わたしの幸せな結婚 【原作:顎木あくみ 漫画:高坂りと】 [コミックの棚]
webで読んでみたら絵もストーリーも私好みでだったので、
第1巻を購入してみました ^^!
わたしの幸せな結婚 (1) (ガンガンコミックスONLINE)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
発売日: 2019/09/12
メディア: コミック
【 story 】
願うのは、ほんのわずかな“幸せ”・・・
異能者の名家に生まれがらその能力を受け継がなかった
斎森美世。義母や義妹だけでなく父にさえ虐げられ、追い
出されるように嫁ぐことになる。嫁ぎ先は異能持ちの名家中
の名家だが、冷酷無慈悲として有名な久堂清霞。いく人もの
婚約者が3日と保たずに逃げ出すほどの人物だった・・・。
【定番ストーリー。でも♪】
タイトルからも結末が予想できるストーリー。でも、こう
いうストーリー惹かれてしまうのはなぜなのでしょうね。
不幸とか辛くても一生懸命に人生を歩んでいる人に幸せに
なってほしいからでしょうか。ただ、原作を読んでいないの
で先の展開は知りませんが、簡単にすぐ幸せになれるわけ
ではなさそうです。
コミックがどこまで原作の魅力を引き出しているかは
分かりませんが、とても魅力的なコミック!
早く次巻が読みたいです ^^v
【+plus】
で絵も私好み!魅力的なイラストですね。でも、私はコミック
の高坂りとさんの柔らかい色合いと雰囲気も好きです。薄幸
の少女の雰囲気が伝わってきます。
出逢った小説リスト 【2020年1月-3月編】 [読んだ作品リスト]
2020年(令和2年)の1~3月に出逢った小説たちです♪
読んだ作品のリストを載せるのも2016年以来ですので、
3年の空白となりました。読んでいる作品数は全く増えてい
ませんが(というか、少ない・・・^^;)、例え数冊でも載せ
ていきたいです。
*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*
01_その可能性はすでに考えた 【井上真偽】
▲ その可能性はすでに考えた (講談社文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 井上 真偽
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2018/02/15
メディア: 文庫
「恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏から大絶賛」
という紹介に非常に期待して読んでみました。
過去に発生した事件の「あらゆる可能性を否定していく」と
いう目新しさと、ストーリーも非常に緻密に練られている意欲
作だと思います。
ただ、事件は過去に発生したものなので、事件の可能性を
検討していくのみで新たな展開はなく、次へ次へと読み進め
たいという感じにはならなかったです。また、物語の主な視点
となる「フーリン」が、裏社会の残虐非情な女性であるにも
かかわらず非常に些細なことにアタフタしているなど、全体的
に登場人物たちが軽くて、登場人物の設定を誤ったのでは?と
感じるところも(すみません、個人的な好みの問題かもしれま
せんが・・・)。
しかし、この作品だけの印象ですが、工夫を凝らす作家さん
のようですし、次の作品も評判がいいようですので期待して
読んでみようかな♪
02_ラストレター 【岩井 俊二】
▲ 映画公開前の帯。映画公開時には全面に映画カバーがか
けられていました。
ラストレター (文春文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 俊二, 岩井
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2019/09/03
メディア: 文庫
映画で感じた初恋のせつなさ、取り戻せない青春の日々と
いった感動をもう一度ゆっくり、たどって味わいたくて買い
ました。
基本的にストーリーは同じですが、細かな設定は違ってい
ますし、何より違うのは、映画はその人物の心情を言葉では
なく、俳優さんの表情や間などで伝えてくるため、受け手側
の理解力が足らずに登場人物の心情を十分に理解できないと
きがありますが、小説は心情を言葉にして明確に伝えてくる
ので、映画で消化不良だった心情がより理解することができ
ました。映画を補完する意味で、映画を観てから読んで良かっ
たです。映画の感動を追体験できました。
03_カラヴィンカ 【遠田 潤子】
▲ カラヴィンカ (角川文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 遠田 潤子
出版社/メーカー: KADOKAWA
発売日: 2017/10/25
メディア: 文庫
重い!でも、やみつきになる! 遠田潤子さんの作品は、
