出逢った小説リスト 【2013年10月-12月編】 [読んだ作品リスト]
2013年(平成25年)の10月~12月に私が出逢った小説たちです♪
第4四半期は、また少し、読めた作品が少なくなってしましました T_T
3か月で、たった9冊とは・・・。
※ 『出逢った小説リスト【2013年7月-9月編】』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
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― 10月 ―
41_MOMENT 【本多孝好】
以前、書店のポップで紹介されていて、非常に気になっていた
作品。そのときは結局、購入しませんでしたが、新作(第3作)が
刊行されているのを見て、読んでみました。
死を目の前にした患者の前に現れ、最後の願いをかなえて
くれる天使?の都市(病院?)伝説。なりゆきでその天使の
代わりになった、何でそこまでしてあげるの?と思わせる
心優しい青年が主人公。その青年は、患者の心情をやさしく
解釈し、かなうように行動するのですが・・・。
死を目の前にした者が、決して心安らかな最期ばかりを望んで
いる訳ではない・・・。人にはそれぞれに葛藤があって、感情が
ある。当たり前のことなんですけど、勝手に思い込んで美化して
しまっている自分がいました。でも、そのやさしさを上手く利用され、
ある意味、好意を裏切られても、それでもやさしく、おおらかな
心で患者たちを見守り続ける主人公のおかげで、やさしい気持
で包まれたように感じる作品でした。
▲ MOMENT (集英社文庫)
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作者: 本多 孝好
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2005/09/16
メディア: 文庫
42_梅安針供養 【池波正太郎】
読みやすいですし、おもしろい!正直なところ、どんどん続編を
読みたいのですが、作品数にも限りがあるので、我慢して少し
ずつ読んでいるシリーズ第4弾。シリーズ初の長編です。
梅安の静かに、でも、一本芯の通った生き方に惹かれます。
43_WILL 【本多孝好】
MOMENTのじんわりと染み込む読後感がすごく良かったので、
ほとんど間を置かずに続編の本作を読みました。
MOMENTの主人公の幼なじみ“森野”が主人公。こちらも、
じんわりと来ました!
44_ユージニア 【恩田 陸】
日本推理作家協会大賞受賞作。
「うしろの世界」という作品を読んだときも思ったのですが、
個人的には、それぞれの関係者が一方的に独白するこの
スタイルはあまり好きではありません。その独白者がどのような
人物か見えなくなるから(叙述トリックを仕掛けやすくする作者
の意図なんでしょうけど)。
最も権威のある大賞受賞作なので期待したのですが、私的
にはイマイチかな(あくまで私的です。fだって、大賞を取るくらい
評価された作品ですから)。あっと驚く大々的なトリック(意外な
犯人に驚くようなもの)ではなく、どちらかというと、犯行に至ら
しめた真意を少しずつあぶり出していくような作品でした。
― 11月 ―
45_破線のマリス 【野沢 尚】
野沢尚さんの作品で、以前、読んだ「深紅」。読み応えがあって、
感動して、とても好きな作品ですが、重かった!その印象がある
からか、野沢さんの作品を読むのは躊躇してしまうところも。
この作品は第43回江戸川乱歩賞受賞作。以前から気になって
いて読んでみました。この作品も重いテーマ。読み応えがありま
した!
46_陽気なギャングが地球を回す 【伊坂幸太郎】
以前から、ず~と気になっていた作品。何年か前に映画化も
され、人気作であることも知っていたのですが、やっと手に取った
という感じです。楽しめるエンターテイメント作品ですね。
勝手な理論でギャングをしたりして、やってる方は気楽かもしれ
ないけど、銀行員や居合わせた一般市民は恐怖を味わうじゃな
いか!などと考えたら楽しめなくなっちゃうので、そういうことは
考えないで、単純に楽しんでネ
47_書物輪舞 【赤城 毅】
私の思い込みかもしれませんが、本の好きな人は、書店とか
図書館とか、本に関わる物語が好きではないかと思います。
この作品の主人公は「本の狩人」。このシリーズは文庫本が
出版されて知り、読みたいと思ってたのですが、たまたま図書館
で見かけて借りました。実は、第1作だと思って借りたら、なんと
第5作でした ^^; 何とも間抜けな・・・。
希少本にまつわる連作短編。シリーズが第6作もあるような
ので、人気シリーズなのでしょう。ただ、私的には、第1作から
読んでいないからかもしれませんが、まあまあという感じ。
物語に出てくる希少本が実在していて、それをモチーフに描か
れているなら、きっと、もっと魅力を感じるでしょうネ!
― 12月 ―
48_追想五断章 【米澤穂信】
「氷菓」の古典部シリーズで有名な米澤穂信さんの作品。
米澤さんの作品は、ちょっと重くて、ちょっとひねっていて、
期待を裏切らない、上手く説明できないけど、また手に取りたく
なります。この作品は、古書店を舞台ということで、なおさら
興味を魅かれました!米澤さんらしい作品で、あっという間に
読んでしまいました。
▲ 追想五断章 (集英社文庫)
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作者: 米澤 穂信
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2012/04/20
メディア: 文庫
49_雪の断章 【佐々木丸美】 (Link)
凛とした寒さに包まれた札幌の街で、殺人事件が絡みながら、
育んでいく愛。札幌の冬の空気のように、透明な、凛とした物語
でした。ホント、私好みの作品。推理小説というより、純愛のラブ
ストーリーです。本当に好きな作品です。
ついに、年間50冊を切ってしまうとは・・・。
でも、2013年の一番最後に、とても気に入った作品「雪の断章」
で終えることができたのは、最高の喜び!^^!
やはり、終わり良ければ全て良し!っということで♪
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