『小説・映画がだ~い好き』のBest1!【2010年・小説編】 [tea room]
私のお気に入りの小説・映画を紹介する『小説・映画がだ~い好き』。
その中でも、2010年で“特に”お気に入りだった小説・My Bestを
紹介しますネ!
[ご注意]
2010年に新たに刊行された小説ではなく、2010年に私が読んだ
作品の中から選んでいます。どんな作品を読んでいるのか気になる方は、
『出逢った小説リスト【2010年版】』をご覧くださいネ。
また、2008年、2009年にどのような作品を選んでいるか気になる方は、
こちらも覗いてみてネ!
★ 2008年のMy Best ★
『小説・映画がだ~い好き』のBest1!【2008年】
★ 2009年のMy Best ★
『小説・映画がだ~い好き』のBest1!【2009年】
【独断で選ぶ2010年『小説・映画がだ~い好き』の小説Best1は―】
Best1は
角田光代さんの『八日目の蝉』 (Link)
破滅しかない希和子と薫の生活。
そんな中で、その日その日、一瞬一瞬に希和子が感じている
小さな幸せが心に響いてきて、悲しくて、切なくて、そして、
やるせなくなりました。
2010年1月という早い時期に読んだ作品ですが、2010年に
これ以上の感動と衝撃を受けた作品とは出逢えませんでした。
最高に素晴らしい作品です!
ちなみに、井上真央さん、永作博美さん主演の映画の公開日が
2011年4月29日(金)に決定したそうですヨ。
八日目の蝉 (←amazonへはタイトルをクリックね)
作者: 角田 光代
出版社/メーカー: 中央公論新社
発売日: 2007/03
メディア: 単行本
そして第2位は、
有川浩さんの『塩の街』 (Link)
最初、図書館で借りて読み始めたのですが、これは絶対に
手元に置いておきたい!っと思い、買って最初から読みなおした
ほど気に入った作品。
人が塩と化し、世界の秩序が崩壊しつつある世界という、ある
意味、突拍子のない世界が舞台のラブストーリー。
しかし、そんな世界が非常にリアル感をもって描かれ、しかも、
主人公の二人がお互いを想いやる“やさしさ”がとても心地いい
非常に素敵な物語。
自衛隊三部作と言われる他の作品(「空の中」、「海の底」)も
だ~い好きです!
そして第3位は、
三崎亜記さんの『失われた町』 (Link)
7つのエピソードからなる物語。どのエピソードも理不尽に町の
消滅とともに愛する人を失うという悲しさを秘めた物語のはず
なのに、不思議と“優しさ”と“あたたかさ”が満ちているような
感じで、何だかほんわかと心が温かくなりました。
この作品も、私の中ではほとんど最高評価といっていいほど
心に残った物語です。
失われた町 (集英社文庫) (←amazonへはタイトルをクリックね)
作者: 三崎 亜記
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2009/11/20
メディア: 文庫
そして、2010年は「特別賞」を!
濱野京子さんの『トーキョー・クロスロード』 (Link)
“さわやか”で“みずみずしい”、とても素敵な作品。
主人公「栞」の繊細な恋心と葛藤に、自分の経験を重ね
合わして、胸をチクリとさせながら読みました。
多くの方が共感されるのでは!と思います。
トーキョー・クロスロード (ポプラ文庫ピュアフル)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックね)
作者: 濱野 京子
出版社/メーカー: ポプラ社
発売日: 2010/03/09
メディア: 文庫
[総評]
2010年は、多くの素敵な作品に出逢えた年でした。
例えば、小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」や藤谷治さんの
「船に乗れ!」、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」、綾辻行人
さんの「Another」といった一部をあげても、他の年でしたらBest1
になってもおかしくなかった作品ばかり。
そして、それら一般的評価が高い作品だけでなく、濱野京子さんの
「トーキョー・クロスロード」や中田永一さんの「百瀬、こっちを向いて」、
永井するみさんの「グラデーション」のように、思いがけず出逢った
素敵な作品も多く、宝物を見つけたような喜びも味わえました。
2011年も、2010年と同様にたくさんの素敵な小説に出逢えると
いいな!と思います。
コメント 0