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GANTZ(ガンツ) 【映画】 [映画の棚]

映画『GANTZ(ガンツ)』を観に行ってきました~♪
以前、「コミックの棚」でもご紹介しましたが、原作もだ~い好きで、
もちろん全巻を買っているほど。
やはり観ないわけにはいきませんよネ☆

GANTZ_03s.jpg
 ▲ official site はこちらをクリックしてネ!

【 story 】

就職活動中の大学生・玄野計(くろのけい・二宮和也)は、ある日、
地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝(松山ケンイチ)を見かける。
快速の通過電車がホームに入ってこようとした時、線路に酔っ払い
が転落してしまう。
加藤は、その酔っ払いを助けようと躊躇なく線路に飛び降りる。
そして、加藤を助けようとした玄野と2人、電車に轢かれてしまった!

次の瞬間、2人は見慣れぬマンションの一室にいた。
そこには謎の大きな黒い球があり、あるミッションを指示される。
玄野たちは生き残るため闘い始める・・・。

【 ガンツの世界観を生かされている作品 】

最初から最後まで肩に力が入って、ドキドキしながら観ました。
不条理な闘い強いられる戸惑いとか葛藤といった、原作の世界観を
かなり忠実に再現してます。
ガンツスーツの素材感もよく、武器なども“ガンツらしく”再現されて
いて (o^-')bカナリグッド!
主人公たちは、原作では高校生ですが、映画では大学生や社会人
という違いがありましたが、違和感なく物語に入り込めました。

ただ、映画の宿命なのでしょうが、どうしても短い時間にまとめようと
するので、原作を知っていると描き方に物足りなさもあったかな。
個人的には、岸本が加藤に好意を寄せるところとか、そんな岸本の
姿をみて、岸本が気になっていた玄野の複雑な想いとかをもう少し
深く描いてほしかったかな。
また、、岸本の最後なんかも、もう少し衝撃的に描いてもよかった
かも(原作ではかなり衝撃を受けて印象に残っているシーンです!)

ところで、今回のPARTⅠは比較的原作に沿った感じ。
でも、エンドロール後のPARTⅡの予告編を観ると、原作とはだいぶ
違っている感じでした。
そりゃ、30巻(しかもまだ続いているし・・)からの作品をそのまま描け
ないよね~。
2011年4月23日公開のPARTⅡがすご~く楽しみです
о(ж>▽<)y タノシミー☆

GANTZ PART2.JPG

【 +plus 】

GANTZの公開初日、『白夜行』を観に行ったのですが、映画館は
早朝から、中学生や高校生らしき人がたくさん!
パンフレットなどのグッズ売り場は長蛇の列でした ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
それから既に1週間が経つし、しかも、午後9時に開始の上映回に
したので少しは空いているかなっと思ったのですが、意外と観客が
多かったです。
さすが人気作品ですネェ!


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白夜行 【映画】 [映画の棚]

“このやるせなさは・・・”っと衝撃を受けた東野圭吾さんの
「白夜行」。
東野さんの作品の中でも、大好きな作品の一つです。
その作品が映画化され、しかも、堀北真希ちゃんの主演と
なれば、見逃すわけにはいきません!
っということで、待ちに待っていた作品。
待ち切れずに、初日の第1回上映を観に行ってきました
^_^

白夜行s_5.jpg

【 story 】

1980年(昭和55年)。
とある廃ビルで質屋の店主が殺された―。
複数の容疑者が捜査線上に浮かぶ中、事件はある容疑者の
自殺をもって一応の解決を見る。
しかし、所轄の担当刑事・笹垣(船越英一郎)は腑に落ちな
かった。
容疑者の娘であり、聡明で美し過ぎる少女・西本雪穂と、
被害者の息子であり、暗い目をした物静かな少年・桐原亮司
の姿が、いつまでも脳裏に焼きついて離れなかった・・・。

数年後―
遠戚の養女となった雪穂(堀北真希)は、著名なお嬢様学校に
通う美しく聡明な女子高生になっていた。
一方、桐原亮司(高良健吾)は、高校入学後に実家を離れ、
性を売るなどしながら闇に潜むように暮らしていた。
明るい未来に生きる雪穂、暗闇に生きる亮司。
まったく違う世界に住む二人であったが・・・

