SSブログ

さよならドビュッシー 【中山七里】 [最近の素敵な本の棚]

音楽をめぐるミステリーって好きです。
昔読んだ、赤川次郎さんの『赤いこうもり傘』が大好きで、その
好印象が残ってるのかも。
この作品は、新聞広告で続編の「おやすみラフマニノフ」という
作品を知って、まずは・・・と思ったことから。
この作品は、第8回「このミステリーがすごい!」の大賞受賞作と
いうだけあって、とてもおもしろかったです (o^-')bグー!

さよならドビュッシー_s.jpg
さよならドビュッシー (宝島社文庫) (←amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 中山 七里
出版社/メーカー: 宝島社
発売日: 2011/01/12
メディア: 文庫


【 story 】

ピアニストをめざし、音楽科への推薦が決まっていた遥。
そんな遥に突然の悲劇が襲う。
祖父と従姉妹のルシアとともに火事に遭い、全身大火傷を負って
しまったのだ。
全身を包帯で覆われ、箸さえ満足に持てない・・・。
ピアニストへの夢を諦めかけていた遥に、ピアニストの岬洋介が
レッスンを引き受ける。
つらいリハビリ、厳しいレッスン。しかし、ピアニストになるため
遥はひたすら頑張るのだった・・・。
しかし、そんな遥の周りで不吉な出来事が次々と起こる。
そして、ついに殺人事件までが発生し・・・。

【 成長物語とミステリー 】

普通に体を動かすことすら困難なほどに重傷を負った遥。
満足に指を動かすことすらできない中、つらいリハビリを重ね、
岬の指導のおかげもあり、少しずつピアニストへの夢に向かって
一歩一歩進んでいく。
障害者に対する差別や偏見、そして、いじめ。そんな逆境の中
でもピアノに打ち込み、努力をして、少しずつ成長していく
遥の姿に”頑張れ!”っと応援していました。

それだけでも素敵な青春小説ですが、この作品はミステリー。
祖父からの莫大な遺産を相続することになった遥の周囲で起こる
不吉な出来事。
命を狙われているのか?そんな状態の中で発生する殺人事件。
犯人は?誰が遥が狙われるのか?

ラストもなかなか。上手く騙されました ^^
成長物語としても、ミステリーとしても、どちらも楽しめる素敵な
作品ですヨ!

【 +plus 】

「おやすみラフマニノフ」はまだ読んでませんが、続編というより、
岬洋介が探偵役となるシリーズもののよう。
たぶん、「さよならドビュッシー」を読んでなくても楽しめそうですが、
岬洋介の人なりが説明されているので、やはり「さよなら・・・」から
読んだ方がいいみたい。
「さよなら・・・」をすごく気に入ったので、「おやすみ・・・」もすご~く
楽しみです


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。