出逢った小説リスト 【2015年1月-3月編】 [読んだ作品リスト]
2015年(平成27年)の1月~3月に私が出逢った小説たちです♪
今年は、再読から始めました!このブログでは取り上げていませ
んが、再読した作品は、初めて読んだ当時にこのブログを書いて
いたのなら、絶対に取り上げていた作品ばかり。
お薦め作品です (*^-')b
※ 『出逢った小説リスト【2014年10月-12月編】』もよかったらどうぞ ♪
※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。
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― 1月 ―
01_夏のレプリカ 【森 博嗣】(再読)
久しぶりにS&Mシリーズ(主人公2人のイニシャルに由来)
が読みたくなって、棚の奧から引っ張り出しました。
この作品はシリーズ10作品の中で一番好きな作品!でも、
意外とストーリーを覚えていないものですね。久しぶりに読むと
はいえ、読むのは3回目だったのですが・・・^^;
犯人は覚えていましたが、ストーリー展開は詳しく覚えておら
ず、そのおかげ?で結果的に初めて読むような感じで楽しめま
した。スガスガしい爽やかさとドンヨリとした重さが入り交じった
ストーリー。好きです!こういう作品!!
▼ 持っているのは、このデザインに変わる前の表紙。
私は、そちらのが好きだったんですけどネ。
▲ 夏のレプリカ (講談社文庫)
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作者: 森 博嗣
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2000/11/15
メディア: 文庫
02_今はもうない 【森 博嗣】(再読)
S&Mシリーズ。背表紙には、清廉でシリーズで最も人気の
作品のように書かれています。実際に、初めて読んだときもそ
んな印象でした。でも、今回のように、2度、3度と読んでも好き
なのは、“夏のレプリカ”の方かな。
この作品を読むのも3度目なのに、トリックの細かいところとか
を忘れていて(苦笑)。1、2回目は意味が分からず(森さんの
作品の登場人物は、難しいことを良く話す)、スルーしてしまって
いたことが理解できたりして、その辺は、ちょっとは成長したとこ
ろがあるのかなって嬉しかったです。
03_八月の六日間 【北村 薫】
話題作。40歳を過ぎた女性が、山を歩くことを通して、少し
ずつ、自分の傷を癒やして行くようなストーリーです。
どうして、こんなツラい思いをして山に登るんだろうと思うこと
もありますが、無になって登って、雄大で美しい山々を見た
とき 、ホント心が洗われます。
私も登ったことがある北アルプスの山々も出てきて、実感と
して主人公に共感する部分も多々あって、なかなか良かった
です。
▲ 八月の六日間
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 北村 薫
出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
発売日: 2014/05/29
メディア: 単行本
04_数奇にして摸型 【森 博嗣】(再読)
S&Mシリーズシリーズの第2作。そして、読むのも2度目。
このシリーズを読んだのは10年以上前で、当時、気に入っ
ていっきに読みました。その中でも、好きな作品はいくつか
読み返していたのですが、この作品は初めて。実は、この
作品もあまりストーリーを覚えてなくて・・・(トリックのみならず、
犯人さえ覚えていなかった・・・)。覚えていないことで物語は
楽しめましたが、別の意味で、あまりにも覚えていないことが
ショックです。
05_白馬山荘殺人事件 【東野圭吾】(再読)
1月は基本、過去に読んだお気に入りの作品を再読にし
ようと思って、この作品も読んでみました。
読んだ当時、雪山の山荘シチュエーションだし、面白かっ
た印象が残っていたのですが、この作品もあまり詳細に覚え
ていなくて・・・。マザーグーズを題材にするなど、思い込みか
もしれませんが、東野さんの初期の野心作という印象です。
06_村上海賊の娘 【和田 竜】
海賊というと、北欧のバイキングような印象があったのですが、
戦国時代の海賊とは、いわば海を支配する大名といった感じ
ですね。歴史の教科書では触れることのない、歴史を知ること
ができる面白さもあります。後半がどうなっていくか、楽しみ!
― 2月 ―
07_アルスラーン戦記 王都炎上 【田中芳樹】(再読)
超有名なヒロイックファンタジー。かなり以前にハマって読ん
だのですが、どこまで読んだのか分からなくなっちゃった ^^;
当時は完結してなかったけど、完結したのかな??
実家で本を整理していて見かけ、再読することに!諸葛孔明
のような能力に秀でた者たちが主(あるじ)を支えるなど、
ペルシャ版三国志といった感じの作品。面白いです!