【 雪穂や亮司の心情 】

原作は、雪穂や亮司の視点からは一切描かれていない、
つまり、主人公たちの心情が主観的にはまったく描かれて
おらず、客観的な描写だけで浮かび上がらせていることでも
評価の高い作品。
原作を読んだ時には、心情が明確に描かれていないだけに、
 “雪穂や亮司は何を考えているのだろう”
 “どういう思いなんだろう”
と、見えないだけに、いっそう二人の心の闇が深まって戦慄を
覚えさせられました。
映画化に当たって、そこをどう描くのかと思っていたのですが、
事件の謎を追い続ける笹垣という刑事の視点を通して浮かび
上がらせていました。
そのため、ある意味、謎を追い続ける刑事が主役のような
印象もありましたが、それは、雪穂と亮司の19年間という
月日を見続ける視点が必要なのでやむを得ないのでしょうね。
そして、その視点は冷めたものではなく、父親のような温かな
“まなざし”で描かれていて、それを船越さんがとてもいい
雰囲気で演じていて、素敵でした。

白夜行s_0.jpg

【 悪女・堀北真希 】

映画情報などを見ていると、“堀北真希が悪女を演じる!”
っといたるところで書かれていましたよネ。
雪穂という女性は、表面的には清楚で気高く、そして、
心の闇を決して表には出さない強い女性。
そういう意味で、堀北真希ちゃんの、清楚で気高い雰囲気は、
この写真を見ても、もうピッタリという感じ!
一方、心に闇を抱えているところも、あまり変化のない表情、
落ち着いた雰囲気などで上手に表現していたと思います。
清楚や気高さというのは、表情や服装などでも表現できますが、
心の闇を表に出さない役なのに、心の闇を抱えていることを
表現しなくてはならないのは難しかったでしょうね。

白夜行s_4.jpg
 ▲ 奥様然とした堀北真希ちゃんも素敵です♪

【 +plus 】 

最近はデジタルでもフィルム風に加工できるそうなので、
実際にフィルムだったかは分かりませんが、フィルム風の
映像や、子どものころの雪穂の実家の雰囲気、真希ちゃん
などの髪型や制服などもあって、’60s のような印象でした。
’80s 、’90s ってもうちょっと華やかな雰囲気の印象が
あるのですが・・・。
時代の雰囲気に違和感があったのは私だけなのかな??


白夜行s_3.jpg
 ▲’80s 、’90s って、かなりブレザーになっていなかったっけ?
   それにしても真希ちゃん、制服姿も可愛いですネ♪
   (変な意味ではありませんヨ ^^; )

 


タグ:堀北真希
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行きずりの街 【映画】 [映画の棚]

2、3年前、「92年このミステリーがすごい!第1位」という帯に
魅かれて手に取った原作。
原作も好きな作品でしたが、仲村トオルさん、小西真奈美さん、
南沢奈央さんと好きな俳優さんばかりで、絶対観ようと思っていた
作品です!

Strangers in the city_03.jpg
 ▲ 公式サイトでこの作品の魅力を味わってくださいネ!
  ( ↑ ここをクリックしてネ!)


【 story 】

丹波篠山で塾の講師をしている波多野(仲村トオル)は、高校を
卒業後に上京し、連絡の取れなくなった教え子・広瀬ゆかり
(南沢奈央)の行方を探すため12年ぶりに東京を訪れる。
かつて名門女子校の教師だった波多野。
生徒の雅子(小西真奈美)と恋愛し結婚したが、そのことが原因で
教職を追われ、仕事も愛する人も失い、逃げるように後にした
辛い想い出の街だった・・・。

ゆかりが暮らしていたのは、普通は学生が住むことなどできない
高級マンション。そこを訪ねた波多野は、何者かが室内を物色した
痕跡を発見する。
さらに、ゆかりの行方を探す怪しげな男(窪塚洋介)たちが現れ、
波多野はゆかりの身を案じ、行方を追うが・・・。


