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名前探しの放課後 【辻村深月】 [最近の素敵な本の棚]

この2011年3月23日で、ブログを始めて丸4年になります。
1回でも読んでくださった皆さま、いつもお寄りいただいている皆さま、
どうもありがとうございました *^^*
いつもは記念に、ある作家さんを選んで何冊か読むのですが、
今年は地震のこともあって・・・。
そんな中ですが、最近、気に入った作品を記念に紹介しますネ!


辻村深月さんは、以前、取り上げた『冷たい校舎の時は止まる』以来。
『冷たい校舎の時は止まる』も、すご~くおもしろかったのですが、
自殺をめぐる物語。
そういう物語って、いじめられている人の「つらさ」が伝わってきたりして
ちょっと苦手。この作品も自殺をめぐるお話だったので、ちょっと躊躇
していたのですが、人にお薦めいただいて読んでみました。
おもしろかったです! しかも、すご~く о(ж>▽<)y ☆
だって、上下巻の比較的に量がある作品ですけど、たった4日で
読み終えましたもの!
私にとってはかなりの(というか、メチャクチャ)ハイペースです。 

名前探しの放課後(上).jpg名前探しの放課後(下).jpg
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作者: 辻村 深月
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2010/09/15
メディア: 文庫

【 story 】

― あれは、何でまだあそこにあるんだろう

“依田いつか”が最初に感じた違和感は、既に撤去されたはずの
看板だった。
季節が違う・・・。今日は一体、何月何日だ?

3か月前の過去に戻された“いつか”。
動揺する中で浮かんだ一つの記憶は、3か月後に同学年の生徒が
自殺するということ。しかし、自殺の詳細も、名前も思い出せない。
いつかは高校のクラスメートの“坂崎あすな”に相談を持ちかける。
そして二人は、自殺を止めようとその「誰か」を探し始める・・・。

【 ぐっ!ときた作品 】

読み始めたら、その先が気になって、気になって。読むのがやめ
られませんでした。
それは、「誰かの自殺を阻止できるのか?」といったこともありま
したが、それ以上に、自殺を止めようといかなる努力をいとわない
“いつか”の姿とか、その中で深まっていく友情とか、人間的に成長
していく”いつか”たちの姿とかが心地よくて!

そして、ラスト。
ぐっ!ときました。
詳しく書けないのが残念~! 心が温かくなりました。

最初に書いたように、自殺をめぐる物語って「つらさ」を共感して
しまって苦手なのですが、この物語のメインテーマは「友情」や
「人間的成長」といった感じ。
陰湿さや痛さのない、温かさに満ちた素敵な雰囲気の作品です。
とてもお薦めでーす (o^-')bスゴクイイ☆


タグ:辻村深月
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