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出逢った小説リスト 【2014年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]

2014年(平成26年)の7月~9月に私が出逢った小説たちです

この7月から9月には、久しぶりに以前、読んだ作品を読み直しまし
た。再読は新鮮味には欠けてしまいますが、それでも素敵な作品は
何度読んでもいいですネ! ^_^ グッド!

 ※  『出逢った小説リスト【2014年4月-6月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 7月 ―

31_サヴァイブ 【近藤史恵】

    サヴァイブs.jpg
    ▲ サヴァイヴ (新潮文庫)
    ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
    作者: 近藤 史恵
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2014/05/28
    メディア: 文庫

   サクリファイズ(36で再読)の前日談と後日談からなる短編。
  サクリファイズの主人公・白石誓だけでなく、陰の主人公・石尾と
  赤城の深いつながりが描かれるなど、サクリファイズの感動を
  より深くさせてくれる作品です。短編ということで、一つ一つの
  物語は軽くはなってしまいますが、おもしろくて、あっという間に
  読んでしまいました。

32_ねえ、委員長 【市川拓司】 (Link)
   大好きな市川拓司さんの作品。期待どおり、私好みの作品で
  した。詳しくは、タイトルをクリックしてネ。

33_ドールズ-暗から来た少女 【高橋克彦】 (Link)
   ホラー小説だと思っていたら、趣の違った意外な展開に・・・。
  詳しくは、タイトルをクリックしてネ。

34_春を背負って 【笹本稜平】 (Link)
   美しさと厳しさを併せ持つ自然を背景に、山小屋を通じて人々
  との繋がりや傷を癒やしていく姿などが描かれた、山小屋を知ら
  ない人の心も温めてくれるであろう素敵な作品です。詳しくは、
  タイトルをクリックしてネ。

35_御宿かわせみ 【平岩弓枝】 (Link)
   今、何巻まで刊行されているのかな??
   実は、私自身も何巻まで読んだか分からなくなってしまってい
  ます(20巻以上は読んでいるのは間違いないのですが・・・)。
   そして、いつのまにか「新・御宿かわせみ」として明治維新を
  迎えてしまっているようです。
   この作品は、以前取り上げたときに触れたとおり、江戸の情緒
  が魅力の作品。「新」は明治維新を迎え、どんな雰囲気の作品
  になっているのでしょうか。今回、久しぶりに、しっとりとしたこの
  作品が急に読みたくなって、棚の奧から引っ張り出しました。
  ん~、やっぱりいい!ホッとする作品ですね。以前、読んだとき
  の感想は、タイトルをクリックしてネ。

36_サクリファイズ 【近藤史恵】 (Link)
   先日、サヴァイブを読んで、もう一度読みたくなって、これも
  本棚から引っ張り出しました。初めて読んだとき、絶対的エース
  の石尾の存在が、近づきがたい孤高の存在のように感じられ
  ましたが、サヴァイブを読んだ後に読み直すと、より人間味の
  ある身近な存在に感じられ、印象が異なりました。読み直しても
  素晴らしい作品です。以前、読んだときの感想は、タイトルを
  クリックしてネ。

― 8月 ―

37_梅安乱れ雲 【池波正太郎】
   大切に大切に読んでいて、いよいよ第5巻。仕掛人・藤枝
  梅安シリーズです。この巻は、梅庵、最大の危機とでも言う
  のでしょうか。梅安が依頼も受けずに殺しをするのが若干
  気になりますが(まあ、仕掛けるのは放っておいては社会の
  ためにならない悪ではありますが・・・)、いずれにしても、
  読みやすいし、とてもおもしろい作品です。

38_最後の命 【中村文則】

    最後の命s.jpg
  ▲ この表紙、素敵だと思いませんか!メチャ好み!!
    
最後の命 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 中村 文則
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2010/07/15
    メディア: 文庫

   名前は知っていましたが初めて読む作家さん。どちらかと
  いうと、あらすじより表紙に惹かれて買いました(私にたまに
  ある買い方です^^;)。
   内容は、最初は殺人事件から始まりますが、その後は展開
  がなく、過去への回顧が中心。ミステリとしては期待しない方
  がいいと思います。人間の欲求・欲望など内面を深く掘り下げ
  ていて、基本的にそういう作品は好きですが、この作品は共感
  ができたところが少なくて、ちょっと肌に合わなかったかな。

39_萩をゆらす雨 【吉永南央】
   「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの第1作。喫茶店を営む
  “草おばあさん”の周囲で起きた謎をめぐる出来事を描いた
  作品。草さんが、周囲で起こる日常の不思議を解き明かして
  いくようなお話かと思ったら、ミステリというより、草さんの思い、
  心情を描いたような作品でした。文章は読みやすくて、物語
  の世界にも入りやすいのですが、作者がどんな物語を描き
  たいのかちょっと意図がとらえられなくて、戸惑いながら読ん
  だ印象でした。

40_君の望む死に方 【石持浅海】
   「扉は閉ざされたまま」の碓氷由香シリーズの第2弾です。
  あとがきによると、最初に犯人を明かしてしまう手法は「倒叙」
  と言うそうで、刑事コロンボシリーズなどあるそうですね。知ら
  なかったぁ。
   この作品も、主役がある人物に殺されることを望み、しかも、
  その人物が警察に捕まらないよう主役自らが細工を行うという
  変わった作品。おもしろかったです。それにしても、何でも見通
  してしまう碓井由香みたいな人物が近くにいたら、それはそれ
  でイヤな気も・・・ ^^; 

41_彼女が追ってくる 【石持浅海】
   碓氷由香シリーズの第3作。おもしろいのですが、基本的に
  同じシリーズを連続では読まないようにしているので、少し間を
  置きたかったんですが、積み本がなかったので読んでしまい
  ました。第1作、第2作も、犯行の動機には納得しずらかった
  のですが、この作品は特にそうかな。ラストも・・・。第2作まで
  は、結果を容認した碓氷由香の心理が理解できましたが、
  この作品では、トレースできなかったです。由香はあのラスト
  を予測していたのでしょうか。

42_海賊とよばれた男 (上) 【百田尚樹】 (Link)
   出光興産の創業者・出光佐三氏の人生が描かれた作品。
  上巻は、戦中の会社創業期、終戦直後の混乱期が描かれ
  ています。詳しい感想は、タイトルをクリックしてネ!

 ― 9月 ―

43_海賊とよばれた男 (下) 【百田尚樹】
   下巻は、戦後復興期が描かれています。現代史の一端を
  知ることができる意味でも読み応えのある作品です。   

44_いなくなれ、群青 【河野 裕】

    いなくなれ、群青s.jpg
  ▲ こういうイラストも大好きです!
    
いなくなれ、群青 (新潮文庫)
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    作者: 河野 裕
    出版社/メーカー: 新潮社
    発売日: 2014/08/28
    メディア: 文庫

   気がつくと階段島と呼ばれる島にいた七草。どうやって
   その島に来たのか記憶はなく、その島から出るには、失った
   ものを見つけなければならないという。その島に七草の
  幼なじみ・真辺由宇が現れ・・・という話し。
   まあまあおもしろく感じたのですが、謎が謎のままで何となく
  モヤモヤとした終わり方でした。

45-46_ジェノサイド 【高野和明】
   急死した父から送られてきた1通のメール。創薬科学を専攻
  する大学院生の古賀研人は、世界の運命を左右する出来事
  に巻き込まれていく・・・。簡単に言うと、そんなお話。あらすじ
  を読んだときは、私的には少し苦手な印象のストーリーだった
  のですが、読み進めていくうちに、グイグイと引き込まれました。
   物語の核心部分なので詳しく書けませんが、人類の未来に
  係る壮大で、現実にあり得るような説得力のある物語。
  ストーリーも次々と展開して、おもしろかったです。さすが権威
  ある日本推理作家協会賞受賞作。お薦めです。

47_美食の報酬 【深志美由紀】

    美食の報酬s.jpg
  ▲ sexyな表紙ですよネ!ゾクッときちゃう♪
    
美食の報酬 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 深志 美由紀
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2014/08/12
    メディア: 文庫

   一番は、妖艶な表紙デザインに惹かれ、初めての作家さんと
  いうこともあって手にしてみたのですが、なかなかに官能的な
  ストーリーでした。一般本で売っていいのかな??
   もし、その手のものが苦手であれば、やめておいた方がいい
  かもしれませんね。6つの短編からなるのですが、どんな物語
  なのかはちょっと危なくて書けません(笑)

今回は、こんな感じでした。お気に入りの作品を再読したり、話題
の作品を読んだり、官能?小説もあったりと、バラエティに富んで
いたかな。さてさて、2014年の締めくくりはどんな作品になるか!
お楽しみに
   


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出逢った小説リスト 【2014年4月-6月編】 [読んだ作品リスト]

2014年(平成26年)の4月~6月に私が出逢った小説たちです

この第2四半期は、以前から気になっていながら読んでいなかった
作品をいくつも読めました。その中でも、綾辻行人さんの霧越邸は
たぶん10年以上前からの念願!! ^_^; 
やっと読んで、なんだか、さっぱりした気分です!♪

 ※ 『出逢った小説リスト【2014年1月-3月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 4月 ―