【 男性のための恋愛映画? 】

1990年に「第9回日本冒険小説協会大賞」を受賞しているとおり、
原作はどちらかというとハードボイルド的な作品。
殴られ痛めつけられても、教え子を救い出すため、そして、目を
そむけてきた過去を清算するため、一人立ち向かう姿が描かれて
います。
しかし、一方でこの作品は“大人の恋愛小説”とも評される作品。
傷つきボロボロにされながらも主人公を立ち上がらせ、闘わせる
のは、ずっと抱き続けていた元妻への想い。
“教え子を守り、過去を清算して始めて愛する人の傍にいる資格が
得られる”という思いが男を闘わせます。
そして、この映画はどちらかというと、その思い(恋愛部分)に
より重心が置かれて描かれていたという印象です。

「教え子の一人も守れなくて、今も好きな人を守れるわけが・・・」

映画の中でこのようなセリフもありますが、そういう思いって、私は
非常に共感します。きっとそう思う男性って多いんじゃないかな。
そういう意味では、もしかしたら「男性のための恋愛映画」なのかも
しれませんネ!

【 魅力的な俳優さんたち 】

Strangers in the city_02.jpg
 ▲ チラシ(裏)から。右下の小西真奈美さんの雰囲気が好き♪

この映画では何と言っても主人公・波多野役の仲村トオルさん!
敗北感や劣等感を抱え、哀愁ただよう“大人の男”がすごく感じられ
味がありました。
そして、雅子役の小西真奈美さんが素敵!
もともと、彼女の凛とした透明感ただよう雰囲気はとても好きなの
ですが(ファンです ^^)、この作品でもその雰囲気がとても生かされ
ていてよかったです! (o^-')bスゴ-クイイ!

Strangers in the city_04.jpg

さらに、ゆかり役の南沢奈央さん。
映画「赤い糸」のときにピュアな雰囲気に魅了されて以来、とても
好きな女優さん。
ただ、冒頭の高校生役には、ちょっと無理があったかな!?
あと、いい味を出していたのが、窪塚洋介さん。
冷徹で、不気味な存在という雰囲気が、すごく映画の雰囲気を味つけ
していたように感じました。
ちょっと重い作品ですが、魅力的な俳優さんたちにより、とても素敵な
作品に仕上がっていると思いますヨ☆


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森崎書店の日々 【映画】 [映画の棚]

本好きだからか、神保町の古本屋街が好きだからか、
とても気になっていた作品。
上映館が少なくて、観に行けないかも!と半分諦めて
いましたが、思い切って渋谷まで観に行ってきました♪ 

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森崎書店の日々 (小学館文庫) (←amazonへはここをクリックね!)
作者: 八木沢 里志
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2010/09/07
メディア: 文庫

▲ なんだかいい映画の雰囲気が伝わってきませんか??
  原作も、まさにこんないい雰囲気が伝わってくるお話です!

【 story 】

貴子(菊池亜希子)は、交際を始めて1年になる会社の先輩
である恋人から、突然「俺、結婚するんだ」と告げられる。
朦朧とした意識でアパートに帰った貴子は、ただ泣くことしか
できなかった・・・。

会社も辞め、部屋にこもっていた貴子。
ある日、貴子の携帯に、見知らぬ番号の留守電が入っていた。
「貴子ちゃん、元気かい?僕だよ、サトルだよ。」
叔父のサトル(内藤剛志)からの電話は、サトルが経営する
神田・神保町の古書店に住んで仕事を手伝って欲しいという
ものだった。
こうして、貴子の森崎書店での日々が始まった・・・。

【 やさしい再生の物語 】

どうしようもないほど傷ついた心が、叔父のやさしさに包まれ、
神田・神保町という街のあたたかさに包まれ、そして本たちに
少しずつ癒されて、少しずつ再生していく、心が“ほわん”と
あたたかくなる物語です。

この物語の一番の魅力は、叔父のサトルだと思います。
デリカシーがなくて自由奔放のようでありながら、人間としての
悩みや痛みを持つ心の豊かな人。
そんな人が、やさしく、やさしく、貴子の心を包み込んでくれて
いるのが伝わってきました。

私は映画を観てから原作を読んでみましたが、原作は非常に
お薦め。
まだ、この作品に触れたことのない人には、私と同じように
映画を観てから原作を読んでほしいので「映画」のカテゴリーで
紹介しましたが、原作がすごくいいですヨ (o^-')bスゴクヨカッタ!
原作には、物語の1年半後を描いた続編小説「桃子さんの帰還」
も収録。このお話もよかったです о(ж>▽<)y ☆

