出逢った小説リスト 【2013年1月-6月編】 [読んだ作品リスト]
2013年(平成25年)の上半期に私が出逢った小説たちです♪
相変わらずなかなか読む時間がとれないです・・・ T_T
※ 『出逢った小説リスト【2012年7月-12月編】』 (Link)もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
― 1月 ―
01_午前零時のサンドリヨン 【相沢沙呼】
新聞広告に載っているのを見かけて気になっていた作品。
口下手で人を寄せ付けない雰囲気を持つな女の子(マジック
のときには人が変わる)と、そんな女の子に憧れる男の子の
微妙な関係の物語。
“男の子が次第に女の子の凍った心を溶かしていく”
的な定番のストーリー。でも、「定番でもいいじゃない」という
定番好きな人(実は、私も以前は大好きでした。)には、爽や
かな物語ですし、気に入るかもしれませんね。
02_六月六日生まれの天使 【愛川 晶】
「自分は誰なの?」から始まって、「なぜこの部屋にいるの?」、
「男は何者なのか?」、「自分は記憶をなくす前に何をしようと
していたの?」、と、謎、謎、謎に最初からグイグイ引き込まれ
ました。そしてラスト! 上手くやられたという感じです。読み
応えのある作品でした。(*^-')bイイヨ!
▲ 六月六日生まれの天使 (文春文庫)
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作者: 愛川 晶
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2008/05/09
メディア: 文庫
03_小さいおうち 【中島京子】
映画化も決まった作品(2014年1月公開)。古き良き時代
を描いた作品で、それなりに良かったのですが、私的には
「すごく良かった」とまでの感想ではなかったかな。直木賞
受賞作ということで、期待しすぎたのかな?
― 2月 ―
04_シューマンの指 【奥泉 光】
2011年の本屋大賞第5位の作品。音楽ミステリは比較的
好きでよく読みます。この作品も期待していたのですが、読後、
何となく腑に落ちないところが・・・。読み終わった後、他の方の
レビューを読んで気づいたのですが、やっぱりラスト。このラスト
は、個人的にはどうかと思いますね。
05_MAZE 【恩田 陸】
第2作の「クレオパトラの夢」がいいという評判を聞いたこと
があって、以前から、是非1作を読んでみたいと思っていた
のですが、なかなか書店で見かけなくて・・・。
アジアの西の果て、人が踏み入れることのない谷の奥に
ポツンと立つ白い荒野に立つ矩形の建物。そこに人が立ち
入ると行方が不明に・・・。という「ネクロポリス」のような恩田
陸さんの得意な異国風の世界を描いた作品・・・のようであり
ながら、となかなかおもしろかったです。
06_ペンギン・ハイウェイ 【森見登美彦】
ハードカバーが出版されたとき、いろいろなところから評価
の声を聞いた作品。ませた男の子ですが、自分の興味がある
ことには一生懸命に探求しようとするところは見習うべきかと。
それで、私も気になったことを書き留めようと手帳を持ち歩く
ようになりました(っと言っても、ほとんど何も書いていないけど
^^; )
▲ ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)
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作者: 森見 登美彦
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2012/11/22
メディア: 文庫
― 3月 ―
07_メトロに乗って 【浅田次郎】
映画化もされ、以前からなんとなく気になっていた作品。
いわゆるタイムスリップものですが、意図して何度も過去に
行き来ができたりして、一般的なタイムスリップものとちょっと
違う雰囲気。ここは浅田次郎さんの作品なので、グッとくる
ものがあります。
08_ 探偵は今夜も憂鬱 【樋口有介】
柚木草平シリーズの第3作。第1作に比べたら、慣れてきた
からか、少しばかり柚木のダンディさが薄れてきている印象も。
もっと、美女と絡ませてほしい!(笑)
このシリーズは、必ず楽しめるので、安心して読めます。
09_セカンド・ラブ 【乾くるみ】
『「イニシエーション・ラブ」の衝撃ふたたび』みたいな宣伝
文句だったので、期待半分、疑い半分(笑)。
イニシは衝撃のラスト(叙情トリック)と女性の怖さを思い
知らされましたが、この作品はじわじわを女性の怖さが伝わ
ってきた感じです。それなりにおもしろかったけど、やっぱり
イニシほどの衝撃ではないかな。疑い半分ながらも、それ
でも期待していたので、その分、物足りなさも。
「衝撃ふたたび」なんて煽らなければ、先入観を持たずに
読めたのに!と思います。
▲ ハードカバーの表紙ですが、作品の雰囲気を上手に
出していると思います。担当者さん(*^-')bグッド!
