マホロミ 時空建築幻視譚 【冬目 景】 [コミックの棚]
冬目景(とうめ・けい)さんの作品は、以前、“ 幻影博覧会 ” を
取り上げたことがありますが、絵だけでなく、作品の雰囲気とか
が大好きです。
そして、冬目景さんの作品を全て読んでいる訳ではありません
が(読んだのは「羊のうた」とか「幻影博覧会」、「イエスタデイを
うたって」はまだ4巻までしか・・・)、この作品が一番好きかも。
v( ̄▽ ̄)vイイヨ~♪♪
▲ 第2巻の表紙です。第1巻より好きなので ☆
マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
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作者: 冬目 景
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2013/02/28
メディア: コミック
【 story 】
建築学科の大学生の土神(にわ)。
ある日、解体されようとしている古い洋館で、真鍮のドアノブに
触れたとき、まぼろしを見る。それが何であったのかを確認しよ
うと、深夜、再度訪れた現場で、土神は謎の美少女と出会う。
そして、その少女・真百合(まゆり)と手を触れ合ったとき、建物
の記憶があざやかによみがえって・・・。
各エピソード、舞台となる建物にまつわる話が描かれていますが、
それとともに、全体を通して、土神と真百合はなぜ建物の記憶を
見ることができるのかという謎、土神の祖父と真百合の関係、
土神と真百合と土神の幼なじみ・卯(あきら)との微妙な関係など
が描かれています。
決して刺激的な展開はないですけれども、最近の輪郭などが
はっきりと描かれた絵と違って、冬目景さんのやわらかい絵や、
それに合った落ち着いた雰囲気、そして、ちょっと不思議な物語
であるところが大好きです。
▲ 左は第1巻の1シーン、右は第3巻の1シーン。
この線の“やわらかさ”と“雰囲気”が好きなんです(*^-')bグッド!!
この作品は全4巻。既に完結してしまっています。冬目景さんの
作品は、最近完結した「イエスタデイをうたって」のように長い作品
もありますが、幻影博物館もそうでしたが、私の好きな作品って
短いんですよね T_T
この“マホロミ”はかなり好きな作品だったのでもうちょっと読みた
かったなぁ。