この作品は、第3回「ちよだ文学賞」受賞だそうです。
「ちよだ文学賞」の権威はともかく、作品としては読んでみることを
すごくお薦めします♪

【 映画のこと 】

原作同様、ある意味、この作品の要はサトルだと思いますが、
サトル役の内藤剛志さんがすごくいい味を出していました。
原作のサトルはちょっと内藤さんと違うイメージなのですが、
内藤さんのイメージですごく物語に合っていて、内藤さんを思い
浮かべながら読んでいました。
サトルのあたたかい雰囲気がすごく伝わってきました。
(上の写真からも、そんな印象を受けませんか??)

そして、主演の菊池亜希子さん。雑誌「PS」のモデルさん
だったんですね(知りませんでした・・・^^;
新鮮な雰囲気がとてもよかったです。
これが、有名女優さんだったら、神保町の雰囲気に合わな
かったような気がします。
なので、田中麗奈さんは、キレイ過ぎ^^;
作品としては、もっと地味な女優さんでもよかった気も!
(田中麗奈さんは好きな女優さんなんですよ!)

morisaki_bookstore_03.jpg

 

【 +plus 】

私も好きな神田・神保町の古本街。
それほど知っている訳ではないですけど、貴子が最初に神保町に
来たときの地下鉄の出口とか、少しは見知った街並みが広がって
いて、私は渋谷で観たのですが、神保町で観たらまたちょっと違う
感慨があったかなって思いました。

ちょっとカビ臭い、本に囲まれた生活ができたらホント幸せで
しょうね。憧れます

 


タグ:原作
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エクリプス/トワイライト・サーガ 【映画】 [映画の棚]

観てきました!トワイライト・サーガの第3章、“ エクリプス ” 
これまで「トワイライト・サーガ」を取り上げていませんでしたが、
実は、この作品はなぜか気になっていて、第1章 “ 初恋 ” 、
第2章 “ ニュームーン ” も観ていました*^^*
“ニュームーン”から1年、待ちに待った第3章です ♪

eclipse_1s.jpgeclipse_2s.jpg
 ▲  トワイライト・サーガに触れたことのない方には、
   
official siteの『3分まるわかり「トワイライト」の世界』
   がお薦め。 
official siteの文字をクリックしてネ!
    ちなみにeclipseは“日食”とか“月食”の意味。
 

 

【 story 】 

※いきなり第3章のあらすじを書いても分からないと思うので、
 第1章のあらすじを簡単にご紹介

母親の再婚を契機に、父親のいる霧の街「フォークス」にやって
きたベラ(クリステン・スチュワート)。
そして転入した高校で、ミステリアスな空気を身にまとうエドワード
(ロバート・パティンソン)と出逢う。
しかし、なぜかエドワードから避けられるベラ。
ところが、事故に遭いかけたベラをエドワードが救ったときから、
二人は恋に落ちる。 
しかし、エドワードにはヴァンパイアという秘密があった・・・。

※そして、第3章のあらすじ 

人間とヴァンパイアという禁断の壁を越え、お互いへの想いを
確認し合ったベラとエドワード。
しかし恋人をエドワードに殺されたヴァンパイア・ヴィクトリアが
エドワードへの復讐のためベラの命を執拗に狙っていた・・・。

 

【 “禁断の恋”にハマりました*^^* 】

第2章で、相手への想いをいっそう強めたベラとエドワード。
しかし、ベラをつけ狙うヴィクトリア、ヴァンパイアにする条件で
その存在を知るベラを解放した最古で最強のヴァンパイア・
ヴォルトゥーリ族、ベラを熱く想う人狼のジェイコブ、そして、
ジェイコブのキラユーテ族とエドワードのカレン家との古くからの
対立と、ベラとエドワードを取り巻く状況は複雑な様相が加速!
前途多難な二人の恋と、ベラを狙うバンパイア集団との戦いに
最後までドキドキして観ました *^^*

