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 ▲ 背表紙もしっかり。少し高めの価格ですが、この製本なら
  納得

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 ▲ 全てカラーイラスト。田島さん独特の淡いカラーが存分に
  楽しめます。それにしても、このイラストのように、田島さん
  の絵からは妖しい雰囲気が漂ってきますネ♪

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 ▲ 全24巻のコミックカバー原画もすべて収録されてます!
   大きい画集で、カバーイラストを改めてじっくり見てみる
  のもいいかも☆

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 ▲ 全イラストの初出と田島さんのコメントも。

この画集を予約するにあたって、漫画を読んでみました。たぶん
描かれているグロテスクさに拒否反応を示す方も多いのでは
ないかな。
でも、漫画は知らなくても、私的には十分満足のいく内容。
妖しさとグロテスクさ、匂うようなエロスが入り混じった田島昭宇
さん絵が好きな方だったら、買って間違いないと思いますよ。
(*^-')b グーッド♪


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出逢った小説リスト 【2016年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]

2016年(平成28年)の7~9月に出逢った小説たちです

 今期は、“東吾”と“るい”(「御宿かわせみ」シリーズの登場人物)
の話ばかり読んでいた気分。それぐらい、御宿かわせみを楽しん
で読んでいました。夏の暑い時期に、“東吾”と“るい”の仲睦まじさ
に当てられながら、しっとりとした世界に浸ってました☆

  ※ 『出逢った小説リスト【2016年4月-6月編】』もよかったら 
  ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*

23-25_バビロンの秘文字 【堂場瞬一】 (Link)
 ドキドキしながら、いっきに3巻を読みました。面白かったです!
詳しくは、タイトルをクリックしてネ☆

26_螺旋の底 【深木章子】

  螺旋の底s.jpg
  ▲ こういう表紙が好き!表紙買いです *^^*
        螺旋の底 (講談社文庫)
        ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 深木 章子
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2016/03/15
    メディア: 文庫

 私の理解不足で、最初、誰を主人公として感情移入していいのか
戸惑ってしまい、今一つ登場人物にシンクロしないうちに物語が
終わってしまった感じ。消化不良で読んでしまいました。
 どうでもいいことですが、なぜ舞台がヨーロッパなのかな?日本
が舞台でも大丈夫そうな話だし、私的には日本の方が感情移入し
やすいんだけどな!

27_君がぼくに告げなかったこと 【図子 慧】

    君ぼくs.jpg

  ▲ 君がぼくに告げなかったこと (祥伝社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 図子 慧
    出版社/メーカー: 祥伝社
    発売日: 2006/03
    メディア: 文庫

以前、このブログでも取り上げた「晩夏」という作品の繊細さや
雰囲気(実は重い)が気に入り、それ以降、図子さんの作品を
探していて、この作品にたどり着きました。
 高校の男子寮を舞台に、その年代の繊細さや危うさが描かれ
たミステリーで、私的にはなかなか好みに合う作品でした。

28-32_御宿かわせみ7~10 【平岩弓枝】

  白萩屋敷の月s.jpg
  ▲ このしっとり感がホント素敵な作品です☆
    白萩屋敷の月―御宿かわせみ〈8〉 (文春文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 平岩 弓枝
    出版社/メーカー: 文藝春秋
    発売日: 2004/12
    メディア: 文庫

 ときどき違う作品を挟みながら、このシリーズを読みなおしして
います。似たようなお話もありますが、安心して読める作品。
今期読んだ作品の中で気に入ったのは、第8巻のタイトルにも
なっている「白萩屋敷の月」。ちょっと切なくてグッときました。
 あと、源さんの祝言は、集中してしまい電車で降りる駅を乗り
過ごしてしまいました ^^;


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聲の形 【映画】 [映画の棚]

 原作は、2015版「このマンガがすごい!」オトコ編の1位ですし、
レベルの高い作品を制作する京都アニメーションの作品だし、
映画を観た人からの評判のいい声も聞こえてきていたので、ずっと
観たいと思っていました!公開から1か月以上経って、やっと観て
きたところです。

  チラシ1(表).jpgチラシ1(裏).jpg

 感想は・・・
 良かったです!すごく良かったです!!観て数日経つのですが、
まだ心に強く残っています☆
 私的には、同時期に上映されている「君の名は。」以上の作品かな
(でも「君の名は。」も良かったんですよ!)

