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神様のカルテ 【夏川草介】 [最近の素敵な本の棚]

2010年本屋大賞の第2位にして、櫻井翔さんと宮崎あおいさんで
映画化(2011年公開)されることも決まった 『神様のカルテ』。
読み終えたとき、心地よい余韻に浸りました。

神様のカルテ.jpg
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作者: 夏川 草介
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2009/08/27
メディア: 単行本

▲ くしくも、植物図鑑に続いてカスヤナガトさんのイラスト作品が
  続きました。
  このやさしい雰囲気は物語にすごく合ってます!

【 story 】

夏目漱石の「草枕」を全文ことごとく暗誦するほど愛読し、その影響で
古風な話しぶりになってしまったという、ちょっと変わった5年目の
内科医・栗原一止(くりはらいちと)。
地域医療は常に医師が不足し、一止も3日間の徹夜など日常茶飯事。
忙しさに、ついには愛妻との記念すべき結婚記念日(しかも初めての!)
を忘れてしまう始末。
そんな一止に、母校の大学病院の医局から誘いの声がかかる。
  「大学でしか学べない高度医療ってのがある」
大学時代からの同僚医師にも薦められ、一止は迷っていた。
高度医療を学ぶことが患者たちを救うことになるのかと・・・。
そして、それが自分の進むべき道なのかと・・・。


【 さわやかな物語 】

こうやって「あらすじ」にすると、「地域医療」の問題を背景に、
主人公の一止(いちと)が、医師としての自分が進むべき道を
思い悩む姿が描かれた、ちょっと重そうな作品に見えるかも
しれませんが、一止のちょっと変わったキャラクターや、
愛妻ハルのホンワカとしたやさしさ、同僚医師や看護師、患者、
そして、一止の住む「御嶽荘」の住民たちとやり取りは温かく、
むしろ、とてもさわやかな物語です。

そして、何より一止が魅力的!
自分がいくら辛くても、何ていうこともない当たり前のこととして
患者のことを最優先にするところなど、読んでいて気持ちが
いい (o^-')b!!

また、私的には、一止の悩む姿も魅力の一つかな。
こういう悩みって、きっと誰もが悩んだ経験のあると思いますし、
しかも正解がないもの。
悩む一止に共感し、そして、出した結論には応援したくなり
ました☆

読後、一つの結論を出した一止のすっきり感が伝わってきて、
私もすっきりした気持ちに!
この作品が支持されているのも納得。お薦めでーす♪


【 +plus 】

冒頭にも書いたとおり、櫻井翔さんと宮崎あおいさんで映画化
されるとのこと。
私的には、一止の疲れた心を癒し、支える存在・榛名(ハル)役の
宮崎あおいさんの癒しに期待です。
あと、東西さん(看護師さん)も存在感が難しい役どころ。
でしゃばりすぎず、控え目すぎず。もしかしたら、映画の成否は
東西さん役の演技次第かも。
どんな女優さんが東西さん役をやるのか、不安と期待です☆

あとあと、『神様のカルテ』続編(PART2)が2010年夏発売!
だそうですネ。
って、そろそろ??


タグ:原作
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