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出逢った小説リスト 【2011年10月-12月編】 [読んだ作品リスト]

2011年10月~12月に私が出逢った小説たちです

普段、ある作家さんばかりに偏らないように、気に入ったシリーズが
あっても我慢していますが、めずらしくシリーズものをまとめて多く読ん
だのが、この2011年第4四半期でした。
好きなシリーズものは、登場人物の性格やその世界観が分かって
いるので、さっと物語に入りやすくていいですよね。しかも失敗も
少ないし。そういう意味でも、楽しめた作品が多かった気がします。

 『出逢った小説リスト【2011年7月-9月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 10月 ―

61_司政官 全短編 【眉村 卓】

  司政官_s.jpg
  司政官 全短編 (創元SF文庫) (←amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
  作者: 眉村 卓
  出版社/メーカー: 東京創元社
  発売日: 2008/01
  メディア: 文庫

   眉村卓さんの作品ですし、評判がいいのも聞いていたので、ずっと
  気になっていた作品です。
   「司政官」シリーズの短編を年代順に並べ替えたものとのこと。
   司政官の草創期、円熟期、そして、後期と、制度を作り上げると
  いう司政官の熱意のある草創期から、制度としての限界が顕在化
  した後期まで、その時代時代の司政官の苦悩の変遷が伝わって
  きて、決して華々しいSFではないですが、読み応えがある作品で
  した。

62_For You 【五十嵐 貴久】 (Link)
   最初にこの作品を知ったのは、書店の平積み。五十嵐さん
  という作家さんを知らなくて(ある作品はドラマ化されたりしていて、
  活躍されている作家さんだったんですね ^^; )、買うのは
  ちょっと躊躇していました。でも、読んでみたら、とても私好みの
  ラブストーリー。しかも上質最後までググっと惹き込まれました。
  かなりお薦め作品です。詳しくはLink先を見てネ!

63_夜明けの街に 【東野圭吾】
   深田恭子さん主演で映画化された作品。先入観なしに映画を
  観たかったので、ずーと読むのを我慢していました。
   映画は比較的原作に忠実に描かれていたようで、心理描写は
  分かり易かったけど、特に刺激的な読後感はなかったかな。

64_ストロベリーナイト 【誉田哲也】
   実は、警察小説って少し苦手。一般的に残酷なシーンが多い
  からかも。
   そんな私ですが、この作品がかなり評判であることと、大好きな
  “武士道シックスティーン”の作者であることもあって、読んでみま
  した。
   感想は・・・読み応えがありました。おもしろかった!特に、
  姫川玲子と彼女の心を支える佐田倫子とのエピソードには
  ホロリとしてしまいました。
   緊張感が鬼気迫ってくるような作品です。

65_ぼくら星屑のダンス 【佐倉淳一】
   第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。
   物語の展開が若干強引だし、文章が甘いなって感じがしました
  (偉そうにすみません)。でも、まあまあおもしろかったです。
   それにもまして、選考委員の書評がおもしろかった。というか
  厳しいですね。でも、自分が感じたことと同じ点を指摘している
  ところは嬉しく、自分が言葉にできずに漠然と感じていたことを
  明確に指摘しているところには、さすがプロと感動しまいした。
   この書評は一読の価値ありかも・・・。(もちろん、その前に
  作品を読まないと書評のおもしろさが分かりませんヨ!)

66_夏季限定トロピカルパフェ事件 【米澤穂信】
   ご存知、人気「小市民シリーズ」。目立たないように、小市民と
  して生きようとしながら、自分の中の抑えきれない本質を確認
  してしまうところや、小佐内さんと小鳩くんの緊張感ある関係。
   ちょっと暗めなこの物語になぜか惹かれます。

― 11月 ―

67-68_秋期限定栗きんとん事件 【米澤穂信】

  秋期限定栗きんとん事件下_s.jpg秋期限定栗きんとん事件上_s.jpg
  秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ)
  作者: 米澤 穂信
  出版社/メーカー: 東京創元社
  発売日: 2009/02
  メディア: 文庫

   読み始めたらとまらない・・・という感じで、「小市民シリーズ」を
  続けて読んでしまいました。小佐内さんと小鳩くんの関係性・・・
  自分の本質を理解してくれる存在がいることの嬉しさってあるよな
  って思いながら読んでいました。うん!おもしろいデス。

69_イン・ザ・プール 【奥田英朗】
   インパクトある表紙と、続編が直木賞受賞作ということもあって
  以前から気になっていたこの作品。奥田さんの作品も初めて。
   それにしても、名医なのかヤブ医者なのか、伊良部医師の
  存在感というかハチャメチャには妙な魅力が ^^

70_双頭の悪魔 【有栖川有栖】
   江神二郎シリーズの第3作。量的にも質的にも読み応えの
  ある本格推理ものが読みたくなって、“楽しみは後”と後回しに
  していたこのシリーズを読むことにしました。
   第1作、第2作の瑞々しさは影をひそめた感じでしたが、読み
  応えありました。私的には、アリスとマリアの絡みがもっとあった
  方が好きかなぁ。

71_とある飛空士への追憶 【犬村小六】 (Link)
   映画化がされ(見逃しましたが・・・)、原作の評判がいいと
  いう話を聞いて読んでみました。こういう物語って好きです!
   詳しくはLink先を見てネ!