セカンド・ラブ (文春文庫)
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作者: 乾 くるみ
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2012/05/10
メディア: 文庫
― 4月 ―
10_水の惑星 【高千穂 遥】 (Link)
子どもの頃、はまったクラッシャージョーシリーズの最新版。
昔ほど興奮しなくなったのは、大人になったからからなので
しょうね。そう考えると、ちょっぴり悲しい・・・ T_T
詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
11_チア男子!! 【朝井リョウ】
どちらかというと、非常にマイナーな競技なのに、すぐ7人も
の仲間が集まったり、バク転がみんなすぐできたりと、さら~と
難関をクリアしていくところは違和感があったけど、それぞれ
悩みを抱えつつ、前向きに一生懸命生きる男の子たちの楽しい
青春グラフィティでした。
そういう細かいところを除けば、ストーリーに惹き込まれまし
たし、ラストの“歓喜”は読んでいる私までそんな気持ちになり
ました。青春物を好む人には、満足できる作品じゃないかな!
12_殺しの四人 【池波正太郎】
ご存知、仕掛人・藤枝梅安シリーズの第1作。
時代物ってあまり読まないのですが、以前からこのシリーズは
気になっていて手にとった作品です。おもしろくて、あっという間
に読んでしまいました。味がある作品です!O(≧∇≦)O オキニ!!
▲ インパクトのある表装ですねぇ!
新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)
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作者: 池波 正太郎
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2001/04/13
メディア: 文庫
13_幻想郵便局 【堀川アサコ】
最近、ファンタジーものってあまり惹かれないもあったのですが、
書店にスペースを割いて平積みされており、それならば!っと
読んでみました。まさに「幻想」のタイトルどおりファンタジーな
作品で、ファンタジーであってもそれなりに重い作品が好みの
私としては、ちょっと軽すぎるかな。続編もあるみたいだし評判
はいいのでしょう。
軽く楽しめてホノボノしたい人にはお勧めの作品かも。
14_模倣の殺意 【中町 信】
以前から気になっていたのですが、これも帯に惹かれて買って
みました。解説にも書かれていましたが、今でこそ同じような
トリックの作品は何作も触れているので目新しさは少ないですが、
確かに、これが昭和40年代に書かれた作品だと考えると、
当時読んでいたら相当なインパクトだっただろうなと思います。
どうでもいいことですが「国電」とか古い言葉が出てきて、久し
ぶりに「国電」という文字を見たなって感動してしまった ^^;
古さはあっても、今も観賞に耐えうる作品だと思います。
― 5月 ―
15_梅安蟻地獄 【池波正太郎】
仕掛人・藤枝梅安シリーズの第2作。
第1作がおもしろかったので、すぐ本屋で探したのですが、
なぜか、なかなか書店に置いてなくて…。
人情味というか人間味があって、決して派手な作品ではない
のですが、惹かれる作品です。大好きです!
16_ソウルケイジ 【誉田哲也】
姫川玲子シリーズの第2作。
手首だけが発見された死体なき殺人事件。その裏に隠され
た秘密が明らかにされたとき、グッと来るものがありました。
警察組織の中で、精一杯、肩肘を張って生きている姫川に
“頑張れー!”っといいたくなってしまいます。
誉田さんの作品は、ストーリーも厚いですし、とても読み応え
がありますね。(*^-')bイイネー!
