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彼女はたぶん魔法を使う 【樋口有介】 [最近の素敵な本の棚]

ちょっと興味をそそられる意味深なタイトルと、さわやかな
雰囲気のカバーイラストに魅かれて手にとった作品。
ところで、帯やあらすじの紹介などで「人気シリーズ」という
言葉をよく見かけますよね。この作品の背表紙にも
「人気シリーズ第一弾」との紹介が。
あまりにこの言葉を見かけるので、私はほとんど信じてなく^^;
この作品も、期待半分、疑いの目半分っというところで読み
始めました。
結果はいい方にゴロン! おもしろかったです!!
しかも、ひじょ~に私好みの作品(o^-')b
続編も是非読みたいな

彼女はたぶん魔法を使う_s.jpg
彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)
 ( ↑ amazonへはタイトルをクリックね)
作者: 樋口 有介
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2006/07/22
メディア: 文庫


【 story 】

フリーライターをしながら、刑事をしていたころの元上司で恋人
の吉島冴子が回してくれる探偵の仕事で食いつないでいる
柚木(ゆずき)草平。
そんな彼の元へあった調査の依頼は、轢き逃げされて死んだ
妹の死に疑問を持つ島村香絵からだった。
香絵によると、車種も年式も判別されているのに、犯人も車も
発見されず、警察では、交通事故で処理しようとしているのだ
という。
香絵からの依頼を引き受け、調査を始める柚木だったが・・・。

【 “大人の男”の魅力の物語 】

表紙やタイトルを見ると、“さわやか”でライトな作品みたい。
ある意味“さわやか”で、実際に読みやすい作品なのですが、
一味違うんです。
何せ主人公の柚木草平は38歳。
妻に逃げられ、刑事をやめることになった暗い過去を持つ男
なので、読み始めは、人生の哀愁漂う、重苦しさのある物語
かな?と思いきや、実はこの男、次から次へと美女に惚れられ
(うらやましい・・・^^;)、変にカッコつけずにウィットに富んだ
会話のできる“大人の男”で、とても魅力的なんです。

例えば、調査に行った先の女の子にキザなセリフをはいて
 「いつもそういう口のきき方するの」 と聞かれ、
 「ハンフリー・ボガートに似てるか」 と切り返しちゃう。
それが決して嫌みがなくて、余裕のある“おとな~!”って感じ。
そんな魅力的な“大人の男”が主人公なので、ストーリの展開
だけでなく、そんな美女たちとの会話も素敵な、魅力的な物語
となってます。

私も、こういう余裕のある“大人の男”になりたいな~!なんて
思っちゃいました。

【 +plus 】

作品の中に出てくる「ハンフリー・ボガート」とは、アカデミー賞
も受賞した名画「カサブランカ」で主演した有名な俳優さん。
作品中の「君の瞳に乾杯」というセリフはあまりにも有名ですよね。
ただ、このセリフが1回だけでないのには驚きましたが・・・(笑)

カサブランカ_s.jpg
カサブランカ [DVD] FRT-017 (←amazonへはタイトルをクリックね!)
出版社/メーカー: ファーストトレーディング
メディア: DVD

もし、カサブランカを観たことがなければ、是非観ることをお薦め!
「名作」が「名作」と言われるゆえんを実感した作品です。
私のだ~い好きな作品なんですヨ о(ж>▽<)y スゴクスキ☆

 


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