【 story 】

 小学生の将也のクラスに聴覚に障害のある硝子が転校してくる。
いじめとうういう意識のなかった将也。しかし、将也のいじめにより
硝子は転校し、ある出来事をきっかけに将也は逆にいじめられる
ことになる。
  高校生になった将也は、周囲の人との接触を避け、硝子にしたこと
を後悔し、孤独の中に生きていた。そして将也は、勇気を出して硝子
に会いに行く・・・。

  

  チラシ2(表).jpgチラシ2(裏).jpg

【 上質で心に残る作品 】

 将也の孤独とか、後悔、人への恐怖、そして絶望などといった心情を、
背景に描かれた雲一つない乾いた空であったり、そらす視線であったり、
オドオドしたしぐさであったりと繊細に表現され、将也の心の空虚が
ジワッと伝わってきました。
 人と人との関係って誰もが悩んだ経験があると思いますが、難しいで
すよね。将也に自分を投影して共感したのか、けな気な将也の姿を
応援したくなったのか、ガンバレと思いながら観ていました。

 
 将也と硝子を焦点にして上手くてまとめられていて、本当に中身の
濃い、上質な作品でした。もしこの作品を、アニメーションという先入観で
観なかったとしたら、本当にもったいない作品だと思いますヨ
(*^-')bスゴクイイ♪


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出逢った小説リスト 【2016年4月-6月編】 [読んだ作品リスト]

2016年(平成28年)の4~6月に私が出逢った小説たちです

 この期は、「御宿かわせみ」の再読が中心☆ やはりいい作品は
いい!!それに尽きます(*^-')b good!

  ※ 『出逢った小説リスト【2016年1月-3月編】』もよかったらどうぞ
  ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*

14_アルスラーン戦記8 【田中芳樹】
 昔、買った角川文庫版を久しぶりに読み直して、ついに持っていた
第8巻までを読み終えました。第7巻までで第1部が完結していて
ビックリ。さっぱり記憶がなかった・・・。
買っていた当時は、自分の感覚にピタリとはまらず、斜め読みしてし
まったからかな(だから、内容をほとんど覚えていなかった?)。
今回は、ピタっと感覚にはまりましたし、初めて読んだみたいに新鮮
でしたので楽しめました。アルスラーンがどのように幾多の危機を
乗り越えていくのか、この先も楽しみです(でも、角川文庫版は売って
なさそうなので、第9巻からは他社かな。作品のイメージが、どうして
も天野喜孝さんのイラストのイメージですが、やむを得ないなあ)。

  アルスラーンAmano_s.jpg
  ▲ 最初に触れたのが天野喜孝さんのイラストだから、どう
    しても天野さんのイメージになっちゃう!

15_珈琲屋の人々-ちっぽけな恋 【池永 陽】
 大好きな作品の2作目。でも、今作を読んでの印象は・・・過去に
犯した罪の意識から自虐的で、人生の全てを諦めてしまったような
主人公と、その苦しむ主人公の姿をみて、自分に安堵感を得ている
人たちとの物語・・・。
 申し訳ないですが、悪意を持った書き方をするとそんな印象でした。
なぜ、こんな悪意を持った書き方をしたかというと、すごくガッカリした
から。この物語の魅力は、罪を背負っているからこそ持つやさしさや、
懐の深さのある主人公に人間的魅力にあると思うのですが、今作
ではそういう面がほとんど描かれていなくて。第1作にすごく感動し、
第2作にも期待していた分・・・。でも、好きな作品なので、第3作
(最終巻)には期待したいです!

16_虹の岬の喫茶店 【森沢明夫】
 たぶん、この作家さんは初めて。でも、心温まる作品を書かれ、
本作を含めて映画化作品も多い作家さんとして名前は存じ上げて
いました。本作品も映画化されましたが、想像どおり、主人公の
「悦子さん」のやさしさが伝わってくる心温まる作品でした。
連作短編ですが、後の作品に、前の登場人物のその後がふんわり
と描かれているところが良かったです。

  虹の岬の喫茶店Hs.jpg虹の岬の喫茶店Bs.jpg
  ▲ 左はハードカバー、右は文庫の表紙。
    イメージ的には文庫のが好みかな!明るい雰囲気がいい♪

    虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)
    (↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 森沢 明夫
    出版社/メーカー: 幻冬舎
    発売日: 2013/11/14
    メディア: 文庫

17_阪急電車 【有川 浩】 (Link)
  評判どおりの素敵な作品。読む前は、関西に不案内なので、
読んでいて楽しめるのかなと躊躇する気持ちもありましたが、そんな
心配はいりませんでした。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

18-22_御宿かわせみ(2~6) 【平岩弓枝】
 あまり時代小説は読みませんが、やさしく、しっとりとした雰囲気が
漂い、推理小説的な要素を含んだ市井の謎解きの物語。このblog
でも初期に取り上げたほど大好きです(その記事はこちらをクリック!)
以前、はまってかなり読みめましたが、ここ数年読むのを止めていた
ので、どこまで読んだかからなくなってしまいました。そこで全部読み
返しているところです。気楽に楽しめる素敵な作品です。


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出逢った小説リスト 【2016年1月-3月編】 [読んだ作品リスト]

2016年(平成28年)の1~3月に私が出逢った小説たち♪!