そんな印象です。そして、読むには気力も必要ですが ^^;
もう少し詳しくは、こちらをご覧いただけると嬉しいで
す♪ 特にラストは丁寧に読んで、物語の余韻を味わっていた
だきたい、そんな作品です。
04_TENGU 【柴田 哲孝】
▲ TENGU (双葉文庫)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 柴田 哲孝
出版社/メーカー: 双葉社
発売日: 2020/02/13
メディア: 文庫
読んたことのない作家さんの作品を読みたかったこと、
魅力的なカバーに惹かれたこと、
「究極のミステリー ✕ 極限の恋愛小説」
という帯が気になったことから読んでみました。
26年前に群馬県の寒村で発生した連続殺人事件。当時、
新米記者として事件に関わった道平は、長い歳月を経て真相
を追い始める…というストーリー。
26年前にいったい何が起こっていたのか?事件の全貌が
明らかにされるまでの展開は、正にミステリーとして惹き
つけられました。ただ、私的には、真相はあまり・・。
たぶん好みの差でしょうが。
カラヴィンカ 【遠田潤子】 [最近の素敵な本の棚]
遠田潤子さんの作品は
気力が充実しているときでないと読めない。
「アンチェルの蝶」を読んだとき、その喪失と再生の物語に、
とても魅了され感動する一方、ストーリーの重さに読後ぐったり
として、こう思いました。そんな訳で、遠田さんの代表作とも
言われる「雪の鉄樹」も発売直後にすぐ入手しながら、まだ読ま
ず(読めず)・・・。でも、この作品は、本屋さんで手に取って、
出だしを数行を読んだだけで惹き込まれてしまい、気力などと
考えることなく買いました。
▲ 赤く染まった羽根が、カラヴィンカを象徴してます☆
カラヴィンカ (角川文庫)
- ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
作者: 遠田 潤子 - 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 文庫
「・・・多聞?」
深夜に青鹿多聞に掛かってきた電話の声。高音と低音が重なり
合って、こすれて震えた。歌っていなくても、歌っているように
聞こえる。そんな実菓子の声だった。 歌詞のない旋律を母音のみ
で歌う「ヴォカリーズ」として絶大な人気を誇る歌手・実菓子。
「この女は最低だ。惑わされるな」
彼女との関わりを絶とうと自分に言い聞かせる多聞に持ち込ま
れた仕事は、その彼女の自伝のインタビューだった。幼い頃から
一緒に育ち、義理の弟であり、実菓子のバックギタリストでも
あった多聞。次第に、実菓子、多聞の兄・不動、そして多聞を
めぐる過去の哀しい出来事が明らかになっていく・・・。
【ラストの余韻を味わって欲しい作品】
「私には言葉がない」
実菓子にはなぜ言葉がないのか。多聞はなぜここまで激しく
実菓子を憎むのか。過去をたどる中で、隠された想い、哀しみ
が次第に明らかになっていき、そして・・・。
の、そして不動のそれぞれの想い、刹那さがじわりじわりと染み
込んでくるような作品でした。特にラストは丁寧に読んで、物語
の余韻をじっくりと味わっていただきたいです (*^-')vイイ!。
改題前のタイトルは「鳴いて血を吐く」。まさに、そんな印象
の物語です。
【+plus】
タイトルの「カラヴィンカ」(迦陵頻伽・かりょうびんが)とは、
上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生き物。殻の中に
いる時から鳴き出し、極楽浄土に住むとされており、その声は非常に
美しく、仏の声を形容するのに用いられるそうです。
ラストレター 【映画】 [映画の棚]
岩井俊二監督の繊細な作品が大好きです☆
しかも、特に大好きな作品の「Love Letter」とモチーフを同じくする
この作品は絶対に観なくては!っと公開を楽しみにしていました。
【 story 】
亡くなった姉の未咲の同窓会に出席した裕里は、姉に間違われ、姉が
亡くなったことを伝えられなかった。そこで初恋の鏡史郎と再会し、
未咲のふりをして鏡史郎と文通することに・・・。
ところが、鏡史郎からの手紙が、未咲の娘・鮎美に届き ー。そして、
鏡史郎は未咲への初恋の想い出をたどり始める・・・
【 期待どおりの繊細な作品 】
人生を通して抱き続けた想いー
そして、初恋の淡い想い出と、戻ることのできない日々・・・。
宮城の美しくて落ち着いた雰囲気を背景に、抱え続けた想いと切なさ
と、複雑な思い、やるせなさを繊細に描いた物語でした。
この胸にチッと突き刺すようなほろ苦い想いは、言葉に表すことが
できないです。言葉にすれば作品の素晴らしさを薄っぺらくしてしまい
そうで。うまく書けませんが、感情に染み入ってくるとても素敵な作品
作品でした。
【+plus】
好きな作品は必ずパンフレットを買います。この作品ももちろん!