17_明日の空 【貫井徳郎】
貫井さんの作品は久しぶり。あっと驚くほどのラストではない
けど、ちょっと驚きのある心温かくなる作品です。
爽やかな青春物が好きな人には気に入る作品だと思います。
▲ 爽やかな青空!作品もこんな印象です。
明日の空 (創元推理文庫)
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作者: 貫井 徳郎
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2013/04/26
メディア: 文庫
18_吉祥寺の朝比奈くん 【中田永一】 (Link)
中田永一さんの恋愛小説は、同じ恋愛ものでも、ちょっと他の
小説と異なる雰囲気を醸し出していて、味があります。
詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
19_刺青白書 【樋口有介】
大好きな柚木創平シリーズの第4弾。
柚木がそれほど全面に立っている作品ではないけど、おも
しろかったです。
20_奇岩城 【モーリス・ルブラン】 (Link)
懐かしのアルセーヌ・ルパンシリーズ。私の本好きとなった
原点とも言える作品の一つです。
詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
― 6月 ―
21_占星術殺人事件 【島田荘司】 (Link)
6月頃、講談社でフェアをやっていて読んだばかりなのに
8月に「改定完全版」なるのが刊行されました。講談社さん、
ヒドくないですか!? 表装も完全改定版のが断然好きですし!
詳しくは、こちらを読んでネ!
22_写楽殺人事件 【高橋克彦】
第29回江戸川乱歩賞受賞作(1983年)
おもしろかったです。時間がなくて、個別の感想は書けな
かったけど、読むのが止められなくて、あっという間に読んで
しまいました。
写楽の名前は知っていても、ここまで謎の人物だとは知り
ませんでしたし、推理小説というよりも、写楽をめぐる学説
を読んでいるようで、その謎にとても惹き込まれました。
昔からずっと気になっていましたが読んでいなかった作品。
もし、私のようにまだ読んでいない方は是非、ご一読を。
超お薦めですO(≧∇≦)O スゴクイイ!!
23_第二音楽室 【佐藤多佳子】
音楽室を舞台の4つの物語。恋未満の男の子、女の子の
淡い想いや苦しさ、青春時代の微妙な感情などが描かれて
います。
私は、「FOUR」という作品が好きだけど、印象に強く残っ
たのは「裸樹」という作品。主人公がいじめられていたときの
ことを思い出し、上手に人間関係を築けなくて悩みます。
主人公の不安、息苦しさ、そんなのが伝わってきました。、
読んでいて、こちらも不安、息苦しさを感じましたけど、もがき
苦しみながらも一歩、歩み出そうとする主人公に声援を送り
たくなる読み応えがあった作品でした。
24_懐かしい骨 【小池真理子】
女性の支持の高い作家さん。大人の恋愛を描く作家さん。
そんな印象があって(合っているのか分かりませんが)、今まで
作品を読んだことはありませんでした。“初”です。
自分が育った家の庭から人骨が発見された。亡くなった親が
殺人を犯して庭に埋めておいたかもしれない・・・。
普段は笑顔で暮らしていたけど、その心の内はどうだったの
だろうと考えると、その心の内をはかり切れず心寒くなりますね。
主人公たちは、親の犯を隠そうとしますが、その心は理解で
きます。骨の身元は・・・。ミステリ的にも楽しめるかな。
▲ イラストの雰囲気も「懐かしい」感じですネ。
新装版 懐かしい骨 (双葉文庫)
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作者: 小池 真理子
出版社/メーカー: 双葉社
発売日: 2013/06/13
メディア: 文庫
2013年上半期を振り返ってみると、そもそも読んだ作品数も
少ないところではありますが、“特に(最高に!)”気に入ったと思え
る作品とは、ちょっとめぐり逢えませんでした T_T
ただ、印象に強く残ったし、お薦めできる作品はいくつも!個別に
取り上げた作品(Linkのある作品)のほかに、「六月六日生まれの
天使」、「写楽殺人事件」などは特にお薦めかな。
そして、実は、「藤枝梅安シリーズ」が超お気に入りで超お薦め。
時代小説が苦手な人でも、十分、楽しめると思いますヨ。いつか
個別に取り上げたいな O(≧∇≦)O ホントスキ!!
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