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月の影 影の海 【小野不由美】 [ファンタジーの棚]

山田章博さんのイラストが昔から好きでしたし、この 「十二国記」
シリーズの高い評判は聞いていたので、私が手に取らない要素は
全くなかったにもかかわらず、ずっと読むところにまでたどり着け
なかった作品。

  月の影 影の月ー上.jpg月の影 影の月ー下.jpg
  ▲ 山田章博さんのイラストはだ~い好き★
    
月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)
    ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
    作者: 小野 不由美
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2012/06/27
    メディア: 文庫

どうしてだったかと言うと、書店にずらっと並んだ背表紙を見て、
長編に躊躇してしまったこと、講談社X文庫ホワイトハートという
女性向け文庫で正直買いにくかったこと、最近では、小野さんの
「屍鬼」の読破に挫折したこともあって、このシリーズを読破する
自信がなかったからです。
躊躇し続けて○○年。急に、読んでみる気になりました。こうやって
不思議にも、ずっと踏ん切りがつかなかったのに、急に読む気に
なるのですから、きっと、私にとって、最高のタイミングで読んで
いるのでしょうネ!

【 story 】

突然、ケイキなる男が現れ、妖魔に襲われた陽子。
訳も分からぬまま、陽子はケイキに十二国からなる異世界に連れ
て行かれるが、そのケイキと離れ離れになってしまう。
知る人もなく、常識も異なる見知らぬ世界。そして、次々と襲って
くる妖魔。
陽子は、元の世界に戻る希望だけを胸に、生きるために戦うのだ
った。そして・・・。

[注意] 以下、少しラストの展開が分かる記述があるので、ご注意ください。

【 最後のページが(*^-')b 】

この「月の影 影の海」は上下巻。その4分の3を陽子は逃げ回って
いたという感じです ^^;
陽子の飛びこんだ世界の全体像も明かされず、まだまだ陽子の
苦難は続くといった感じだったので、月影・影海は、これから壮大に
続いていく陽子の物語のプロローグ的な位置づけかと思いきや、
終盤のイッキにたたみかける展開。
どうも、この「十二国記」は、十二国をいろいろな角度から描いていく
物語だったようです。

この月影・影海は、見知らぬ世界に放り出され、数々の苦労を通し、
人としてどうあるべきかを気づいていく陽子の成長物語。
陽子を応援し、一緒に冒険しているうちに、あっという間に読み終
わってしまいました!
ラストは、それまでの困難に比べて、ケイキと再会するまでの過程
が省略されているような印象がありますが、戦いの描写だけにな
ってしまうので、陽子の成長物語という点では、そこを細かく書いても
しょうがないかも知れませんネ。
最後のページの「慶史赤書」。読後感がすご~くいいです(*^-')b

【 +plus 】

この作品は、講談社X文庫では、1992年(平成4年)の6月、7月
に刊行されたようです。そのときの表紙がこれ!

  月の影 影の海 上(講談社X).jpg月の影 影の海 下(講談社X).jpg

その後、2000年(平成12年)に講談社文庫として、山田章博さん
のイラストではない“一般的”な表紙でも発行されています。


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