今回の第3章では、エドワードの兄妹弟たちの悲しい過去が
語られ、究極の選択をしようとするベラの心を揺さぶります。
さらに、ジェイコブからの熱い想いにベラは・・・。
まだまだ、二人の恋は前途多難。今後どうなって行くのか、
第4章 “ ブレーキング・ドーン/トワイライト・サーガ ” がすごく
楽しみです о(ж>▽<)y マチキレナイ☆

twilight-saga4.jpg
 ▲ 第4章は全米公開が2011年12月18日だそうですヨ。

【 +plus 】

“ニュームーン”から1年。
細かいあらすじまで覚えてないなぁと少し不安でしたが、なんと
映画の冒頭に、これまでのあらすじの紹介が!
おかげで、これまでのストーリーを思い出せて楽しめました。
ただ、私は字幕派なのですが、あらすじ紹介が吹替えで、間違えて
吹替版のチケットを買ってしまったかとあせりましたが・・・ ^^;
このあらすじ紹介は、同じものがオフィシャルサイトの
 『3分まるわかり「トワイライト」の世界』 で観れますヨ。

 


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インシテミル 7日間のデス・ゲーム 【映画】 [映画の棚]

以前、映画「デスノート」を観たときには、心理ゲームを理解するのに
頭を使い、展開に肩に力が入って、劇場を出たときには、つくづく
「疲れた~!」と感じた覚えがあります。
この映画も、「究極の心理ゲーム開幕」と宣伝していたこともあって、
「映画で疲れ果てるのはなぁ・・・」っと正直なところ躊躇(ちゅうちょ)
していたのですが、気になって観に行ってきました~ ^^

incitemill_wp_sp .jpg
 ▲ この壁紙は、公式siteからダウンロードできるヨ!
            ( ↑ ここをクリックしてね!)

【 story 】

「暗鬼館(あんきかん)」に集まった、お互い面識もない10人。
心理実験のため、7日間を24時間監視されるだけで
時給11万2000円という破格の報酬に惹かれて集まったの
だった。
扉が閉ざされ、閉じ込められた10人にインディアン人形が告げ
たルール。

「事件が起きたら解決してください。解決する人のことを探偵と
呼びます。解決が正しいかどうかは、多数決で決めてね!」

その奇妙なルールに漠然とした不安を抱えながら、1日目の
夜を迎える参加者たち。
そして、「夜の10時以降は部屋から出てはいけない」という
ルールに従い指定された部屋に入ると、部屋には変わった箱が。
中には有名推理小説に登場した凶器が納められていた・・・。

2日目の朝、廊下で参加者の一人の銃殺体が発見される。
この中に犯人がいるのか!?
閉ざされた暗鬼館の中で推理が始まる・・・

【 “推理劇”というより“心理劇”の作品 】

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」をイメージさせる
シチュエーション(閉ざされた世界)。
推理小説ファンとしては、ある意味、ワクワクさせられます
о(ж>▽<)y スキ☆
しかし、この物語はそんなミステリーとは異質な作品。
それは「誰が殺したのか」ではなく、真相はどうであれ、その
解決が正しいか、正しくないかは参加者たち次第というところ。
まったく倫理の通じない異常な世界で、人はどのような行動を
とるのか?
まさに、推理物というより、人を信じることの難しさ、人の心理、
醜い部分を描いた心理劇のような物語です。

そして、この作品の冒頭にインディアン人形が言った言葉。
  「ここはリトルワールド。世界のミニチュアです。」
“人を疑う”、“信じない”、暗鬼館は本当に世界の縮図なのか?
一概に違うと言えないだけに、そんなことを考えると、ちょっと
心が寒くなったような気持になりました。

incitemill_main.jpg
 ▲ 綾瀬はるかさんの出演っていうところも、観に行った
  理由かな ^^;
   ホリプロ50周年記念作品ということで、出演者から
  主題歌を歌うMay’nもみなさんホリプロ所属らしいですネ。

【 ちょっと物足りなかったところ 】

この作品は心理劇なだけに、もう少し、登場人物たちがどうして
そのように考えたのか丁寧に描いて欲しかったな、と思います。
登場人物たちは「人を疑うのは当たり前」のように描かれて
いましたが、藤原竜也さんが演じた結城のように、それは決して
当たり前のことではないこと(だと思います)。
閉ざされた空間という特殊な世界と状況が、参加者たちの心理に
どう影響を与え、そう選択させたのかといった心理描写が少し
足りない気がしました。