12_硝子のハンマー 【貴志裕介】
   以前から気になっていた作品。単純に正義の立場から密室
  に挑むのではなく、犯罪者の立場から挑むという、ちょっと違っ
  た視点の主人公はおもしろかったです。
   ただ、犯罪者の立場から解決するとはいえ、非合法な手段で
  も証拠集めが可能というのはどうかと・・・。推理小説の魅力は、
  限られた手段の中で、いかに証拠を切り崩していくかがであって、
  非合法な手段でいいのでしたら、簡単に謎解きできてしまいま
  すからね。視点がおもしろいので、できれば、正統派で攻めて
  もらいたいなって思います。

13_エンドロール 【鏑木 蓮】
   孤独死した老人の人生を追う若者の物語。 その人の人生
  には、いろいろな歴史があるのであって、その中には幸せな
  出来事もあれば不幸な出来事もあるのであって、人生の最後
  の一時点だけを単純に見て、その人が孤独であったとか、
  不幸であったとか決めつけてはいけないのだと思い知らされ
  ました。当たり前のことでですけど、孤独死した人は不幸と、
  固定概念で見ていた自分に気づき、恥ずかしくなりました。
  その人が幸せであったか不幸であったかは、その人自身が
  決めるべきですよね。帯の宣伝のような感動は感じませんで
  したが、読んでよかったなと思いました。

14-15_霧越邸殺人事件 【綾辻行人】

  霧越邸2s.jpg  霧越邸1s.jpg
  ▲ 遠田志帆さんのイラスト。大好きです♪
    
霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)
    ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
    作者: 綾辻 行人
    出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
    発売日: 2014/03/25
    メディア: 文庫

   雪山の山荘のように、実質的な密室状態で起こる事件を
  描いた推理小説は多く読者を魅了しますが、この作品の
  舞台は、正に雪山の山荘で起こる事件を描いた作品です。
   昔から読んでみたいと思っていた作品で、この度、全面
  改定版が出され、私の好きな遠田さんのカバーイラストで
  あることもあって、早速、手に取りました。昔、館シリーズに
  はまって読んだことを思い出しました(読んでみて、「暗黒
    館の殺人」を思い起こしました。もちろん、こちらのが先の
    作品ですが)。
   正直なところ、あとがきが興味深かったです。ホラー要素
  が含まれているのは、単純に、作者の好みなのだとばかり
  思っていたのですが、その裏に隠された理由に納得させら
  れました。

16_珈琲屋の人々 【池永 陽】 (Link)
   心に傷を抱えた人々を描いた心温まる物語でした。素敵
  な作品なので、詳しくは、以前の記事をのぞいて見てネ!

17_サクラ咲く 【辻村深月】
    3編とも、素敵な作品でしたが、特に、表題にもなった
  2編目の「サクラ咲く」は、若者の微妙な心理をさわやか
  に描いて素敵な作品でした。主人公の年代の頃、主人公
  と同じように「自分を変えたい」という思いとか、恋とか、
  友人関係とか、その頃に思い悩んだ青春期の微妙な心理
  を思い出し共感しました。
   3編のいずれにも言えますが、登場人物がみんなさわや
  かで、人の嫌なところが描かれていないので、きれいすぎ
  る感もありますが、そんなことにこだわらず、微妙な青春
  を思い出し、さわやかな風を感じながら、心地よい読後感
  を味わっていいと思います。こういう作品は大好きです。

― 5月 ―

18_私たちが星座を盗んだ理由 【北山猛邦】

  私たちが星座を・・s.jpg
  ▲ 片山若子さんのイラストは好きです。米澤穂信さん
   の小市民シリーズなどでも見かけますよね!
   
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社文庫)
   ( ↑ amazonへは、タイトルをクリックしてネ!)
   作者: 北山 猛邦
   出版社/メーカー: 講談社
   発売日: 2014/04/15
   メディア: 文庫

   1編目の「恋煩い」が好きかな。占いを信じることなど
  バカげたことだと思いつつ、それにすがってしまう微妙な
  恋心を瑞々しく描いた作品。っと思いきや、ラストに
  急展開。意外な展開が待っていて、最後、作品の印象が
  少し変わりました。短編で終わってしまうのがもったいな
  いような作品。主人公以外の幼なじみの心理にも深く
  踏み込んで、長編で読みたかったなと思いました。
  おもしろかったです!

19_私という名の変奏曲 【連城三紀彦】
   美人モデルが殺害される。彼女を殺したいと思っていた
  者は7人。そして、7人全員が自分が彼女を殺したと思っ
  ていた・・・。というお話し。 連城さんは初めて。そもそも、
  連城さんという作家さんが推理小説的な作品を書くとは
  知りませんでした(勝手に違う作風の印象でいて・・・^^;
   どうして、犯人が7人もいるの?どうして犯行方法が
  同じなのか?なかなかおもしろかったです。

20_神去なあなあ日常 【三浦しをん】 (Link)
   映画を観に行ってきたら、もう一度読みたくなって手に
  取りました。改めて読んでみて、主人公の勇気が林業の
  魅力に惹かれ、神去村に溶け込んでいく姿がとても心地
  よい作品でした。読んだのは2度目だけど、あっという間
  に読んでしまった!4年前の感想も是非読んでみてネ!!

21_神去なあなあ夜話 【三浦しをん】
   かむさりなあなあの続編。6つの短編からなります。
   勇気が村での出来事を綴っており、得に特別な出来事
  があるわけではありませんが、まさに「なあなあ」の日常が
  描かれて癒やされます。勇気と直紀(彼女)のなかなか
  進展しない関係も描かれていて、その後が気になってい
  た方は必読?かも。勇気本人は「器が小さい」と言ってい
  ますが、なかなか彼は器が大きいですよね。

22-24_新世界より 【貴志裕介】
   千年後の日本。科学技術の痕跡さえ消え去り、念動力
  を得るに至った人々が暮らす世界。いつまでも続くと思っ
  ていた平和な世界には隠された秘密が・・・というお話し。
   秘密の一端に触れてしまった早紀たちはどうなるのか。
  どうしてこんなにも世界は変わってしまったのか。主人公
  たちの未来は・・・。上中下巻の大作でしたが、一気に読ん
  でしまいました。実は読み終わってから知ったのですが、
  第29回SF大賞受賞作だそうです。納得!

― 6月 ―

25_万能鑑定士Qの事件簿Ⅸ 【松岡圭祐】
   正直なところ、このシリーズは第1作を読んで、それ以上、
  読むつもりはありませんでした(人気シリーズですが、私の
  好みかというと微妙なところもあったもので・・・)。今回、
  映画を観たので、原作を読んでみたところです。
   結論から言うと、第1作のときと印象が異なり、なかなか
  おもしろかったです。映画と違って、筋道が立っていて謎
  解きに説得力がありましたし、映画でイメージが湧きやす
  かったのかな。

26_All You Need Kill 【桜坂 洋】 (Link)
   細かいことを言うと展開に物足りないところもありましたが、
  発想がおもしろいストーリーだと思います。詳しくは、以前の
  記事を覗いて見てネ!

27_刻まれない明日 【三崎亜記】(Link)
    「失われた町」のアナザーバージョンのような作品。三崎
  作品らしい心地よい余韻が残る作品です。詳しくは、以前
  の記事を覗いて見てネ!

28_美月の残香 【上田早夕里】
   出張先で入った書店に上田さんの作品のコーナーが設け
  てあって、手にとってみました。読むのは初めての作家さん
  です(ファンの方すみません。初めて知りました ^^;)。
   新婚の双子の姉・美月が、突然、謎の失踪。美月の妹・
  遙花は美月の夫から、美月を感じたいと、美月が残した
  特別な香水をつけることを迫られ・・・というストーリー。
  美月の夫の異常行動への葛藤など、遙花の複雑な内面が
  描かれていてまあまあ良かったのですが、肝心の遙花の
  美月の夫に対する心情(同情?愛情?)がどうなのか良く
  理解できなくて、そういう意味で少々、消化不良気味でした。
   私の読解力不足かな?

29_吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 【野村美月】

  吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる _s.jpg
  ▲ 吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1) (ファミ通文庫)
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    作者: 野村美月
    出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
    発売日: 2014/05/30
    メディア: 文庫

   美人だけど自分の魅力に気づいていない女の子と、吸血鬼
  になってしまった男の子のラブストーリー。主人公は、自分
  の境遇が受け入れられなくて、いろいろなことにうじうじ後悔
  しながら、こうして行くしかないんだと前向きに成長していく
  っというところは、まさに文学少女シリーズと同じパターンの
  ようにも感じますが、私的には、こういう展開の物語は大好き
  です!竹岡美穂さんのイラストは、相変わらず素敵

30_探偵はバーにいる 【東 直己】
   映画でも話題となった作品。東さんも読むのは初めての
  作家さんです。決していきがらず(強がって自分を大きく見せ
  ず)、難解な依頼も頭脳を使ってスマートに処理し、例え殴ら
  れて体中が痛くてもその姿を他人には見せずにクールに決め
  て、そして、実は、本質はやさしいという、カッコいい主人公
  です。おもしろかったです。

既に8月も下旬。7月以降も、なかなか私好みの作品と出逢えて
います。特に気に入った作品は、いままでどおり紹介していきます
ので、こうご期待 


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出逢った小説リスト 【2014年1月-3月編】 [読んだ作品リスト]

