SSブログ

図書館危機 【有川 浩】 [ラブストーリーの棚]

読むのが止まらなかったぁ ^^
普段、どんなに気に入ったシリーズがあっても、続けては読ま
ないようにしています。
例えば、今我慢しているのは、有栖川有栖さんの学生アリス
シリーズ「女王国の城」とか、樋口有介さんの柚木草平
シリーズとか。好きな作品に少しでも長く楽しみたいし、読み
終わっちゃったらさみしいので・・・。
でも、この「図書館危機」を読み始めたら、もう止められなくて。
もう開き直って、シリーズの残り「革命」「別冊Ⅰ」「別冊Ⅱ」も
イッキ読み。
読み終わったのは寂しいですが、でも十分に「図書館戦争」の
世界をを堪能しました~ *^^*

図書館危機_s.jpg
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
 ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 有川 浩
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2011/05/25
メディア: 文

【 syory 】

6年前の高校生のとき、郁の買おうとしていた本を検閲本として
取り上げようとした良化隊員から庇ってくれた憧れの“王子様”。
その“王子様”が、衝突ばかりしていた自分の上司であったことを
思いがけない形で知ってしまった郁。
それ以来、郁は完全にぎこちない態度。
そんな中、耳に障害のある毬江が図書館内で痴漢にあう。
卑劣な痴漢を捕まえるため郁たちは・・・(一、王子様、卒業)
茨城の美術展で最優秀作品となった“自由”というタイトルの絵画。
良化特務機関からの検閲・没収の危機に、郁の所属する特殊
部隊も警護作戦に参加することになる。
しかし、特殊部隊に所属していることを両親に内緒の郁は、地元
での警備に・・・(四、里帰り、勃発 五、図書館は誰がために) 

【 一緒にドキドキ♪ 】

気になっている人が些細なことでも気にかけてくれているだけで
嬉しかったり、何気ない仕草に自分が嫌われているのではないかと
悩んだり、あるいは、ちょっとしたことに少しは好意を持ってくれて
いるのではないかと想像してみたり・・・。
そんなふうに恋に悩み、一喜一憂している郁がすごく可愛らしいです。
ベタ甘な物語は全くダメという男性もいるようですけど、正直、
つくづく私はこういう物語が好きだなって思います。だって、そういう
気持って、私も少なからず経験しているもの。
郁の恋に一緒にドキドキしちゃいます。

さて、図書館戦争はベタ甘ですが、実は重いお話。
「三、なじれたコトバ」では、言葉に対する規制の行き過ぎた
世界が描かれてます。この物語で規制されている言葉として出て
くる「床屋」はこの物語の中だけかと思いきや、「あとがき」を読むと、
現実にも自主規制の対象とのことで、あながちこの物語が架空
ではないというところに驚き、背筋が寒くなりました。
何でも自由でいいかというとそうでもないし(乱用する人って必ず
いるからね)、ある程度の規制は必要だと思うけど、行き過ぎた
規制は当然に問題であって、そのバランスがつくづく難しいな
っと思います。

さてさて、そんな重さも隠された物語ですが、単純なおもしろさも
いっぱいの物語!
後半の茨城での攻防は、ドキドキしながら読み進めました。
メディア良化機関との攻防だけでなく、寮内や母親との攻防を
含めてネ☆(o^-')bオモシロイー!


タグ:有川浩
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。