【 +plus 】

原作者の米澤穂信さんの作品には
 「このミステリーがすごい!2010年度作家別投票 第1位」
という帯がついていて、本屋さんで見かけた方も多いと思います。
私は、「春期限定いちごタルト事件」や「ボトルネック」など
それほど読んでいませんが、独特の味わいがある作品を書かれる
作家さんですよネ。

book_insitemill.jpg
インシテミル (文春文庫) (←amazonへはここをクリックね!)
作者: 米澤 穂信
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2010/06/10
メディア: 文庫

この作品の原作は読んでいないので、映画が原作に忠実なのかは
分かりませんが、この、人の中にあるドロっとしたところを描いた、
ちょっとネガティブな雰囲気。
米澤穂信さんらしい作品だなって思いました。
この雰囲気というか味わいが好きな米澤ファンも多いのでしょうネ!

 


タグ:綾瀬はるか
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ヌードの夜 / 愛は惜しみなく奪う 【映画】 [映画の棚]

時に重い作品を観たくなることってありませんか??
この作品については、映画siteで「そんな作品がある」くらいしか
知らず、まったく見る気がなかったんです。
たまたま重い作品が観たくなって、近くの映画館で上映していて、
っと偶然が重なったからなのですが、非常に見応えのある映画
でした(o^-')bインパクトガアリマシタ~♪

nude night_01.jpg
 ▲ 是非、official site で予告編を観てみてください。
      ( ↑ ここをクリックね!)

【 story 】

何でも代行屋を営む紅次郎(竹中直人)の元に、ある日、“れん”と
名乗る女性からから依頼が舞い込む。
その女性(佐藤寛子)女性からの依頼は、「父の散骨時に一緒に
ばらまいてしまった形見のロレックスを探してほしい」というものだった。
うさんくささを感じながらも次郎はなんとか時計を探し当てる。

それから数日後、“れん”から更なる依頼が舞い込む。
それは、“れん”の命の恩人・多恵を探してほしいという依頼だった。
少ない手がかりを頼りに、多恵の足取りを辿って行く次郎。
たどり着いた先には、不幸な生い立ちから風俗まで堕ちていった
女性の悲しい人生があった・・・。
やがて次郎は多恵と“れん”をつなぐ驚きの事実を知り、彼女を
救いたいと願い、後戻りのできない道へと進み始める・・・

【 “ 男の本能 ” に共感! 】

この作品を映画サイトで見た時は、グラビアアイドルの佐藤寛子さん
のヌードばかりが話題になっていた印象があります。
でも、主演は竹中直人さん!
純粋で誠実、そしてやさしさ故に奇妙な殺人事件に巻き込まれて
いく男・次郎を味のある演技で魅せてくれました。
後戻りできない道だと分かりながら進もうとする次郎・・・。
私が次郎の立場だったら、同じ道を進もうとしたかもしれない、
そんなふうに思いました。
そう思う気持って、弱き者を守りたいという、男の本能なのかも
しれませんね!
ホント、次郎の何とか“れん”を助けたいという想いがヒシヒシと
伝わってきて、さすが竹中直人さんです。

nude night_02.jpg
 ▲ 映像もストーリーもとことん重くて、ずっしりとした重さを
   堪能しました ^^


そして、“れん”の母親役に大竹しのぶさん、姉役に井上晴美さん、
父親役に宍戸錠さんと実力派は脇を固め、演技もストーリーも
まさに重厚な作品。
もう一人の主役、佐藤寛子さんも、なかなか迫力の演技でした。
ヌードばかりが話題になって、演技が評価されないのは可哀想
ですよネ!
(もちろん、佐藤寛子さんのヌードも美しかったですけど・・・^^;)
2時間くらいの上映時間でしたが、短かく感じました。

nude night_03.jpg


 【 +plus 】

この作品はR15指定だったのですが、ヌードのためというより、
冒頭のシーン(どのようなシーンかは書くのはやめておきますが・・・)
が理由のような気がします。
グロテスクなのが苦手な方にはお薦めしません(ちなみに、私も
あの手のシーンは苦手です・・・)。
でも、タイトルに惑わされず、観ていただきたい素敵な作品でも
あります!