2014年(平成26年)の1月~3月に私が出逢った小説たちです

 読んだ作品数はそれほど多くなかったのですが、気に入った
作品がいくつもあったので、とても満足感がある第1四半期でした
^_^

  『出逢った小説リスト【2013年10月-12月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*


― 1月 ―

01_獣の奏者 外伝 刹那 【上橋菜穂子】(Link)
   本編では空白だったエリンとイアルの再会からジェシの出産
  までを描いた「刹那」、エサルの若き恋を描いた「秘め事」を
  中心とした短編。他の2編はとても短いです。
   昨年11月に「刹那」までは読んだのですが、素敵な作品で
  感動したので、他の作品も大切に落ち着いて読みたいと思い、
  途中で止めて2014年の第1作目に選びました!
   なので、「刹那」を読むのは2度目になったのですが、また
  新たな感動があって涙が出てきました。他の作品もすばらしい、
  超お薦め作品です!
   ただし、本編を読んでから、この外伝を読んでネ。そうしない
  と、感動が半減してしまいますヨ。

02_写楽 閉じた国の幻(上) 【島田荘司】
   昨年、高橋克彦さんの「写楽殺人事件」を読んで、その謎に
  包まれた写楽という人に興味を持ちました。この作品は、
  「このミステリーがすごい!」で高順位のようであり、島田さん
  の作品ということもあって期待して読み始めました。
   上巻を読んでも、いま一つ、物語の全体像が見えてこない
  感じがします。それにしても、10か月だけ華々しく活躍し、
  忽然と姿を消してしまった写楽という人物。真実を知ることは
  できないのでしょうが、魅力がつきないテーマですね。

03_少女は夏に閉ざされる 【彩坂美月】
   高校最後の夏休みに、ある想いを秘めて山の上の女子寮
  に残った七瀬。しかし、地震による崖崩れにより外部との連絡
  が遮断されてしまう。同じ居残り組の日向と美夜子は男性教師
  が女性を撲殺する瞬間を目撃、寮生の間で殺意が入り乱れ・・・
  といった作品。
   タイトルから、「雪山の山荘」シチュエーション(雪により、交通
  も通信手段も隔絶され、完全に孤立した山荘で次々と発生する
  殺人事件)のような作品をイメージしていたのですが、どちらか
  というと、なぜ、友人や姉妹同士の心に殺意が芽生えたか、
  どうしてそこまで思い詰めたのか、心のすれ違いといった心理
  を描いた作品という感じでした。
   残された数人の寮生が何人も殺意を有しているってちょっと
  現実にはあり得ませんよね。でも、こういう極端な設定でなけれ
  ば描けないところもあるのでしょうし、まあまあおもしろかった
  です。野心作って感じで、そういう意味で評価です! 
   少女は夏に閉ざされる.jpg
   ▲ 少女は夏に閉ざされる (幻冬舎文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 彩坂 美月
     出版社/メーカー: 幻冬舎
     発売日: 2013/10/10
     メディア: 文庫

― 2月 ―

04_アンチェルの蝶 【遠田潤子】 (Link)
   絶望と希望を描いた作品って大好き♪
   さらに、表紙の美しさも最高!(*^-')bイイ!
   私の“もろ好み”な作品でした。良かったら、Link 先の
  記事を読んでみてくださいネ。 

05_いつまでもショパン 【中山七里】
   “さよならドビュッシー”に始まる岬洋介シリーズ最新作。
   推理小説というより、ショパンコンクールが舞台だからか、
  少し、ストーリー性よりショパンの素晴らしさを語るのが目的
  の作品っていう印象です。きっと聴けば知っている作品も
  多いのでしょうが、私程度の知識だとタイトルだけ読んでも
  メロディが頭に浮かんでこないので・・・。
   でも、コンテスタントの高揚感がズンズンと伝わってきて
  楽しめました。

06_丸太町ルヴォワール【円居 挽】
   舞台が京都だからか雰囲気は森見登見彦さん、内容は、
  ひと工夫した法廷物という感じです。
   実は、第2作目の文庫本が刊行された時、読んでみたく
  なって、この第1作目をずっと探していたのですが、なかなか
  見つからず・・・。大阪に出張した際、入った本屋でやっと見つ
  けました。意図的らしいですが、物語の中心が誰かわからず、
  ちょっと読みずらかった・・・。工夫は“買い”の作品です。
   丸田町ルヴォワール.jpg
   ▲ 丸太町ルヴォワール (講談社文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 円居 挽
     出版社/メーカー: 講談社
     発売日: 2012/09/14
     メディア: 文庫

― 3月 ―

07_箱庭図書館 【乙 一】
   読者が募集した投稿作を乙一さんがリメイクした短編集。
   読んでいて、舞台は同じ町ですし登場人物もかぶるなどの
  統一性はあるけど、でも、何だかそれぞれの作品の雰囲気が
  かなり異なるなあという印象でした。あとがきを読んで、そもそも
  ベースが異なることを知って、「だから、そんな印象だったんだ!」
  と納得しました。乙一さんということで期待し過ぎていたからかも
  しれないけど、私的には、手放しでお薦めとまでは行かないかな。

08_六月の輝き 【乾 ルカ】
   ある出来事を境に友情が壊れてしまう。心にぽっかり空いて
  しまった穴を埋めて元の仲に戻りたいのだけど、気持が整理
  できずに・・・。そんな葛藤と友情が描かれた作品。
   ただし、この作品は、超常的なことが描かれているからか、
  物語を取り巻く雰囲気が単純な友情物語とは違う印象です。
   乾ルカさんは初めてだったのですが、こういう感じの作品を
  描く方なのかな。気持の整理のできない美奈子の気持にすごく
  共感できて、すごく良かったのですが、個人的には、超常的な
  ものはなしに、リアルで押している作品のが好きなんですけど
  ね!超常的なものを挟むことで、美しい物語にする効果があ
  るのかもしれないけど。

09_優しい音楽 【瀬尾まいこ】
   付き合った彼女・千波は、両親に紹介することを避けようとする。
  なぜなのか・・・。というストーリー。
   こう書くとミステリっぽくなってしまいますが、そういう物語では
  ありません。詳しくは書く訳にはいきませんが、私がタケルだっ
  たら、少し複雑な心境です。でも、出逢いはそうであったのかも
  しれませんが、それを越えたものだとお互いが理解できたから、
  二人は進展しているのでしょうね。
   みんなで行った演奏は、まさに優しさに溢れた音楽(何のこと
  だか分からないと思いますが)。タイトルじゃありませんが、
  瀬尾さんの作品には「優しさ」を感じますね。

10_神祭 【坂東眞砂子】
   昨年、ご逝去されたことを知って、何か作品を読んでみたいと
  思っていたところ、新刊が刊行されていたので読んでみました。
   板東さんの作品は、昔、映画化された「狗神」くらいしか読んだ
  ことがなく、最初は、とりあえず有名な「死国」を読むつもりだっ
  たんですけどね!
   短編集なのであっさり目に終わり、おもいっきり“おどろおどろ
  しい”ということはないです。私は、もっと、おどろおどろしいのを
  期待していたのですが・・・。それにしても、日本独特の土着の
  雰囲気って、なぜか分かりませんが、妙に惹かれるものがあり
  ます。

11_共犯マジック 【北森 鴻】
    「フォーチュンブック」という、その人の悪い未来を予言する
  本に端を発する連作短編。
   北森鴻さんがご逝去されて4年。ハードカバーから文庫化
  される作品もそろそろ無くなる頃かなっと思っていたので、新刊
  文庫が出ているのを見つけて、すぐ手に取りました。
   まるでフォーチュンブックの導きのように、関係した人々の人生
  が絡み合っていきます。私としては、読んでいる最中、「フォー
  チュンブックという超自然的な力が作用して、それに関わる人々
  が翻弄されたのか」がずっと気になっていたので、ラストは少々、
  消化不良気味の印象でした。
   人と人との関係には、現実にも「不思議な縁」というものがあり
  ますが、そういう不思議さが味わえる作品です。
   共犯マジック.jpg
   ▲ 共犯マジック (徳間文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 北森 鴻
     出版社/メーカー: 徳間書店
     発売日: 2004/10
     メディア: 文庫

以前にも書いたことがありますが、カバーデザインって、私にとって
購入の大きな要素の一つです。読んでいる間中、カバーデザインの
印象をその作品のイメージとして読んでいることが良くあります。
この第1四半期は、「獣の奏者 外伝 刹那」、「アンチェルの蝶」、
「丸田町ルヴォワール」、「共犯マジック」と、私好みのカバーデザイン
も多くて、そういう意味でも満足感がありました♪ 


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出逢った小説リスト 【2013年10月-12月編】 [読んだ作品リスト]

2013年(平成25年)の10月~12月に私が出逢った小説たちです

第4四半期は、また少し、読めた作品が少なくなってしましました T_T
3か月で、たった9冊とは・・・。

  ※ 『出逢った小説リスト【2013年7月-9月編】』もよかったらどうぞ
  ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*


― 10月 ―

41_MOMENT 【本多孝好】
   以前、書店のポップで紹介されていて、非常に気になっていた
  作品。そのときは結局、購入しませんでしたが、新作(第3作)が
  刊行されているのを見て、読んでみました。
   死を目の前にした患者の前に現れ、最後の願いをかなえて
  くれる天使?の都市(病院?)伝説。なりゆきでその天使の
  代わりになった、何でそこまでしてあげるの?と思わせる
  心優しい青年が主人公。その青年は、患者の心情をやさしく
  解釈し、かなうように行動するのですが・・・。
   死を目の前にした者が、決して心安らかな最期ばかりを望んで
  いる訳ではない・・・。人にはそれぞれに葛藤があって、感情が
  ある。当たり前のことなんですけど、勝手に思い込んで美化して
  しまっている自分がいました。でも、そのやさしさを上手く利用され、
  ある意味、好意を裏切られても、それでもやさしく、おおらかな
  心で患者たちを見守り続ける主人公のおかげで、やさしい気持
  で包まれたように感じる作品でした。

    MOMENT_s.jpg
    ▲ MOMENT (集英社文庫)
      ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
      作者: 本多 孝好
      出版社/メーカー: 集英社
      発売日: 2005/09/16
      メディア: 文庫

42_梅安針供養 【池波正太郎】
   読みやすいですし、おもしろい!正直なところ、どんどん続編を
  読みたいのですが、作品数にも限りがあるので、我慢して少し
  ずつ読んでいるシリーズ第4弾。シリーズ初の長編です。
   梅安の静かに、でも、一本芯の通った生き方に惹かれます。

43_WILL 【本多孝好】
    MOMENTのじんわりと染み込む読後感がすごく良かったので、
  ほとんど間を置かずに続編の本作を読みました。
   MOMENTの主人公の幼なじみ“森野”が主人公。こちらも、
  じんわりと来ました!