パンフレットを買うのって、感動を手元に置いておきたいと思うから
ですが、権利の問題なのかときどき俳優さんたちの写真がほとんど載っ
ていなくて、がっかりすることがあります。でも、この作品のパンフは
美しいシーンや心に残るシーンが数多く使われており満足!お薦めです
ヨ(*^-')bイイ♪
君に届け 番外編~運命の人~椎名軽穂】 [コミックの棚]
「君に届け」では、風早を想うあまり暴走してしまった
彼女。でも、一途(いちず)にピュアだったからでもあり、
この「運命の人」では、そのピュアさが全開で、とても
魅力的な女の子です♪
▲ 最初、くるみちゃんとは思わなかった... ^^;
君に届け 番外編~運命の人~ 1 (マーガレットコミックス)
( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ♪)
作者: 椎名 軽穂
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2019/09/25
メディア: コミック
【 story 】
爽子と同じ大学に進学した“くるみ”(胡桃沢 梅)。
爽子の部屋に入りびたり、大学でもいつも一緒。くるみに
とって爽子は代えがたい存在となっていた。
ある日、爽子と一緒に合コンに参加することになったが、
そこで変な白装束男に絡まれる。二人を救ったのは、爽子
のいとこ・えーじ だった...。
【 梅ちゃんがかわいい ^^v 】
言っとくけど
わたし 粘着質で
めっちゃ重くて恐くて
しつこくて気持ち
悪いんだからねー!!!
と自己分析する梅ちゃん。だけど、何でもポジティブに、
寛容に物事を受け入れる、ある意味、非の打ち所のない爽子
と違って、とっても人間味があって親近感が沸きます。
だって、人ってみんなそうですもんね!
だから梅ちゃんには、
「そんなに自分を下非しなくていいんだよ、大丈夫だから!」
って言ってあげたくなりますし、うまくいって欲しいと願って
しまうのかもしれません。
▲ ハッと世界が開けたような瞬間のシーン☆
どんなシーンかは、是非、是非、読んでみて♪
この物語は、君に届けの「番外編」。でも、番外編などと
いう位置づけにしないで、一つの独立した「運命の人」という
物語として描いてほしいです。
【 +plus 】
ネット記事によると、えーじくんは、椎名軽穂さんの他の
作品のキャラのようですね。これから、えーじくんの秘密が
解き明かされていくのかと期待していましたが、違うのかな?
義弟(おとうと)【永井するみ】 [最近の素敵な本の棚]
のカバーデザインではなく、永井するみさんの作品も過去に1、
2作を読んだことがあるだけ。全くの偶然の中で帯の紹介が私の
琴線に触れて手に取り、背表紙のあらすじに惹きつけられ、他の
書棚に行っても気になって、それで購入しました。
まさに好みの作品。磁力で引き寄せられたという感じです。
こういう本との出逢い方は、きっとネットではできないですよね。
▲ 物語の象徴的なシーンです!
- ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: 永井 するみ - 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/05/17
- メディア: 文庫
【 story 】
家に火をつけて、父と義理の母ごと全部燃やしてしまおうと
した高校生の克己。それを止めたのは、深夜に急に帰って来た
東京にいるはずの血の繋がらない姉、彩だった。克己の苦しみ
を感じ取った彩は、克己をバイクの後ろに乗せて疾走させる。
そして・・・。
テレビのコメンテーターとして人気弁護士となった彩と人気
スポーツインストラクターとなった克己。二人は深く心が繋がっ
ていた。
ある夜、彩と密会していた男性が突然死する。彩から助けを
求められた克己は、事故死を偽装するが・・・。
【 複雑な心情を描き出す素敵な作品♪ 】
すべてを壊してしまいたい、何もかも消してしまいたいと
いう抗い難い衝動。そして、彩の窮地にも関わらず、彩の役に
立つことができた達成感と爽快感。そして守ることができた
満足感・・・。
そんな克己の複雑な、心の奥底に潜む思いに対して、その
気持がなんとなく共感できるというか理解でき、そして、私の
中にも通じるところがあって、心を揺さぶられながら読み進め
ました。
克己への共感だけでなく、二人が行き着く先が破滅なのか...
読み進めるのを止められませんでした。
「心の闇を抉(えぐ)り出す衝撃作」
背表紙のあらすじには、最後、そう締めくくられていますが、
混沌ともいえる複雑な心情をみごとに描き出した素晴らしい
作品。久しぶりに、読み応えのある作品に出逢えました。
お薦めです(^-^ b グッド!
この作品を手に取るきっかけとなった帯の裏には、
「これほど素晴らしい作家・作品には、そう頻繁には出合える
ものではないー」
とありました。まさに、私もそんな印象を持った作品でした。
【++plus】
昔読んだ永井するみさんの作品は「グラデーション」(Link)
という作品でした。感動を思い出しました (*^-')b
時間に忘れられた国<全> 【エドガー・ライス・バローズ】 [古典的名作の棚]
作品自体は知りませんでしたが、「地底世界ペルシダー」や
「火星のプリンセス」のエドガー・ライス・バローズの作品
ですから、復刊直後に全く迷うことなく買いました。しかも、
武部本一郎さんのイラストだし!
ただ、じっくり落ち着いて読もうと思っているうちに
1年半以上が経ち、こんなに遅くなってしまいましたが… ^^;
▲ 武部本一郎さんのイラストがホントいいですネ♪
時間に忘れられた国 (創元SF文庫)
- ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
作者: エドガー・ライス・バローズ - 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993
- メディア: 文庫
船でフランスに向かう途中、Uボートの攻撃を受けた
は、南太平洋に浮かぶ絶海の孤島キャスパックにたどり着く。
そこはまるで人を拒むかのように絶壁で囲まれた島だった。
何とか絶壁の内側に足を踏み入れたボウエンたちは、信じら
れないような別世界をみる。そこは、百万年前の恐竜時代
さながらの世界だった・・・。
猛獣が生息する、まるで太古の世界。そんな世界が地球に
残っていて迷い混んでしまったら・・・ そんな世界での
冒険譚だけでもワクワクしますが、さらに美女との恋があり、
次第と明らかになる島の謎がありと、ドキドキ・ワクワク
して読むのが止まらなくなりました。
一つの作品。主人公たちは、みんな高潔で、勇気があって、
でも恋にはウブでと、爽やかな気持ちになります。古典作品
の登場人物は変に複雑な人間性がなく、こういうところが
安心して読めますね。とてもお薦めな作品です☆
迫力が伝わってきます。きっと武部さんのイラストじゃなけ
れば、読む気にならなかっただろうなぁ。
Fate/stay night[Heaven’s Feel]」II. lost butterfly 【映画】 [映画の棚]
待ちました・・・ ^^;
セイバーを失った士郎。 しかし、桜が魔術師であることが明らか
になる。
ー 俺は、桜だけの正義の味方になる ー
桜を守るため、士郎は聖杯戦争で戦い続けることを決意するが・・・。
Fateという作品自体がもともと重い雰囲気をまとっていますが、
この第2章はさらに息の詰まるような重さ、苦しさに包まれた
作品でした。
この作品を男性目線から見ると、桜の可憐で、一途(いちず)な
ところは、ある意味、男性を魅了する ー男性の理想の女の子ー
なんだと思います(きっと、究極の理想像なのでしょう)。そして、
多くの男性は、こういう娘(こ)が身近にいた場合、全力で守りたい!