 4月に転勤があったりして、まとめも今頃になってしましまし
^^;
 
本を読む時間もなかなか十分に取れなくて。この第1四半期
もあまり読めなかったなぁ。

  ※  2015年10月-12月編』もよかったらどうぞ
  ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*

01-03_竜の柩(2~4) 【高橋克彦】
 第1作の青森、長野、出雲を舞台に展開した日本古代史の
神々をぐる話と違って、第2作の舞台はインドやトルコへ飛び
出し、ヒンドゥ教や古代シュメール文明などの神々へ。名前は
聞いたことはあってもほとんど知識のない中で、それらの歴史
や神々を理解しながら読み進めるのにはちょっと苦労しました
が、例えば、日本の神々とヒンドゥの神々との意外な繋がりなど、
興味深かったです。
 そして第3作では宇宙へ、第4作では時空を超えて・・・とます
ます伝奇的要素が増して、下手すればついていけなくなりそう
に・・・^^;
 第4作では、話がまた日本古代史に戻も及び興味深かった
です。でも、この作品のぶっ飛んだ世界についていくのは少し
疲れたので続編を読むのは少し休んでからにします(苦笑)

04_ストーリー・セラー 【有川 浩】 (Link)
 
 さすが有川さんと唸らせる作品で、もっと有川作品を読みたく
なりました。どんな作品だったか、詳しくはタイトルをクリックし
てネ!

05_花酔い 【村山由佳】

  花酔いs.jpg
  ▲ 花酔ひ (文春文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 村山 由佳
    出版社/メーカー: 文藝春秋
    発売日: 2014/09/02
    メディア: 文庫

 2組の大人の夫婦をめぐる物語。4人の視点から、理性では
抑えきれない感情の波に襲われたときの心理、止めることの
できない感情に翻弄される姿が描かれています。
 どうすべきか頭では分かっていても止めることのできないこと
って誰にもありますよね。4人の心理に共感するところと、
無条件に支持できないところがあって複雑な読後感でした
(詳しく書けないので抽象的ですみません。)。
 この作品は、濃厚な性描写も話題となっていましたが、私的
には、大人の恋愛が描かれた作品ですから、そのような描写は
あって当然だと思いますし、アブノーマルな描写もありますが、
特別、過激過ぎるとか不快で目を覆うといった感じは受けませ
んでした。

06_恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近 【エドモンド・ハミルトン】(Link)
 古典的SFの名作のキャプテン・フューチャーシリーズの第1作。
私にとって、一番の名作と言っても過言でないかもしれません。
太陽系を所狭しと飛び回り、正義のために奮闘するキャプテンの
活躍に胸を躍らせた方も多いのではないでしょうか。久しぶりに
読みましたが、懐かしくておもしろかったです。
 詳しくはタイトルをクリックしてネ!

07_海の見える街 【畑野智美】

  海の見える街s.jpg
  ▲ イラストの雰囲気に惹かれ購入しました!
    海の見える街 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 畑野 智美
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2015/09/15
    メディア: 文庫


 若いときには、燃えるような短く激しい恋がロマンティックに
思え憧れるところがあります。この物語は、それとは異なる静か
な大人の恋愛物語。時間をかけて育んでいる分、心の繋がり
は深いもののように感じられます。
 この物語は、図書館・児童館に勤務する4人の視点から描かれ
た物語。決して、刺激的な恋愛ではありませんが、こういう肩に
力の入っていない、自然な恋愛もいいなと思います。

08_ドールズ 闇から覗く顔 【高橋克彦】

 シリーズ2作目。第1作目は、怜に取り憑いた者がいったい何者
なのかといったホラー調の物語でしたが、この第2作目は一転、
目吉先生が謎を解き明かしていくミステリ調になっています。
もう、怜の中にいる者が目吉先生と明かされていますから、目吉
先生のキャラを活かすには、このままホラー調で続けるのは
無理ですし、そうすると作品の雰囲気が変わるのはやむを得な
いのでしょうね。そうは言っても、不気味さとドキドキ感がなく
なったのは残念です。

09_怪盗山猫 【神永 学】
 神永さんの作品はいくつか読んでいますが、自分の好みには
しっくりこない印象がありました。この作品は映像化(観ていま
せんが)がされたこともあって読んでみました。大胆不敵な怪盗
を主人公に、テンポの良い展開で、あっという間に読み終わり
ました。おもしろかったです。エンターテイメント性の強い作品が
好きな人は気に入ると思います。

10_人食いの時代 【山田正紀】

 連作短編。人食いバスなど、各話、人食いというタイトルがつ
いています。なぜ人食いなのかは正直、分かりませんでした。
ラストで各話が絡み合って、好みではありませんが、まあまあ
おもしろかったです。

11-13_アルスラーン戦記(5~7) 【田中芳樹】
 前年に引き続いて再読中です。感想は、第8巻まで読んだ際に!


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