44_ユージニア 【恩田 陸】
   日本推理作家協会大賞受賞作。
   「うしろの世界」という作品を読んだときも思ったのですが、
  個人的には、それぞれの関係者が一方的に独白するこの
  スタイルはあまり好きではありません。その独白者がどのような
  人物か見えなくなるから(叙述トリックを仕掛けやすくする作者
  の意図なんでしょうけど)。
   最も権威のある大賞受賞作なので期待したのですが、私的
  にはイマイチかな(あくまで私的です。fだって、大賞を取るくらい
  評価された作品ですから)。あっと驚く大々的なトリック(意外な
  犯人に驚くようなもの)ではなく、どちらかというと、犯行に至ら
  しめた真意を少しずつあぶり出していくような作品でした。   

― 11月 ―

45_破線のマリス 【野沢 尚】
   野沢尚さんの作品で、以前、読んだ「深紅」。読み応えがあって、
  感動して、とても好きな作品ですが、重かった!その印象がある
  からか、野沢さんの作品を読むのは躊躇してしまうところも。
   この作品は第43回江戸川乱歩賞受賞作。以前から気になって
  いて読んでみました。この作品も重いテーマ。読み応えがありま
  した!

46_陽気なギャングが地球を回す 【伊坂幸太郎】
   以前から、ず~と気になっていた作品。何年か前に映画化も
  され、人気作であることも知っていたのですが、やっと手に取った
  という感じです。楽しめるエンターテイメント作品ですね。
   勝手な理論でギャングをしたりして、やってる方は気楽かもしれ
  ないけど、銀行員や居合わせた一般市民は恐怖を味わうじゃな
  いか!などと考えたら楽しめなくなっちゃうので、そういうことは
  考えないで、単純に楽しんでネ

47_書物輪舞 【赤城 毅】
   私の思い込みかもしれませんが、本の好きな人は、書店とか
  図書館とか、本に関わる物語が好きではないかと思います。
   この作品の主人公は「本の狩人」。このシリーズは文庫本が
  出版されて知り、読みたいと思ってたのですが、たまたま図書館
  で見かけて借りました。実は、第1作だと思って借りたら、なんと
  第5作でした ^^; 何とも間抜けな・・・。
   希少本にまつわる連作短編。シリーズが第6作もあるような
  ので、人気シリーズなのでしょう。ただ、私的には、第1作から
  読んでいないからかもしれませんが、まあまあという感じ。
   物語に出てくる希少本が実在していて、それをモチーフに描か
  れているなら、きっと、もっと魅力を感じるでしょうネ!

― 12月 ―

48_追想五断章 【米澤穂信】
   「氷菓」の古典部シリーズで有名な米澤穂信さんの作品。
  米澤さんの作品は、ちょっと重くて、ちょっとひねっていて、
  期待を裏切らない、上手く説明できないけど、また手に取りたく
  なります。この作品は、古書店を舞台ということで、なおさら
  興味を魅かれました!米澤さんらしい作品で、あっという間に
  読んでしまいました。 

    追想五断章s.jpg
    ▲ 追想五断章 (集英社文庫)
      ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
      作者: 米澤 穂信
      出版社/メーカー: 集英社
      発売日: 2012/04/20
      メディア: 文庫

49_雪の断章 【佐々木丸美】 (Link)
   凛とした寒さに包まれた札幌の街で、殺人事件が絡みながら、
  育んでいく愛。札幌の冬の空気のように、透明な、凛とした物語
  でした。ホント、私好みの作品。推理小説というより、純愛のラブ
  ストーリーです。本当に好きな作品です。  

 ついに、年間50冊を切ってしまうとは・・・。
 でも、2013年の一番最後に、とても気に入った作品「雪の断章」
で終えることができたのは、最高の喜び!^^!
 やはり、終わり良ければ全て良し!っということで


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出逢った小説リスト 【2013年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]

2013年(平成25年)の7月~9月に私が出逢った小説たちです

最近、少し小説を読むペースを取り戻すことができました。いろいろ
な作品を楽しんでいます!なので、久しぶりに4半期分で ^_^

  『出逢った小説リスト【2013年1月-6月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*


― 7月 ―

25-26_激流 【柴田よしき】 (Link)
   引きづり続ける心の傷、歩んできた人生への後悔、20年と
  いう歳月の重みなど、主人公たちの気持に共感し、ずっしり
  と伝わってきた読み応えのある作品でした。
   詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

27_オレたちバブル入行組 【池井戸 潤】 (Link)
   読んだとき、一番ホットな話題となっていたドラマ(第5話まで)
  の原作。そして、バブルシリーズの第1作。おもしろくて、あっと
  いう間に読んでしまいました。ドラマがなければ読まなかっただ
  ろうな。感想の詳細は、タイトルをクリックしてネ!

28_劍岳 点の記 【新田次郎】 (Link)
    実話を基にしているからでしょうか。それとも、北アルプス
  登山の際に何度も剣岳を見て親しみを感じているからでしょう
  か。物語にグイグイと引き込まれました。とても素晴らしい作品
  です。詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

29_キケン 【有川 浩】
   青春だなあ!有川作品だなあ!という小説。
   ハチャメチャぶりも楽しいし、自分の学生時代、こんなにも
  物事に打ち込まなかったですし、深い人間関係も築けなかった
  から、うらやましく感じます。
   有川作品には全体的にやさしさと温かみが漂いますけど、この
  作品も、ハチャメチャだけど一生懸命だった学生時代をやさしく
  思い返している、そんな温かみが感じられる作品です。

    キケンs.jpgキケン・ハードs.jpg 
    ▲左は文庫、右はハードカバーの表紙。どっちがいい??
     
キケン (新潮文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 有川 浩
     出版社/メーカー: 新潮社
     発売日: 2013/06/26
     メディア: 文庫

30_和菓子のアン 【坂木 司】
   この作品の帯紹介などを読んでいると、“和菓子がおいしそう”
  といったものが多かったのですが、私は、この女の子の前向き
  な考え方や謙虚なところにほっこりとさせられました。評判が
  いい作品とは聞いていましたが、期待を裏切ることなく楽しめる
  作品でした。連作短編ですし、分かりやすいストーリーなので、
  読みやすい作品です。   

― 8月 ―

31_流れ行く者 【上橋菜穂子】
   大好きな“精霊の守り人”シリーズの短編集。
   流れゆく者“バルサ”をバルサ自身から、そして、バルサを
  見守り続けるタンダの視点から描いた作品。本編では物事に
  動じない、芯の強い大人の女性であるバルサが、そのように
  成長する過程が描かれています。
   気になるのは、賭事師の女性がわざと負けるシーン。あとがき
  を読むと、上橋さんの意図を理解した読者もいたようですが、
  正直、私には分かりませんでした(こうかなって想像するところは
  あるけど)。読解力が低いのかな。もう一度、読んでみよう!

32_蟹と月 【道尾秀介】
   道尾さんを読むのは初めて。抑えることのできない、ダメだ
  ダメだと思いながらも、ドツボにはまっていく感情。そんな鬱屈
  した、心の弱さみないなものがみごとに描かれた作品です。
   誰しもが若かりし頃、多かれ少なかれ、こんな感情の渦に
  巻き込まれたことがあるのではないでしょうか。なので、自分の
  暗部を覗き込んでいるようで、読んでいてちょっと息苦しかった
  です。
   描かれているのが、海岸沿いに母と祖父と暮らす少年の日常
  なので、当然ながら物語の変化に乏しく、読んでいてラストに
  なるまで少し飽きがきたかな。

33_オレたち花のバブル組 【池井戸 潤】
   ドラマ(第6話から)の原作。ドラマが後半に入るということで、
  急いで読みました。私的には、この第2作の方が好きかも。
  1日で読み切ってしまいました。小説なのに!って分かっていな
  がら、半沢はどうなるのか!?っとかなりドキドキしながら読み
  ました。

34_レボリューションNO3 【金城一紀】
   ゾンビーズの徹底的なハチャメチャぶりには、最近読んだ
  有川浩さんの「キケン」を思い出させられました(作品的には、
  こちらの方が早いのでしょうが、私は「キケン」の方を先に読ん
  だので)。
   くだらないことにも全力投球(っというか、くだらないことだから
  全力投球?)する姿がとても楽しい作品です。ただ、ごく普通の
  こと(平気なこと)のように描かれる暴力の描写は、私の中で
  少々拒否反応があります。

35_月魚 【三浦しをん】
   幼き日の過去を引きずる二人の物語。心の葛藤を描いている
  ので、全体的に静かな雰囲気です。そして、明確に書かれている
  のではないけど、何となく耽美的な雰囲気も醸し出しています。

    月魚s.jpg
    ▲ このシン!とした雰囲気の表紙。作品の雰囲気が出ています!
     
