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キスまでの距離【村山由佳】 [ラブストーリーの棚]

ブログを始めて2周年\(^^)/
昨年の1周年記念では,村山由佳さんの「天使の卵」シリーズを取り上げました。
そして2周年は・・・。やはり村山由佳さんで「おいしいコーヒーのいれ方」です。



【 story 】

高校3年生になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利(かつとし)
そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上の「かれん」の美しい変貌ぶりだった。
しかも彼女は、彼の高校の新任美術教師。
同じ屋根の下で暮らすうち、彼女が気になるようになる。
なんでこんなに彼女が気になるんだろう…?
あるとき「かれん」が好きであるという自分の気持ちに気づく・・・。
そして、かれんの秘密とその哀しい想いを知り、さらにその思いが強まる。
  守ってやりたい!
押さえられない、あふれる想い。
恋愛の幸福感、不安やかっとうなどを描いた、そんなピュアな物語です。

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

  • 作者: 村山 由佳
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/06/18
  • メディア: 文庫

 ▲ イラストの雰囲気もすごく好きです。
   同じイラストレーターさんですが、雰囲気は
   JUMP JBOOKSよりこちらの感じのが好きかな。


【 ピュアな想い 】

「おいしいコーヒーのいれ方」の第1巻は「キスまでの距離」

キスって、“特別な人”への入り口。
好きな人と口づけを交わして、初めて“特別な存在”としてなれた気がします。
でも、いざキスしようとするときって,嫌われたらどうしよう、抵抗されたらどうしよう
って不安に思うし、キスするときってホント勇気がいります。
だから、彼女が応えてくれると、うれしさだけじゃなくて安心もするし・・・。
でも、“特別な存在”になると、さらに“もっと特別な存在”になりたいって願ってしまいます。

この物語は、恋したときのそんな想い、ためらい、あせり、不安などの複雑な気持ちが
リアルに描かれていて、自分の甘酸っぱい想い出を刺激するのでしょうか。
胸の奥でチクッてしました。


 男って(少なくても僕は)
  
ただ彼女の笑顔を見たい
  守りたい
  彼女のためだったらどんなことだってする
本当に好きになったときって、そんな気持ちになります。
 
そして、「自分が彼女にとって特別な存在になりたい」と願い、
彼女が自分のことをどう思っているのかわからずに不安になり、
やっと想いが通じたとしても
 
 本当に好き?
  本当に?
  本当にっ!?
そう確かめたくなります。

この物語の主人公・勝利の
  
悩む彼女をなんとか助けたいと純粋に願う想い
  相手が好きと言ってくれても、何度も何度も確かめたくなる気持
  好きな人が他の男の人と話していると嫉妬する気持
って、まさに同じなんです。自分が恋をしたときの・・・。
そして、こういう気持ちってどうにもならなくて、自分でも、もどかしい。
そういう想いがリアルに描かれた作品だから、読んでいて共感して、
そして、こういう純粋な想いって読んでいてとても気持ちいいから、
作品にどんどん魅了されていきました。

とても素敵な作品に出逢えたと思います。
このシリーズ、大切に読んで行きたいな!


【 かっこよすぎだよ! 】

この物語の主人公・勝利にしても,「天使の卵」「天使の梯子」の歩太にしても、
人に非常に気を遣える魅力的な男性。
しかも、押し付けがましくない、さりげないやさしさ。
きっと僕だったらアタフタしちゃうようなことも冷静に自己分析している。

村山由佳さん!あなたの描く男性はかっこよすぎ!魅力的すぎます。
歩太や勝利は、まさに僕の理想の男性像なんですよね。
自分では努力しているつもりですが、ここまではなれません…。
一生かかっても、歩太くんや勝利レベルにはなれないかも…。
読んでいて口惜しくなりますよ(苦笑)


タグ:村山由佳
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