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グラデーション 【永井するみ】 [最近の素敵な本の棚]

永井するみさんは “ 初めて ”。
しかも、名前を存じ上げてなくて・・・(ファンの方、スミマセン)。
きっかけは、普段、あまり行かない書店の新刊コーナーで
表紙が目に入って来て。
手に取って背表紙のあらすじを読んだら、私好み。
実際、“すご~く”私好みでした о(ж>▽<)y イイ! 

グラデーション.jpg
グラデーション (光文社文庫) (← amazonへはここをクリックね!)
作者: 永井 するみ
出版社/メーカー: 光文社
発売日: 2010/05/11
メディア: 文庫

【 story 】

14歳。
桂真紀は中学2年生の女の子。
みんなが憧れてる先輩からの誘われても気後ればかり。
そして、学校行事で行った夏のキャンプ。
親友・睦美の密かな想いを知る。

16歳。
H高校に入学して1か月半。
最高の友だち、岬すずとの出会う。
すずに背中を押されて入った美術部。
絵の世界に自分の好きなものを見つける。
そして、中学からの親友・睦美からのお願い・・・。

【 微妙で繊細な気持ちが丁寧に描かれた作品 】

紹介した“あらすじ”は14歳と16歳ですが、この後、
17歳、18歳、19歳、20歳、22歳、23歳
と、真紀のその時々の姿が瑞々しく描かれています。
まさに、少女から、大人への過渡期。
それぞれの時々に、その年代特有の悩みや想いを抱え、
そして積み重ねて大人へとなっていく姿が描かれています。

こういう、その年代特有の感情って女の子だけのものでは
ないから、男の私でも、昔、そんな感情を味わったなって、
切なくやるせない、けど懐かしい想い出に、胸がチクッと
してしまいました。

この文庫の背表紙には、『14歳の少女が23歳の大人の
入り口に立つまでの10年間を丁寧に描いた連作小説』と
紹介されていましたが、まさにそのとおり。
その時々の“微妙”で“繊細”な気持ちが非常に丁寧に
描かれて、それぞれの年代がまったく異なる美しい色合い
で輝いているようです。
「グラデーション」というタイトルは、そんな意味も込められ
ているのかも。

こういう小説はもともと好きですが、この作品はかなり上質!
とてもお気に入りです


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よっちん

最近私は読書にはまっていて、勉強もせずにひたすら本を読んでいます。

特に今の季節はナツイチフェアをやっていて、ナツイチではいつも私が気になる本ばかりだすのでお金がなくて困っています・・・w

だから図書館は私の大事な第2の家みたいな感じなんです(`∀´)

この本も、ぜひ読んでみたいと思います。

あと、「ICO」とゆう本がおすすめです♪ゲームを元にして書かれているのですが、宮部みゆきさんがノベライズし、とてもおもしろくできています。
ぜひ、読んでみてくださいね。

長文・乱文失礼致しましたm(__)m
by よっちん (2010-07-28 22:53) 

jun

よっちんさん、そうなんですよね~。私も気になる本ばかり。
好みの本に出逢った時の喜びが忘れられなくて、
またまた読書に走ってしまいます ^^

よっちんさんのお薦めの「ICO」、読んでみますネ!
宮部みゆきさんなら、読み応えもありそう!!
また、お薦めあったら教えてくださ~い m(__)m
by jun (2010-07-30 01:33) 

よっちん

これ、本屋で見かけて買っちゃいました!

私も凄く好みの本で、おもしろかったです♪♪

by よっちん (2010-08-19 18:38) 

jun

きっと、描かれているのは、よっちんさんの年代ですよネ。

リアルな年代の方が読んだら、また、違う印象があるのかなぁ。

by jun (2010-08-21 23:38) 

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