月魚 (角川文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ! )
     作者: 三浦 しをん
     出版社/メーカー: 角川書店
     発売日: 2004/05/25
     メディア: 文庫

― 9月 ―

36_機動戦士ガンダムUC 6 ―重力の井戸の底で―【福井晴敏】
   読む本がないときに読んでいるのでまだ第6巻です ^^;
   ここまでは映画館で観ていたのですが(2011年11月だから
  かなり前)、映画はかなり端折っている感じ。
   やはり原作を読まないと作品の深みは感じられないですね。

37-38_エッジ 【鈴木光司】
   リングシリーズの鈴木さんの作品。リングシリーズはホラーの面
  ばかりが強調されるけど、実は、奥が深いストーリーですよね。
   この作品は、 シャーリー・ジャクスン賞(ホラーなどを対象にした
  アメリカの文学賞)を受賞していますし、鈴木さんの作品なので、
  きっと、奥深いのだろうと期待しながら読みました。
   なかなかスケールの大きい話で、とても、おもしろかったです。
  だけど、小難しい話(科学的な話など)もいっぱい出てくるので、
  ちょっと読むスピードが鈍ってしまったところも。

    EDGE上s.jpgEDGE下s.jpg
    ▲ ところで、この作品は“ホラー”てジャンルなのかなぁ?
      
エッジ 上 (角川ホラー文庫)
      ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ! )
      作者: 鈴木 光司
      出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
      発売日: 2012/01/25
      メディア: 文庫

39-40_きのうの世界 【恩田 陸】
   必ずひと工夫があるのが恩田作品という印象。この作品も場面、
  場面でタイトルが「○○の事件」のようにつけられていて、それぞれの
  登場人物たちの視点から語られる物語が、どう結びついていくのか
  楽しみに読み進めました。
   おもしろかったのです。ただ、他の作家さんと違って、恩田作品と
  言うと、最高の期待をしてしまうからか、普通なら十分なおもしろさ
  なのに、期待し過ぎて物足りなさも。  

 なんと言っても、2013年夏、最大の話題となったドラマ「半沢直樹」。
 その原作の「オレたちバブル入行組 」、「オレたち花のバブル組」は
ホント、おもしろかったです。楽しさではNo1!(*^-')bイイ!
 でも、読み応えがあったのは、「劒岳 点の記」かな。心に残る名作
でした。
 2013年も、残り3か月。読書の秋だし、もっともっと、素敵な作品に
出逢いたいな


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出逢った小説リスト 【2013年1月-6月編】 [読んだ作品リスト]

2013年(平成25年)の上半期に私が出逢った小説たちです

相変わらずなかなか読む時間がとれないです・・・ T_T

  『出逢った小説リスト【2012年7月-12月編】』 (Link)もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*


― 1月 ―

01_午前零時のサンドリヨン 【相沢沙呼】
   新聞広告に載っているのを見かけて気になっていた作品。
  口下手で人を寄せ付けない雰囲気を持つな女の子(マジック
  のときには人が変わる)と、そんな女の子に憧れる男の子の
  微妙な関係の物語。
   “男の子が次第に女の子の凍った心を溶かしていく”
  的な定番のストーリー。でも、「定番でもいいじゃない」という
  定番好きな人(実は、私も以前は大好きでした。)には、爽や
  かな物語ですし、気に入るかもしれませんね。

02_六月六日生まれの天使 【愛川 晶】
   「自分は誰なの?」から始まって、「なぜこの部屋にいるの?」、
  「男は何者なのか?」、「自分は記憶をなくす前に何をしようと
  していたの?」、と、謎、謎、謎に最初からグイグイ引き込まれ
  ました。そしてラスト! 上手くやられたという感じです。読み
  応えのある作品でした。(*^-')bイイヨ!

   六月六日生まれの天使s.jpg
   ▲ 六月六日生まれの天使 (文春文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 愛川 晶
     出版社/メーカー: 文藝春秋
     発売日: 2008/05/09
     メディア: 文庫

03_小さいおうち 【中島京子】
   映画化も決まった作品(2014年1月公開)。古き良き時代
  を描いた作品で、それなりに良かったのですが、私的には
  「すごく良かった」とまでの感想ではなかったかな。直木賞
  受賞作ということで、期待しすぎたのかな?

― 2月 ―

04_シューマンの指 【奥泉 光】
   2011年の本屋大賞第5位の作品。音楽ミステリは比較的
  好きでよく読みます。この作品も期待していたのですが、読後、
  何となく腑に落ちないところが・・・。読み終わった後、他の方の
  レビューを読んで気づいたのですが、やっぱりラスト。このラスト
  は、個人的にはどうかと思いますね。

05_MAZE 【恩田 陸】
   第2作の「クレオパトラの夢」がいいという評判を聞いたこと
  があって、以前から、是非1作を読んでみたいと思っていた
  のですが、なかなか書店で見かけなくて・・・。
   アジアの西の果て、人が踏み入れることのない谷の奥に
  ポツンと立つ白い荒野に立つ矩形の建物。そこに人が立ち
  入ると行方が不明に・・・。という「ネクロポリス」のような恩田
  陸さんの得意な異国風の世界を描いた作品・・・のようであり
  ながら、となかなかおもしろかったです。

06_ペンギン・ハイウェイ 【森見登美彦】
   ハードカバーが出版されたとき、いろいろなところから評価
  の声を聞いた作品。ませた男の子ですが、自分の興味がある
  ことには一生懸命に探求しようとするところは見習うべきかと。
   それで、私も気になったことを書き留めようと手帳を持ち歩く
  ようになりました(っと言っても、ほとんど何も書いていないけど
  ^^;

   ペンギン・ハイウェイs.jpg
   ▲ ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 森見 登美彦
     出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
     発売日: 2012/11/22
     メディア: 文庫

― 3月 ―

07_メトロに乗って 【浅田次郎】
   映画化もされ、以前からなんとなく気になっていた作品。
   いわゆるタイムスリップものですが、意図して何度も過去に
  行き来ができたりして、一般的なタイムスリップものとちょっと
  違う雰囲気。ここは浅田次郎さんの作品なので、グッとくる
  ものがあります。

08_ 探偵は今夜も憂鬱 【樋口有介】
   柚木草平シリーズの第3作。第1作に比べたら、慣れてきた
  からか、少しばかり柚木のダンディさが薄れてきている印象も。
  もっと、美女と絡ませてほしい!(笑)
   このシリーズは、必ず楽しめるので、安心して読めます。

09_セカンド・ラブ 【乾くるみ】
   『「イニシエーション・ラブ」の衝撃ふたたび』みたいな宣伝
  文句だったので、期待半分、疑い半分(笑)。
   イニシは衝撃のラスト(叙情トリック)と女性の怖さを思い
  知らされましたが、この作品はじわじわを女性の怖さが伝わ
  ってきた感じです。それなりにおもしろかったけど、やっぱり
  イニシほどの衝撃ではないかな。疑い半分ながらも、それ
  でも期待していたので、その分、物足りなさも。
  「衝撃ふたたび」なんて煽らなければ、先入観を持たずに
  読めたのに!と思います。

   セカンド・ラブs.jpg
   ▲ ハードカバーの表紙ですが、作品の雰囲気を上手に
     出していると思います。担当者さん
(*^-')bグッド!
     
セカンド・ラブ (文春文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 乾 くるみ
     出版社/メーカー: 文藝春秋
     発売日: 2012/05/10
     メディア: 文庫

― 4月 ―

10_水の惑星 【高千穂 遥】 (Link)
   子どもの頃、はまったクラッシャージョーシリーズの最新版。
  昔ほど興奮しなくなったのは、大人になったからからなので
  しょうね。そう考えると、ちょっぴり悲しい・・・ T_T
   詳しくは、タイトルをクリックしてネ! 

11_チア男子!! 【朝井リョウ】
   どちらかというと、非常にマイナーな競技なのに、すぐ7人も
  の仲間が集まったり、バク転がみんなすぐできたりと、さら~と
  難関をクリアしていくところは違和感があったけど、それぞれ
  悩みを抱えつつ、前向きに一生懸命生きる男の子たちの楽しい
  青春グラフィティでした。
   そういう細かいところを除けば、ストーリーに惹き込まれまし
  たし、ラストの“歓喜”は読んでいる私までそんな気持ちになり
  ました。青春物を好む人には、満足できる作品じゃないかな!

12_殺しの四人 【池波正太郎】
   ご存知、仕掛人・藤枝梅安シリーズの第1作。
   時代物ってあまり読まないのですが、以前からこのシリーズは
  気になっていて手にとった作品です。おもしろくて、あっという間
  に読んでしまいました。味がある作品です!O(≧∇≦)O オキニ!!

   殺しの四人s.jpg
   ▲ インパクトのある表装ですねぇ!
     
