出逢った小説リスト 【2013年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]
2013年(平成25年)の7月~9月に私が出逢った小説たちです♪
最近、少し小説を読むペースを取り戻すことができました。いろいろ
な作品を楽しんでいます!なので、久しぶりに4半期分で ^_^
※ 『出逢った小説リスト【2013年1月-6月編】』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
― 7月 ―
25-26_激流 【柴田よしき】 (Link)
引きづり続ける心の傷、歩んできた人生への後悔、20年と
いう歳月の重みなど、主人公たちの気持に共感し、ずっしり
と伝わってきた読み応えのある作品でした。
詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
27_オレたちバブル入行組 【池井戸 潤】 (Link)
読んだとき、一番ホットな話題となっていたドラマ(第5話まで)
の原作。そして、バブルシリーズの第1作。おもしろくて、あっと
いう間に読んでしまいました。ドラマがなければ読まなかっただ
ろうな。感想の詳細は、タイトルをクリックしてネ!
28_劍岳 点の記 【新田次郎】 (Link)
実話を基にしているからでしょうか。それとも、北アルプス
登山の際に何度も剣岳を見て親しみを感じているからでしょう
か。物語にグイグイと引き込まれました。とても素晴らしい作品
です。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
29_キケン 【有川 浩】
青春だなあ!有川作品だなあ!という小説。
ハチャメチャぶりも楽しいし、自分の学生時代、こんなにも
物事に打ち込まなかったですし、深い人間関係も築けなかった
から、うらやましく感じます。
有川作品には全体的にやさしさと温かみが漂いますけど、この
作品も、ハチャメチャだけど一生懸命だった学生時代をやさしく
思い返している、そんな温かみが感じられる作品です。
▲左は文庫、右はハードカバーの表紙。どっちがいい??
キケン (新潮文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 有川 浩
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2013/06/26
メディア: 文庫
30_和菓子のアン 【坂木 司】
この作品の帯紹介などを読んでいると、“和菓子がおいしそう”
といったものが多かったのですが、私は、この女の子の前向き
な考え方や謙虚なところにほっこりとさせられました。評判が
いい作品とは聞いていましたが、期待を裏切ることなく楽しめる
作品でした。連作短編ですし、分かりやすいストーリーなので、
読みやすい作品です。
― 8月 ―
31_流れ行く者 【上橋菜穂子】
大好きな“精霊の守り人”シリーズの短編集。
流れゆく者“バルサ”をバルサ自身から、そして、バルサを
見守り続けるタンダの視点から描いた作品。本編では物事に
動じない、芯の強い大人の女性であるバルサが、そのように
成長する過程が描かれています。
気になるのは、賭事師の女性がわざと負けるシーン。あとがき
を読むと、上橋さんの意図を理解した読者もいたようですが、
正直、私には分かりませんでした(こうかなって想像するところは
あるけど)。読解力が低いのかな。もう一度、読んでみよう!
32_蟹と月 【道尾秀介】
道尾さんを読むのは初めて。抑えることのできない、ダメだ
ダメだと思いながらも、ドツボにはまっていく感情。そんな鬱屈
した、心の弱さみないなものがみごとに描かれた作品です。
誰しもが若かりし頃、多かれ少なかれ、こんな感情の渦に
巻き込まれたことがあるのではないでしょうか。なので、自分の
暗部を覗き込んでいるようで、読んでいてちょっと息苦しかった
です。
描かれているのが、海岸沿いに母と祖父と暮らす少年の日常
なので、当然ながら物語の変化に乏しく、読んでいてラストに
なるまで少し飽きがきたかな。
33_オレたち花のバブル組 【池井戸 潤】
ドラマ(第6話から)の原作。ドラマが後半に入るということで、
急いで読みました。私的には、この第2作の方が好きかも。
1日で読み切ってしまいました。小説なのに!って分かっていな
がら、半沢はどうなるのか!?っとかなりドキドキしながら読み
ました。
34_レボリューションNO3 【金城一紀】
ゾンビーズの徹底的なハチャメチャぶりには、最近読んだ
有川浩さんの「キケン」を思い出させられました(作品的には、
こちらの方が早いのでしょうが、私は「キケン」の方を先に読ん
だので)。
くだらないことにも全力投球(っというか、くだらないことだから
全力投球?)する姿がとても楽しい作品です。ただ、ごく普通の
こと(平気なこと)のように描かれる暴力の描写は、私の中で
少々拒否反応があります。
35_月魚 【三浦しをん】
幼き日の過去を引きずる二人の物語。心の葛藤を描いている
ので、全体的に静かな雰囲気です。そして、明確に書かれている
のではないけど、何となく耽美的な雰囲気も醸し出しています。
▲ このシン!とした雰囲気の表紙。作品の雰囲気が出ています!
月魚 (角川文庫)
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作者: 三浦 しをん
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 2004/05/25
メディア: 文庫
― 9月 ―
36_機動戦士ガンダムUC 6 ―重力の井戸の底で―【福井晴敏】
読む本がないときに読んでいるのでまだ第6巻です ^^;
ここまでは映画館で観ていたのですが(2011年11月だから
かなり前)、映画はかなり端折っている感じ。
やはり原作を読まないと作品の深みは感じられないですね。
37-38_エッジ 【鈴木光司】
リングシリーズの鈴木さんの作品。リングシリーズはホラーの面
ばかりが強調されるけど、実は、奥が深いストーリーですよね。
この作品は、 シャーリー・ジャクスン賞(ホラーなどを対象にした
アメリカの文学賞)を受賞していますし、鈴木さんの作品なので、
きっと、奥深いのだろうと期待しながら読みました。
なかなかスケールの大きい話で、とても、おもしろかったです。
だけど、小難しい話(科学的な話など)もいっぱい出てくるので、
ちょっと読むスピードが鈍ってしまったところも。
▲ ところで、この作品は“ホラー”てジャンルなのかなぁ?
エッジ 上 (角川ホラー文庫)
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作者: 鈴木 光司
出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2012/01/25
メディア: 文庫
39-40_きのうの世界 【恩田 陸】
必ずひと工夫があるのが恩田作品という印象。この作品も場面、
場面でタイトルが「○○の事件」のようにつけられていて、それぞれの
登場人物たちの視点から語られる物語が、どう結びついていくのか
楽しみに読み進めました。
おもしろかったのです。ただ、他の作家さんと違って、恩田作品と
言うと、最高の期待をしてしまうからか、普通なら十分なおもしろさ
なのに、期待し過ぎて物足りなさも。
なんと言っても、2013年夏、最大の話題となったドラマ「半沢直樹」。
その原作の「オレたちバブル入行組 」、「オレたち花のバブル組」は
ホント、おもしろかったです。楽しさではNo1!(*^-')bイイ!
でも、読み応えがあったのは、「劒岳 点の記」かな。心に残る名作
でした。
2013年も、残り3か月。読書の秋だし、もっともっと、素敵な作品に
出逢いたいな♪
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