 


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君に届け 【映画】 [映画の棚]

最初に「君に届け」を知ったのは深夜のアニメ。
ただ、評判がいいことを知ったのがアニメも終わりころだったので、
見ていないんですけどネ。
その後、本屋さんにたくさん原作が並んでいるのを見かけ、“別マ”に
連載されていることを初めて知りました。
映画館の予告編を観たときから気になっていた作品!
さっそく観に行ってきました ^^

kiminitodoke_poster.jpg

【 story 】

見た目は暗いため、「貞子」とあだ名をつけられている高校1年生の
黒沼爽子(多部未華子)。
自分のことをうまく伝えることが苦手で、根も葉もないうわさを流され
ながらも、人知れず人の役に立つようなことをするような、やさしくて、
純粋な女の子。

そんな爽子とは正反対で、明るくて誰に対しても分け隔てなく接する
クラスの人気者・風早翔太(三浦春馬)は、爽子の前向きで純粋な
ところに気づき、次第に惹かれていく。

爽子は、風早のおかげで、千鶴(蓮佛美沙子)とあやね(夏菜)という
本当の友達を得、次第に自分の素直な気持ちを話せるようになって
いくが・・・。

【 屋上のシーンが(o^-')bスキ! 】

この物語は、奥手で純粋な女の子が、自分の気持が分からずに
“初めての恋”に戸惑う姿や、少しづつ自分の気持を伝える大切さに
気づく、そんなところが魅力的な作品です。
でも、それ以上に印象に残ったのが、爽子の前向きで、自分のことより
人の気持ばかりを考えてしまうような純粋な心が、次第に周囲に理解され、
そして、千鶴とあやねとの間に真の友情を育んでいくところ。
千鶴やあやねのために精一杯立ち向かうところや、その後、学校の屋上で
三人で抱き合うところなどはジンとしていまいました。
とても素敵なシーンです о(ж>▽<)y コウイウノッテsuki☆

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実は最初、爽子が純粋過ぎて、ちょっとあり得ないなって違和感が
ありました(リアルな恋愛物語だと思っていたので)。
でも、そもそも物語の設定自体がコミカルですよネ。リングの「貞子」の
ように暗い女の子って! ^^;
そのコミカルな部分がきっと原作の魅力なんだろうなって思ったら、
気にならなくなって楽しめました。
原作を読んで、この物語をもっと楽しもーと♪

ところで、三浦春馬くん、爽やか過ぎデス (;^_^A 

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【 +plus 】

大好きな映画『虹の女神』 (主演:上野樹里さん、市原隼人くん)の
熊澤尚人監督、やはり大好きな映画『奈緒子』の三浦春馬くん
(ちなみに、こちらも上野樹里さんの主演)、そして、原作も大好きな
『夜のピクニック』の多部未華子さんの映画となれば期待しない
訳にいきません!

でも、今回、印象深かったのが蓮佛美沙子さん。「ハナミズキ」と
違って、また魅力的でした!
あと、夏菜さんもよかったなぁ☆


タグ:三浦春馬
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ハナミズキ 【映画】 [映画の棚]

『一青窈さんの「ハナミズキ」をモチーフにした純愛ラブストーリー』

最初、そう聞いたとき、「しっかりした原作がないのかぁ、ただの
新垣結衣ちゃんや生田斗真さんなどファンが喜ぶだけの作品に
なっちゃわないかな」って、正直なところ心配でした。
実際、観に行くか迷ったけど、観に行ってよかったです。
すごーく、私好みの作品でしたー! о(ж>▽<)y ヨカッタヨー☆

hanamizuki.jpg
 ▲ 公式サイト(←リンクしてるヨ)に是非、訪問してみてネ!

【 story 】

1996年夏
海外で働くことを夢見て勉強に励む高校生の紗枝(新垣結衣)。
ある日、紗枝は憧れの大学への推薦試験を受けるため学校へ
急いでいたとき、電車がトラブルに見舞われてしまう。
そんな彼女を助けようとしたのが、漁師の父の仕事を手伝い
ながら水産高校に通う康平(生田斗真)だった。
二人はやがて恋に落ちる。

1997年春
紗枝は康平に励まされ、ついに憧れの大学に合格。
紗枝は東京に、康平は北海道という遠距離恋愛が始まる。
夢に一歩近づき、華やかな都会暮らしで、だんだんと美しく
なっていく紗枝。
一方、故郷に残り漁師を続ける康平の心には小さな波が
立ち始める。
お互いを想う気持ちは変わらないはずなのに・・・。
そして、紗枝の前に夢を持った大学の先輩・北見(向井理)が
現れるのだった。