新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 池波 正太郎
     出版社/メーカー: 講談社
     発売日: 2001/04/13
     メディア: 文庫

13_幻想郵便局 【堀川アサコ】
   最近、ファンタジーものってあまり惹かれないもあったのですが、
  書店にスペースを割いて平積みされており、それならば!っと
  読んでみました。まさに「幻想」のタイトルどおりファンタジーな
  作品で、ファンタジーであってもそれなりに重い作品が好みの
  私としては、ちょっと軽すぎるかな。続編もあるみたいだし評判
  はいいのでしょう。
   軽く楽しめてホノボノしたい人にはお勧めの作品かも。   

14_模倣の殺意 【中町 信】
   以前から気になっていたのですが、これも帯に惹かれて買って
  みました。解説にも書かれていましたが、今でこそ同じような
  トリックの作品は何作も触れているので目新しさは少ないですが、
  確かに、これが昭和40年代に書かれた作品だと考えると、
  当時読んでいたら相当なインパクトだっただろうなと思います。
   どうでもいいことですが「国電」とか古い言葉が出てきて、久し
  ぶりに「国電」という文字を見たなって感動してしまった ^^;
   古さはあっても、今も観賞に耐えうる作品だと思います。

― 5月 ―

15_梅安蟻地獄 【池波正太郎】
   仕掛人・藤枝梅安シリーズの第2作。
   第1作がおもしろかったので、すぐ本屋で探したのですが、
  なぜか、なかなか書店に置いてなくて…。
   人情味というか人間味があって、決して派手な作品ではない
  のですが、惹かれる作品です。大好きです!

16_ソウルケイジ 【誉田哲也】
   姫川玲子シリーズの第2作。
   手首だけが発見された死体なき殺人事件。その裏に隠され
  た秘密が明らかにされたとき、グッと来るものがありました。
   警察組織の中で、精一杯、肩肘を張って生きている姫川に
  “頑張れー!”っといいたくなってしまいます。
   誉田さんの作品は、ストーリーも厚いですし、とても読み応え
  がありますね。(*^-')bイイネー!

17_明日の空 【貫井徳郎】
   貫井さんの作品は久しぶり。あっと驚くほどのラストではない
  けど、ちょっと驚きのある心温かくなる作品です。
   爽やかな青春物が好きな人には気に入る作品だと思います。

   明日の空s.jpg
   ▲ 爽やかな青空!作品もこんな印象です。
     
明日の空 (創元推理文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 貫井 徳郎
     出版社/メーカー: 東京創元社
     発売日: 2013/04/26
     メディア: 文庫

18_吉祥寺の朝比奈くん 【中田永一】 (Link)
   中田永一さんの恋愛小説は、同じ恋愛ものでも、ちょっと他の
  小説と異なる雰囲気を醸し出していて、味があります。
   詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

19_刺青白書 【樋口有介】
   大好きな柚木創平シリーズの第4弾。
   柚木がそれほど全面に立っている作品ではないけど、おも
  しろかったです。

20_奇岩城 【モーリス・ルブラン】 (Link)
   懐かしのアルセーヌ・ルパンシリーズ。私の本好きとなった
  原点とも言える作品の一つです。
   詳しくは、タイトルをクリックしてネ!

― 6月 ―

21_占星術殺人事件 【島田荘司】 (Link)
   6月頃、講談社でフェアをやっていて読んだばかりなのに
  8月に「改定完全版」なるのが刊行されました。講談社さん、
  ヒドくないですか!? 表装も完全改定版のが断然好きですし!
   詳しくは、こちらを読んでネ!

22_写楽殺人事件 【高橋克彦】
   第29回江戸川乱歩賞受賞作(1983年)
   おもしろかったです。時間がなくて、個別の感想は書けな
  かったけど、読むのが止められなくて、あっという間に読んで
  しまいました。
   写楽の名前は知っていても、ここまで謎の人物だとは知り
  ませんでしたし、推理小説というよりも、写楽をめぐる学説
  を読んでいるようで、その謎にとても惹き込まれました。
   昔からずっと気になっていましたが読んでいなかった作品。
  もし、私のようにまだ読んでいない方は是非、ご一読を。
  超お薦めですO(≧∇≦)O スゴクイイ!!

23_第二音楽室 【佐藤多佳子】
   音楽室を舞台の4つの物語。恋未満の男の子、女の子の
  淡い想いや苦しさ、青春時代の微妙な感情などが描かれて
  います。
   私は、「FOUR」という作品が好きだけど、印象に強く残っ
  たのは「裸樹」という作品。主人公がいじめられていたときの
  ことを思い出し、上手に人間関係を築けなくて悩みます。
  主人公の不安、息苦しさ、そんなのが伝わってきました。、
  読んでいて、こちらも不安、息苦しさを感じましたけど、もがき
  苦しみながらも一歩、歩み出そうとする主人公に声援を送り
  たくなる読み応えがあった作品でした。

24_懐かしい骨 【小池真理子】
   女性の支持の高い作家さん。大人の恋愛を描く作家さん。
  そんな印象があって(合っているのか分かりませんが)、今まで
  作品を読んだことはありませんでした。“初”です。
   自分が育った家の庭から人骨が発見された。亡くなった親が
  殺人を犯して庭に埋めておいたかもしれない・・・。
   普段は笑顔で暮らしていたけど、その心の内はどうだったの
  だろうと考えると、その心の内をはかり切れず心寒くなりますね。
   主人公たちは、親の犯を隠そうとしますが、その心は理解で
  きます。骨の身元は・・・。ミステリ的にも楽しめるかな。

  懐かしい骨s.jpg 
  ▲ イラストの雰囲気も「懐かしい」感じですネ。
    
新装版 懐かしい骨 (双葉文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 小池 真理子
    出版社/メーカー: 双葉社
    発売日: 2013/06/13
    メディア: 文庫

 2013年上半期を振り返ってみると、そもそも読んだ作品数も
少ないところではありますが、“特に(最高に!)”気に入ったと思え
る作品とは、ちょっとめぐり逢えませんでした T_T
 ただ、印象に強く残ったし、お薦めできる作品はいくつも!個別に
取り上げた作品(Linkのある作品)のほかに、「六月六日生まれの
天使」、「写楽殺人事件」などは特にお薦めかな。
 そして、実は、「藤枝梅安シリーズ」が超お気に入りで超お薦め。
時代小説が苦手な人でも、十分、楽しめると思いますヨ。いつか
個別に取り上げたいな O(≧∇≦)O ホントスキ!!
 


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出逢った小説リスト 【2012年7月-12月編】 [読んだ作品リスト]

2012年(平成24年)の下半期に私が出逢った小説たちです

9月に引越したり、そのほかにもプライベートで忙しくて、この半期も
なかなか読む時間がとれなかったです・・・(T_T)。

  『出逢った小説リスト【2012年1月-6月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*


― 7月 ―

27_誘う森 【吉永南央】
   以前,店頭で見かけてから何となく気になっていた作品。心の
  隙間を埋めたくて、1歩1歩、少しずつ少しずつ葛藤しながら
  真相に近づいていく…こういう作品って好きです。
   決して劇的な展開があって、ハラハラするようなものでもなくて、
  悪い言い方をすれば、一般受けのしない“暗い”作品なのかも
  しれませんが、でも私は好きです。“シン”とした静かな印象の
  作品でした。

28_船を編む 【三浦しをん】
   評判どおりおもしろかったです。時間に余裕があれば、印象が
  鮮烈なうちに感想を書きたかったほど。言葉にこだわり、人生を
  かけて大辞典の編纂に取り組む人々の嬉々こもごもに一緒に
  なって熱くなっていました。さすが2012年本屋大賞受賞作です。
   三浦しをんさん、「神去なあなあ…」のときも思いましたがホント
  魅力的な作品を書きますね。

29_遠まわりする雛 【米澤穂信】
   楽しみにとっておいた(我慢していた ^^;)のですが、映像より
  先に原作を読みたくて読むことにしました。洞察力が優れている
  のに、自分の気持ちには気がつかない奉太郎がいいですね。

   遠まわりする雛.jpg
   遠まわりする雛 (角川文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)  
     作者: 米澤 穂信
     出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
     発売日: 2010/07/24
     メディア: 文庫

30_ふたりの距離の概算 【米澤穂信】
   “読みたいときに読むのが一番いい!”と思って、続けて古典部
  シリーズの文庫最新刊まで読みました。長編は読み応えがあって
  いいですね。すご~くおもしろかったです。

31_ガリレオの苦悩 【東野圭吾】
   6月にいっきに読んだガリレオシリーズの続き。人気だからって
  量産するのはどうかなっという気がじゃっかんしますが…。
   でも、ある程度おもしろいのは分かっているので、安心して読め
  ますよネ。

― 8月 ―

32-33_フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽
         【エドモンド・ハミルトン】
   高校時代に好きで読んだ「キャプテン・フューチャー」シリーズ。
  時々、こういう古典的SFが読みたくなります。物語が変に複雑
  じゃなくて、読んでいて気持ちいいんですよネ。
   この2作品も高校時代に読んだのではないかと思うのですが、
  ほとんどあらすじを覚えていなくて、新鮮な感じで読めました。
      鶴田謙二さんのイラストも大好きです♪

