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別冊図書館戦争Ⅰ・Ⅱ 【有川 浩】 [ラブストーリーの棚]

郁たちのその後が描かれているので、読んでいて本編が終了して
いるという感覚がなかった「別冊」。
郁たちのその後だけではなくて、本編で描かれることのなかった
脇役たちのエピソードも描かれていて、図書館戦争という世界に
厚みを加えてくれておもしろかったです。

別冊図書館戦争Ⅰ_s.jpg別冊図書館戦争Ⅱ_s.jpg
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 有川 浩
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 2011/07/23
メディア: 文庫

【 story 】

(Ⅰ)
ついに堂上への想いが通じて彼氏彼女になった郁。
しかし、女子としてというか彼女としての自信が持てず不安になる
ばかり。
 “何か、絶対、あたしのほうが好きだ”
ますますつのる堂上への想い。言葉、しぐさの中に、堂上の自分へ
の気持を確認してホッとする郁だが・・・

(Ⅱ)
柴崎を狙うストーカーが出現。
こうした付きまといを受けることが珍しくない柴崎は、手慣れたもの
のはずだったが、次第にエスカレート。
そこで手塚が柴崎のガードにつくことになったが・・・。

【 ウィットに飛んだ返しが最高! 】

この物語の登場人物たちがみんな魅力的なのがこの作品の魅力。
ひと癖もふた癖もあるのにみんな気持いい人物たち。
そして、会話がウィットに飛んでいて切り返しが抜群ですよね。
私もこんな風に返せたら素敵かなって思います。

この“別冊”では、郁と堂上がその後どうしているかも興味深かった
けど、特に気に入ったのは、「背中合わせのふたり」(Ⅱ収録)。
真の自分を見せず、八方美人(物語内では「外面女王」とも)の柴崎
と、真面目で努力家、恋愛のこととなるとちょっと察しの悪い手塚の
物語です。
特に柴崎は、抜群の情報収集能力と、冷静に物事を分析して判断
することができる“強い女性”。しかも、それを嫌味なくサラッとやって
しまうところがとても魅力的!
そんな“強い女性”を演じてきた柴崎が、手塚にだけに見せた素の
弱さ。そんな自分の弱さを手塚にさらしたラストもとても素敵でした。

読んでいるこちらまで幸せな気持にさせてくれる素敵な物語です。
“ベタ甘”もいいですヨ♪
о(ж>▽<)y ダーイスキ☆

 


タグ:有川浩
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