【 丁寧に二人が描かれた作品 】

紹介した “ あらすじ ” は、二人の物語のほんの始まり。
この作品は、擦れ違いながらも、お互いを想い続ける二人の
10年間が丁寧に描かれています。
もちろん、新垣結衣ちゃんの魅力満載で(笑顔が素敵!)、
生田斗真くん、向井理さんが格好良くて、キレイ過ぎるかも
しれない恋愛物語。
でも、それだけじゃなくて、それぞれの人生にいろいろな喜びと
悲しみがあって、それを糧とし積み重ねながら生きている中に
恋愛もあることがきちんと描かれていて、物語に厚みがあり
ました。
2時間という上映時間に、二人の人生がギュッと凝縮されて
いたという感じです。

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 ▲ まだまだ、高校の制服が似合いますネ♪

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 ▲ さっそうとニューヨークを歩く姿も美しい☆

詳しくは書けませんが、それにしても、レストランでの康平の
気持って分かるなぁ。
不安な気持、痛いほど共感しちゃいました☆
紗枝と康平の心情も丁寧に描かれた作品です。
私はお薦め! (o^-')bグッド

【 +plus 】

気に入った作品だと、フォトブックとか関連商品が欲しくなります。
この作品もフォトブックが発売されていたので、買うぞー!

photo book_01.JPG
ハナミズキ オフィシャル フォトストーリーブック (TOKYO NEWS MOOK 194号)
( ↑ amazonへは、ここのタイトルをクリックね)
作者:
出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
発売日: 2010/08/07
メディア: ムック

 ▲ amazonなどは、実際の表紙の写真を使えないみたい。
   っと、いうことで、表紙を撮って載せました♪

photo bookの内容はこんな感じ。
オールカラーで映画シーンの写真もいっぱいです。
新垣結衣ちゃんや生田斗真くんのインタビューもあったヨ☆
photo book_02.JPG

         (2010年8月24日 photo book の写真追加)    


タグ:新垣結衣
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瞬 またたき 【映画】 [映画の棚]

この作品を最初に知ったのは、書店で原作をみかけて。
映画化されるこをを知ってから、ず~と気になっていていました。
そしてそして、観てきました☆
北川景子さん主演の映画 『 瞬 またたき 』で~す♪

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 ▲ official site にリンクしているので、のぞいて見てネ!


【 story 】

バイクで花見に出かけた帰り、トラックとの衝突事故に遭い、
恋人の淳一(岡田将生)を失った泉美(北川景子)。
泉美は、愛する人を失くしたショックから事故当時の記憶を
失ってしまう。

 なぜ自分だけが軽傷で助かったの?
 あのとき、何が起こっていたの?

残された苦しみと闘いながらも、泉美は愛する人との最後の
記憶を取り戻そうと、事故と向き合っていく。
そして、泉美が取り戻した記憶には・・・。

【 再生の物語 】

大切な人を失った主人公の再生の物語。
「恋人の死」という現実を受け入れようとするところから始まり、
つらい記憶と向き合おうとしていく姿が描かれているため、
全体として重い空気をまとった物語です。

そんな恋人を失った主人公を北川景子さんが演じているのですが、
北川さんの憂いた表情のせいでしょうか、北海道の美しい自然も、
何だかさみしさが漂っている感じがしました。

そんな、静かな、さみしさが漂う作品です。

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 ▲ ストーリーがストーリーなので、北川景子さんの沈んだ表情が
   多いですが、憂いた表情の彼女はそれはそれで美しい *^^*

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 ▲ 私は特別、北川景子さんのファンではないのですが、
  ホントきれいな女優さんですネ!ファンになりそうです☆

【 +plus 】 

私的には、こういう物語は、もう少し描いて欲しかったなって
思います。
なんだか、立ち直ったところで終わってしまったような印象。
大事なのは、深い痛手から立ち直るだけではなくて、
恋人との想い出を大切にしつつも、その後、幸せになっていく
ことですよね。
泉美がその後、前向きに歩み出していく感じがもっと描かれて
いたら、もっと物語の印象も、より素敵になった気がします。


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