   キャプテン・フューチャー9.jpg
   フューチャーメン暗殺計画/危機を呼ぶ赤い太陽 <キャプテン・フューチャー全集9>
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: エドモンド・ハミルトン
     出版社/メーカー: 東京創元社
     発売日: 2005/09/29
     メディア: 文庫

34_マスカレード・ホテル 【東野圭吾】
   最近、東野圭吾さんの作品で満足いくことが少なかったので
  すが、この作品は久しぶりに満足しました。
   高級ホテルの裏側を舞台に、いろんな人の嬉々こもごもがあって
  おもしろかったです。

   マスカレード・ホテル.jpg
   マスカレード・ホテル
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 東野 圭吾
     出版社/メーカー: 集英社
     発売日: 2011/09/09
     メディア: ハードカバー

35-36_獣の奏者3・4 【上橋菜穂子】
   “読むのが楽しみだけど、読み終わってしまうのがさみしい”
  そんな気持ちにさせられた久々の作品。
   「降臨の野」での奇跡により、国に明るい未来が待っているか
  と思いきや…。
   決してきれいごとばかりではないこの物語。エリンを、その家族
  を巻き込む時代の流れ、そして、明かされる建国の秘密と衝撃
  のラスト!いっきに読んでしまいました。決して作者の考えを押し
  つけることなく、生きることの難しさを考えさせてくれる素敵な作品
  ですね。
   まだ文庫として刊行されていない作品に「外伝」があるようです
  が、もっとこの世界に触れたいと思う一方、既に完成された作品
  にこれ以上触れたら、素晴らしい印象が少しでも壊れてしまわな
  いかと、ょっと心配です。でも,我慢できずに読むんだろうな ^^;

   獣の奏者3.jpg獣の奏者4.jpg
   獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 上橋 菜穂子
     出版社/メーカー: 講談社
     発売日: 2012/08/10
     メディア: 文庫

― 9月 ―

37_彼女は存在しない 【浦賀和宏】
   なんとなく予想したとおりの結末でした。私的にはリアリティが
  なくて…(結末が書けないので何のことかわからないでしょうが…)。
   今ひとつ,肌に合わなかったかな(あくまでも「私的には」デス)。

38_凶笑面 【北森 鴻】 (Link)
   引越で積み本(未読本)が行方不明だったことと、久しぶりに
  蓮丈那智シリーズを読み返したくなって手に取った作品(昔、紹介
  しています)。昔読んだときは、どうなるのだろう?と先に先にと
  あわただしく読んでしまったのですが、今回は落ち着いて、この
  シリーズの魅力を味わいながら読めました。
   それにしても、返す返す北森鴻という作家の早世が残念でしょうが
  ありません。

― 10月 ―

39_イナイ×イナイ 【森 博嗣】
   「すべてがFになる」に始まるS&Mシリーズは大好きなんだけど、
  Vシリーズとかは今ひとつハマらなくて…。でも、久しぶりに森作品を
  読みたくなって、どうせなら新シリーズをとXシリーズを手に取りました。
   まあまあおもしろかったけど、続きは、どうしても読みたい本が
  見当たらなかったときでいいかな。

   イナイ×イナイ.jpg
   ▲ イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 森 博嗣
     出版社/メーカー: 講談社
     発売日: 2010/09/15
     メディア: 文庫

40_カラフル 【森 絵都】
   評判がいい作品であるのは知っていましたが、何となく、『死んだ
  はずの「ぼく」』とか「天使」なんかが出てくる背表紙のあらすじに、
  ん~肌に合わないかもっと躊躇してしまっていました。
   結論からいうと、ラストは何となく想像もできて驚きはなかったけど、
  心が温かくなるポジティブな作品です。

41_風に舞うビニールシート 【森 絵都】
   「カラフル」を読んだ後、もっと森絵都さんの作品が読みたくなって
  読んだ作品。森絵都さんというと児童文学のイメージがあったので
  すが、載っている6短編のすべてが、しっとりと落ち着いていて、胸に
  ジーンとくる大人の作品。さすが直木賞受賞作です!

― 11月 ―

42_ダイイング・アイ 【東野圭吾】
   少しホラー的要素も組み込まれた作品。おもしろかったです。
   あまりホラー要素の東野作品って読んだことなかったので新鮮で
  した。

43_ブラバン 【津原泰水】
   評判がよかったことと、私自身が少しだけ音楽をやっていたことが
  あったので(ブラバンではありません)興味を持ったのですが、買った
  ら何となく読む気にならず、1年以上積み本になっていたのを
  「エイ!ヤッ!!」っという感じで読み始めました。
   読み始めてみたらおもしろかったです。ただ、登場人物の特徴を
  あまり記憶せずにさらっと読んでしまったら、登場人物が多いので
  (吹奏楽だから当然)、もうちょっとしっかり、登場人物を把握しながら
  読んだ方が楽しかったかなって思います。
   残念な読み方をしてしまいました。

   ブラバン.jpg
   ▲ ブラバン (新潮文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 津原 泰水
     出版社/メーカー: 新潮社
     発売日: 2009/10/28
     メディア: 文庫

― 12月 ―

44_涙吸鬼 【市川拓司】 (Link)
   市川拓司さんの作品の繊細さは絶品です。じっくりと味わいながら
  よませていただきました。詳しくはLinkをクリックしてネ。

45_Close to You 【柴田よしき】
   柴田よしきさんの作品は「好きよ」以来。今回、借りて読んだの
  ですが、自分では買わない感じのストーリーかな。でも、おもしろ
  かったですよ。
   事件の動機は、私的にはちょっと説得力がない印象だったけど、
  事件の展開では次へ次へと惹き込まれました。
   タイトルの意味は、距離が近いことや、間柄が親しいことを言う
  そうです。

 今年はプライベートで忙しかったとはいえ年間を通して50冊も読め
ないとは…。しかも、これは!という作品にも出逢えなかったのが残念
です(まあ、そもそも読んだ量が少ないし、特に今年の後半は本屋さん
で新刊本をチェックする余裕(時間)もなかったので、気に入った作品と
出逢えないのはしょうがないのかな!?)。
 12月になってちょっと落ち着いてもきたので、読書の機会がまた増や
せればと思っています。でも、来年も冊数より、素敵な作品との出逢い
を楽しみに!


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出逢った小説リスト 【2012年1月-6月編】 [読んだ作品リスト]

少々プライベートで忙しくて、思うように本が読めていません T_T
しかも、このblogでの気に入った作品の紹介も全然出来ないし・・・。
そんなわけで、昨年は四半期ごとに紹介していた読書リストが、
今年は ”6か月まとめて”ということになってしまいました。

― 1月 ― 

01_瑠璃の雫 【伊岡 瞬】(Link)
    私好みの静かな作品。重い物語かもしれませんが、ずっしり
   と感動が染み込んでくるようでした。年の最初から、とても素敵
   な作品と出逢えたなぁと大満足でした。

02-03_神々の山嶺(いただき) 【夢枕 漠】 (Link)
    山岳小説がこんなにおもしろいなんて知りませんでした。
    迫り来る圧倒感と迫力。最初から最後まで惹き込まれました。
    この作品はかなりのお薦めです!

04_シンメトリー 【誉田哲也】
    映画の公開も間近な姫川玲子シリーズの第3弾。実は、
  第2弾と間違えて購入。でも、短編集なので気になりませんで
  した。しっかりベースが出来ている作品はおもしろいですネ。

    symmetry_s .jpg
      シンメトリー (光文社文庫) 
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてね!)
      作者: 誉田 哲也
      出版社/メーカー: 光文社
      発売日: 2011/02/09
      メディア: 文庫

05_陽だまりの彼女 【越谷オサム】
    初めての作家さん。私好みの作品だったのですが、最後の
   落ちは現実的な物語から方向性がガラリと変わってしまった
   感じで、私的には・・・。

06_機動戦士ガンダムUC 5 【福井晴敏】
    ガンダムの世界は、ドンパチという印象の方もいるかもしれ
   ませんが実は、人の心の強さや脆さといった内面を描いていて
   好き!戦闘シーンになると、逆にサラッと読み流してしまうくらい
   です。
    作者は富野由悠季さんじゃありませんが、福井さんもその点
   はしっかり描いているので、読んでいておもしろいです。

― 2月 ―

07_初恋よ、さよならのキスをしよう 【樋口有介】
    柚木草平シリーズの第2作。主人公はさえない中年男ですが、
   ウィットに富んだ会話と男の渋さがにじみ出ていて、この作品
   大好きです。
    そして、この作品もタイトルのとおり、初恋のほろ酸っぱさが
   ちょっと残る作品でした。好みです!

    初恋よ、さよならのキスをしよう_s.jpg
    初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 樋口 有介
     出版社/メーカー: 東京創元社
     発売日: 2006/09/20
     メディア: 文庫

08_配達あかずきん 【大崎 梢】
    タイトルが好みじゃなくて手に取らなかったのですが、本屋さ
   んが舞台で(本好きとしては、本屋さんが舞台だと何だか嬉し
   い^^)、評判もなかなか良いので読んでみました。
    いわゆる日常の謎を描いた作品ですが、正直こういう作品は
  大好き!おもしろかったです。

09_武士道エイティーン 【誉田哲也】
    大好きなこのシリーズ。離れていても、二人の絆が固く結ば
   れているところが素敵です。いよいよ磯山と甲本(西荻)の
   決着か!そんなところにも惹き込まれた作品でした。

― 3月 ―

10_夢のカルテ 【高野和明・阪上仁志】
    ドラマ化だか映画化の原作と書いてあったので読んでみた
   作品です。確かに恋愛もあり、ドラマにはちょうど良さそうな
   作品。でも、あまり物語に深みはないかな。ファンタジーっぽい
   ので気軽に読むにはいいかも。

11_凍える牙 【乃南アサ】
    人からお薦めされて読んだ作品。女性刑事として生きる
   苦悩を描いたところは、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズを
   思い浮かべました(こちらの作品のが 早いはずですけど)。
    直木賞受賞作だけあって読み応えがあり!こういう心の
   葛藤を描いた重い作品って好きです。
       そうそう、2012年9月8日(土)から映画が公開されるよう。
   でも、韓国映画なんですね(驚!)