08_アルスラーン戦記 王子二人 【田中芳樹】(再読)
第1巻に続いて、あっと言う間に読んでしまいました。ホント、
お薦めです!
09_プラ・バロック 【結城充考】
以前から気にはなっていた作品。警察物っというのが躊躇
させる原因だったのですが、ドラマ化されるということで手に
取ってみました。最初から最後まで、緊迫感が持続する作品。
ちょっと疲れた(笑)ところもありましたが、最後まで引き込ま
れました。ただ、犯人の人物像がほとんど見えずに終わって
しまった印象です。
また、アゲハの人物像もほとんど明らかにされず、主任の
人物像も描ききっておらず、全体的にボヤっとしてしまってい
る感じもします。まあ、意図的に曖昧にしているのかもしれま
せんね。
▼ 表紙のセンスが抜群!好きです、こういう感じ☆
▲ プラ・バロック (光文社文庫)
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作者: 結城 充考
出版社/メーカー: 光文社
発売日: 2011/03/10
メディア: 文庫
10__秘密は日記に隠すもの 【永井するみ】
永井するみさんは、「グラデーション」の好印象がすごく残っ
ている作家さん。そのイメージでこの作品を読むと、ちょっと
ギャップがあります。
帯には「次に読むべきイヤミスはコレだ!」と書かれていま
したが、想像していたより毒がなく・・・。人には二面性がある
ことを描いているのかもしれませんが、目新しさは感じません
でした。
ただ、この作品で絶筆だそう。とても残念です。
11_約束の森 【沢木冬吾】 (Link)
私好みで、超ドンピシャ!だった作品。とてもお薦めです。
どんな作品かは、タイトルをクリックしてね♪
― 3月 ―
12_私の男 【桜庭一樹】
最初に“花”と“淳悟”の妖しくて謎だらけの関係が描かれ、
少しずつ、回想の中で二人の関係性が明らかにされていきま
す。純愛とも親子の絆とも言えない、得体のしれない濁った、
どろどろの水のような二人の関係に、静かにゆっくりと惹き込
まれました。
さすが直木賞受賞作。決して「すごく好み」の作品ではない
のですが、印象に残って、惹きつけられる作品でした。
13_乱暴と待機 【本谷有希子】
何年か前に話題になった作品だったので読んでみましたが・・・。
正直、どうして評価されているのか“私には”良く分からなか
ったです。私には、読みとる能力がなかったということで ^^;
舞台作品を、主催する劇団の舞台を自ら小説化したよう
ですが、前衛的すぎるのか、私には・・・。一応、全部読みまし
たけど。
14_消失グラデーション 【長沢 樹】 (Link)
青春ミステリを読みたくて手に取った作品。軽過ぎず、じっ
くりと楽しめました。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
15-16_月の影 影の海 【小野不由美】 (Link)
“十二国記”シリーズの第1話!上下巻です。
この作品は、長年、読みたいと思いつつ、読んでこなかった
作品。面白かったです。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!
17_風の海 迷宮の岸 【小野不由美】
“十二国記”シリーズの第2話(3冊目)。
いつもは、いろいろな作家さんに触れたいので、同じ作家さん
を続けて読むことはないのですが、「月の影 影の海」とは違う
視点からどんな十二国記が描かれているか興味があって、
読んでみました。もうちょっと、この世界を味わってみたいとい
う気持もあって!
前作は、世界の全体像が、今一つ明らかにはなりませんで
したが、この作品で、十二国がどのように構成られ形造られた
世界なのか明らかになって行って、物語の奥行きが深まった
感じです。
▼ 山田章博さんのイラストは最高☆
▲ 風の海 迷宮の岸 〈十二国記〉
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作者: 小野 不由美
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2012/09/28
メディア: 文庫
年末年始に実家に帰った際、本を整理しました。読んだ当時、
すごい好みで「永久保存だ!」と思って大切にしまっていた作品が、
自分の中での価値が低下して・・・という作品もあり、自分が成長
したのか、好みが変わったのか、時代が変わって刺激的な作品が
増えてからかは分かりませんが、だいぶ整理しました。
でも、いまだに大切な作品もたくさんあります。このブログを始め
る前に読んだ作品でお気に入りもたくさんあったので、久しぶりに
引っ張り出して読んでみました。S&Mシリーズとかアルスラーンと
か、初めて読んだときのインパクトは薄れますが、それでも面白ろ
かったです。また、実家に帰る機会があったら、本棚の奥を探して
みようかな♪
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