トーキョー・クロスロード 【濱野京子】 [ラブストーリーの棚]
この作品を手に取ったのは、背表紙のあらすじに惹かれて。
読んでみましたら、すご~く私好みで、まさに春にぴったりな
“ さわやかさ ” と “ みずみずしさ ” に溢れている作品でした。
こういう作品ってだ~い好きです *^^*
【 story 】
山手線内のどこかの駅で下車して、その町を歩く。あてどなく歩く。
家にいるまんまの格好。
たぶんすれちがっても、友だちは気づかない。
私でない私。だれも知らない私。孤独。孤独という名の解放。
これが栞の密かな休日の過ごし方。
そんなある日、栞はかつての同級生、耕也と再会する・・・。
卒業の最後の最後にした片想いだった。
そんな耕也との再会は、現実と夢のあわいのような場での
出会いだった。
【 胸をチクチクさせながら 】
この小説を手に取ったのは、私も、誰も自分を知らない町に
住んだことがあって、主人公・栞と同じく、周りが誰も自分を
知らないということが、ここまで解放感があるのかと思うほど
解放感を感じたことがあったから。
読むきっかけはそんな理由でしたが、読んでみると、
栞の押さえようとしても押さえられない繊細な恋心と葛藤が
私にもあった恋や葛藤と重なって、惹き込まれました。
そのころを想い出して、少し胸がチクチクとしながら ^^;
耕也への気持ちを抑え込もうとする栞の心がみずみずしくて、
痛々しくて。でも、そんな栞の気持ちが痛いほど共感できて。
最初にも書きましたが、とても“ さわやかさ ” と “ みずみずしさ ”
に溢れている素敵な作品です。
濱野さんの作品をもっと読みたいな ♪
ホントすごーく気に入った作品です。
【 +plus 】
この作品は、「第25回(2009年度)坪田譲治文学賞」の受賞作
だそうです。
坪田譲治文学賞は、前一年間に刊行された文学作品の中から、
大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品を対象と
しているそう (ちなみに、五木寛之さんなどが選考委員となって
います)。
ポプラ社のホームページでは、「グレード:小学校高学年~」と
なっていますが、坪田譲治文学賞の趣旨のとおり、大人が十分
楽しめる素晴らしい作品ですよ!
おもしろそうですね^^
今度読んでみます!!
by よっちん (2010-04-14 21:37)
よっちんさん、はじめまして!
気に入ってもらえるといいな ♪
私はこういう作品すきなんです *^^*
by jun (2010-04-14 23:59)
今日、借りてきて読みました♪♪
とてもいいお話でしたー^^
この本を知れてよかったです!!
ありがとうございました!
by よっちん (2010-04-29 22:23)
よっちんさん、そう言っていただけるとうれしいです*^^*
もっと、こういう作品と出逢いたいです☆
by jun (2010-05-05 10:37)