72_図書館危機 【有川 浩】 (Link)
   第1作「図書館戦争」、第2作「図書館反乱」は読んでましたが、
  2011年、文庫が連続刊行されて気になっていた作品。
   ずーと我慢していたのですが、自分のお誕生日記念ということで
  封印を解くことに^^;
   おもしろかった!読み始めたら、もー、読むのがやめられな
  かったです!この第3作「危機」から、一気におもしろさが加速
  していった感じです。詳しくはLink先を見てネ!

73_図書館革命 【有川 浩】 (Link)
   良化隊との攻防にドキドキ!ホントおもしろかったです。
   読むのが止められなくて!さすが、本編最終巻。も~、最高!!
   詳しくはLink先を見てネ!

74_別冊図書館戦争Ⅰ 【有川 浩】 (Link)
   普段、好きなシリーズは楽しみのためにとっておく(好きな
  おかずも後で食べる^^;)タイプなのですが、も~、止まらない。
    “いいや、別冊も全部読んで楽しんじゃおう!”
  っと開き直って“別冊”2冊も一気読み。郁と堂上のその後も
  描かれていて、“別冊”も大満足でした。
   詳しくはLink先を見てネ!

75_別冊図書館戦争Ⅱ 【有川 浩】 (74でLink)
   柴崎、ついに・・・
   本編で気になっていた柴崎と手塚の関係が描かれた「背中
  合わせの二人」がすごく良かったです。私的には「図書館戦争」
  シリーズの裏ナンバー1かな。読後が温かく、幸せな気持ちに
  なりました。詳しくはLink先を見てネ!

 ― 12月 ―

76_真夜中のパン屋さん 【大沼紀子】
   「大反響話題作」という帯に惹かれて読んでみました。
  正直、「私の」好みではなかったです。今一つ登場人物に感情
  移入できず・・・。ライトな作品です。

77-78_女王国の城 【有栖川有栖】
   またまた、読み応えのある本格推理ものが読みたくなって、
  ついに江神二郎シリーズの最新刊(第4作)に手を出すことに。
   ある宗教団体を舞台にしたストーリーで、おもしろいんだけど、
  現実の某宗教団体とイメージが重なって、何となく心理的に
  抵抗感が・・・。そういうのが気にならなければ、外界から遮断
  された場所で発生した殺人事件(ある意味で密室殺人的)という、
  このシリーズの魅力が十分楽しめる作品だと思います。

79_わくらば日記 【朱川湊人】
   本格物を読んだので、すこし心が温かくなりそうな作品を読み
  たくて手に取ってみました。「人や物の記憶」を読み取ることが
  できる“姉さま”と“ワッコちゃん”の物語。
   昭和のレトロな雰囲気を醸し出した、ちょっとさみしさと温かさを
  感じさせる作品でした。

80_おやすみラフマニノフ 【中山七里】
   「さよならドビュッシー」を気に入ってこの作品も早いうちに購入
  していましたが、読むのを我慢していた作品(何だか我慢している
  ことが多いなぁ・・・ ^^;)。
   おもしろかったです。主人公の音楽へ打ち込む思いが伝わって
  きて、読んでいるこちらまで熱い思いに!「船に乗れ」を読んだ時を
  思い出しました。
   この作品の場合、そんな音楽的要素だけでなくて、ミステリー
  との両面で楽しめた作品でした。かなりお薦め作品です。

81_スノーフレーク 【大崎 梢】

    スノーフレーク_s.jpg
    スノーフレーク (角川文庫) (←amazonへはタイトルをクリックしてね)
    作者: 大崎 梢
    出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
    発売日: 2011/07/23
    メディア: 文庫

   桐谷美玲さん主演で映画化。映画を観てから読もうと思って買った
  のですが、映画を見逃し・・・。
   でも、逆に先入観なく読めて良かったかも。基本的に私の大好きな
  雰囲気の作品だったのに、いま一つ集中して読める環境が作れなくて、
  もったいなかったなって思っています。
   透明感や爽やかな印象の作品が好きですが、まさにこの作品は
  そんな感じ。切ない恋愛ミステリです。

 

さてさて、毎年末、1年で読んだ作品の中で“特に”お気に入りの作品を
「Best」という形で紹介させていただいていますが、2011年については
年内に間に合いませんでした。
まもなく紹介の予定ですのでお楽しみにしていてくださいネ *^^*

 


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