という気持になるんじゃないかと思います。だからでしょうか。
抗い難く増々悪化する桜の状況に、やるせなく苦しくなってしま
いました。正直観ていてなかなかキツかったです。
もいえる状況の中、二人が互いの想いを確かめ合う素敵な
シーンでした。ただ、ちょっと過激な描写だった印象も・・・。
性描写に目をとられて、大切な意味を持つこのシーンの意味が
伝わらなくなってしまわなければいいのですが。
葛藤とか想い(心理)が描かれた作品が好きです。繰り返しになり
ますが、非常に重かったですが、観応えがあって、私は大変満足
した作品でした (^o^)bグー。お薦めです♪
第3章・最終章の公開は、1年後の2020年春のようです。まだ
かなり先ですね。願わくは、幸せに物語が終ってほしいですネ☆
神話ーTHE BEAUTIES IN MYTHS / NEW VERSION 【生頼範義】 [画集の棚]
徳間書店の雑誌「SFアドベンチャー」の表紙を飾った美女たち
の画集です。
当時、生頼(おおらい)さんという名前も知りませんでしたが、
店頭で目を惹きつけられ、ただただ、表紙に魅了されたのを覚え
ています。今回、復刻版が刊行されることを知り、迷いなく購入
しました!
▲ 神話 THE BEAUTIES IN MYTHS/NEW VERSION
(↑ amazonへは、ここをクリックしてネ!)
作者: 生頼 範義
出版社/メーカー: 復刊ドットコム
発売日: 2017/12/16
メディア: 大型本
◆カバーは、1986年1月号を飾った「フレデグンデ」。生頼さんの
特徴の一つともいえる“朱”でまとめられ、怖ろしいほどの迫力!
もう、このカバー画だけ魅入られてしまいそうです。
◆1983年4月号の「フローラ」(右)
この妖艶さは、画集で是非、直接感じていただきたいです☆
ところで、画集のタイトルが「神話」なので、私は神話の美女だけ
が描かれていると思っていたのですが、神話や伝説、歴史上の美女
だそうです。91人もの生頼美女には圧倒されます。
編集作業中、確認できただけでも10点の作品に、旧画集の刊行後に、
加筆されていることが分かったため、最終バージョンの画像を使って
再構成したためとのことです。
画集の帯には、旧画集との対比の一例が載っておりますが、かなり
加筆してますね。加筆した作品の全てが大幅に修正されたのかは
わかりませんが、きっと生頼さんが納得いくように修正したのが、
このNEW VERSIONに掲載された画なのでしょうね。
画集の構成も工夫されていて、最高の画集だと思います。是非、
画集をご覧いただいて、この迫力と妖艶を感じていただきたいです☆
武部本一郎SF挿絵原画蒐集 1965~1973 上 【画集】 [画集の棚]
空想科学小説、SF小説の有名な挿絵画家さん。
私も、以前取り上げた「地底世界ペルシダーシリーズ」とか
「火星シリーズ」で、武部さんのイラストに魅了され、その
イラストから物語の空想を膨らませて作品を読んだ一人です。
▲ 「火星の女神イサス」の挿絵
白と黒の世界で、これだけの存在感と迫力が伝わって
くるのですから感動します。挿絵って「雑」のような
イメージもありますが、武部さんの挿絵は十分に鑑賞で
きる作品ですね。
▲ 監修の加藤直之さんが、武部さんが好きな画家たちに
ついて解説してくれています。好きな画家の絵と、武部
さんがその絵に影響を受けて描いた作品を並べて対比し
解説しており、おもしろかった(興味深かった)です。
このほかにも、いくつも解説があって、武部さんとい
う人物を知る上でも価値があると思います。
らしく、この上巻には第1作目のみで、下巻に多く載っている
ようです。ただ、もう一つの大好きな「火星シリーズ」はこの
上巻に載っていて大満足でした。
カラーイラスト集を期待している方は、不満に思うかもしれ
ませんが、武部さんの作品をたくさん楽しみたいなら、買って
損はないと私は思います (o^-')bグッド!