    凍える牙_s.jpg
     凍える牙 (新潮文庫) (← amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 乃南 アサ
     出版社/メーカー: 新潮社
     発売日: 2000/01
     メディア: 文庫

― 4月 ―

12_ジョーカーゲーム 【柳 広司】
    あまりスパイものって読まないので何となく敬遠していたの
   ですが、評判がよかったので読んでみました。おもしろかった
   です!主人公たちはスパイではありますが、息詰まるような
   物語ではなく、ちょっと視点が異なっていて気楽に楽しめました。

    JOKER GAME_s.jpg
     ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 柳 広司
     出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
     発売日: 2011/06/23
     メディア: 文庫

13_傍聞き 【長岡弘樹】
    書店のポップ等で“評判”と宣伝されていたので読んでみた
   作品。日本推理 作家協会賞短編部門の受賞作ですし、確か
   におもしろかったです。ただ、そこまで“いい、いい”と宣伝する
   ほどいいのかな?っと私的には…。
    人づてに聞いたことは信じやすいという「傍聞き」の性質には
   “なるほど!”っと納得です。

14_インシテミル 【米澤穂信】
    映画化された際に読んでみようと思って購入。でも,ずーと
   何となく読まずに 積本になってました。米澤穂信さんは、ひと
   ひねりした作品を書く方。この作品も ひねってあって
   “あー米澤穂信作品らしー”と思いました。映画も見ていまし
   たが、そういう意味では米澤作品らしさがちょっと出ていなか
   ったかな。

15_ビブリア古書堂の事件手帖2 【三上 延】
    気楽に読めるし、表紙のイラストはもろ好みだし、好きな作品
   ではあるけど、本屋大賞の候補に挙がるほど魅力的なのかは
   少し疑問です。私的にはネ ^^;

― 5月 ―

16_カンナ 飛鳥の降臨 【高田崇史】
    古代の歴史ミステリって、北村鴻さんの作品で好きになりま
   した。当然と思っていた歴史って、実は仮説と想像で成り立っ
   ているんですね。北村鴻作品は、重厚で読み応えがあって
   大好きでした(しかし、つくづく早世されたのが惜しい…)ので、
   期待して読みました。
    おもしろかったです!ただ残念なのは、主人公が忍者の
   末裔だとかで、いきなりリアリティがなくなってしまったこと。
    この物語では聖徳太子の謎に迫っているのですが、何となく、
   聖徳太子に関する仮説にも説得力がなくなってしまった感じ
   です。そこがつくづく残念!

17_涼宮ハルヒの暴走 【谷川 流】
    たまに読みたくなるんです。ハルヒとキョンの微妙な関係を
   楽しみたく なっちゃって *^^*

18_愚者のエンドロール 【米澤穂信】
    アニメ化されたこともあって、久々に古典部シリーズを読んで
   みました。正直、基本設定を忘れかけていたところもあったの
   ですが、読み進むにつれて どんどん物語に惹き込まれました。

19_ブラザー・サン シスター・ムーン 【恩田 陸】
    恩田陸さんの作品には、夜のピクニックや常野物語のように、
   おもいっきり 私の好みにはまるものと、あまりはまらないのと
   両極端な印象です。そして、この作品は、残念ながらはまらな
   かった方。だからといって批判するわけでは ありませんヨ。
   あくまで私の好みの話です。

― 6月 ―

20_くちびるに歌を 【中田永一】
    中田永一さんは「百瀬、こっちを向いて」を読んで大ファンに。
    某有名作家さんの別の名前とのことですが、雰囲気が違って
   好きです。この作品も評判に違わず素敵な作品でした。個別に
   取り上げたかったのですが、感動が薄らいでしまったので見送
   りましたが、個別に取り上げてもいいくらい気に入った作品です!

21_さよならドビュッシー前奏曲 【中山七里】
    “さよならドビュッシー”はとても好きな作品。ちょっと入院して
   しまい、点滴を引きながら行った病院地下の売店で見つけ、
   嬉々として買ってきて読みました。おじいちゃんで、短気でと
   いう異色の車椅子探偵の活躍は、想像以上におもしろかった
   です。

22_探偵ガリレオ 【東野圭吾】
    以前、ドラマ化する前に読んだときは、あまりシックリこなか
   ったのだけど、ドラマ化によりイメージもしやすくなったので、
   入院中でいい機会だと思って、もういちど読み直してみた作品。
    まあまあおもしろかったです。それにしても、依然読んでいる
   はずなのに、ストーリーを全然覚えていないとは… ^^;

23_予知夢 【東野圭吾】
    “どうせなら、入院中はガリレオシリーズだ!”と思って買って
   きてもらいました。東野作品は、赤川作品のように読みやすい
   ですね。

24_東京バンドワゴン 【小路幸也】
    以前から気になっていた作品。口は悪いが心やさしい親父
   を筆頭に人情味あふれる家族の物語。こんな家族の一員に
   なってみたいね!人気シリーズなのが納得です!
    このやさしさと温かさが伝わってくる表紙のイラストがすごく
   いいですよネ~ ^^!

    東京バンドワゴン1_s.jpg
     東京バンドワゴン (集英社文庫)
     ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 小路 幸也
     出版社/メーカー: 集英社
     発売日: 2008/04/18
     メディア: 文庫

25_ガリレオの苦悩 【東野圭吾】
    徹底的にガリレオです ^^ それにしても理系作家さんじゃ
  ないと書けない物語ですよね、このシリーズは!

26_密室の如き籠るもの【三津田信三】
    基本的にホラーものって読まないんですけど、この刀城言耶
   シリーズはときどき読みたくなっちゃうんですよね。
    今回は短編集。長編に比べると、今ひとつオドロオドロしさが
   物足りないかな。

最初に書いたとおり、思うように本が読めていなくて(このblogも更新
できず…)、ここ数年に比べると、半分よりちょっと多くらいです
T_Tヤバイ
それにも増して、読みたい!っと触手を伸ばしたくなるような作品とも
出逢えていなくて危機感です。
そんなこともあってか、ある程度満足した作品はいくつもありましたが、
“神々の山嶺”のように“も~大満足!^^”と言える作品との出逢いが
ほとんどなかったのが寂しいです。下半期は、もっともっと素敵な作品
に出逢えることを祈って


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出逢った小説リスト 【2011年10月-12月編】 [読んだ作品リスト]

2011年10月~12月に私が出逢った小説たちです

普段、ある作家さんばかりに偏らないように、気に入ったシリーズが
あっても我慢していますが、めずらしくシリーズものをまとめて多く読ん
だのが、この2011年第4四半期でした。
好きなシリーズものは、登場人物の性格やその世界観が分かって
いるので、さっと物語に入りやすくていいですよね。しかも失敗も
少ないし。そういう意味でも、楽しめた作品が多かった気がします。

 『出逢った小説リスト【2011年7月-9月編】』もよかったらどうぞ
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

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― 10月 ―

61_司政官 全短編 【眉村 卓】

  司政官_s.jpg
  司政官 全短編 (創元SF文庫) (←amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
  作者: 眉村 卓
  出版社/メーカー: 東京創元社
  発売日: 2008/01
  メディア: 文庫

   眉村卓さんの作品ですし、評判がいいのも聞いていたので、ずっと
  気になっていた作品です。
   「司政官」シリーズの短編を年代順に並べ替えたものとのこと。
   司政官の草創期、円熟期、そして、後期と、制度を作り上げると
  いう司政官の熱意のある草創期から、制度としての限界が顕在化
  した後期まで、その時代時代の司政官の苦悩の変遷が伝わって
  きて、決して華々しいSFではないですが、読み応えがある作品で
  した。

62_For You 【五十嵐 貴久】 (Link)
   最初にこの作品を知ったのは、書店の平積み。五十嵐さん
  という作家さんを知らなくて(ある作品はドラマ化されたりしていて、
  活躍されている作家さんだったんですね ^^; )、買うのは
  ちょっと躊躇していました。でも、読んでみたら、とても私好みの
  ラブストーリー。しかも上質最後までググっと惹き込まれました。
  かなりお薦め作品です。詳しくはLink先を見てネ!

63_夜明けの街に 【東野圭吾】
   深田恭子さん主演で映画化された作品。先入観なしに映画を
  観たかったので、ずーと読むのを我慢していました。
   映画は比較的原作に忠実に描かれていたようで、心理描写は
  分かり易かったけど、特に刺激的な読後感はなかったかな。

64_ストロベリーナイト 【誉田哲也】
   実は、警察小説って少し苦手。一般的に残酷なシーンが多い
  からかも。
   そんな私ですが、この作品がかなり評判であることと、大好きな
  “武士道シックスティーン”の作者であることもあって、読んでみま
  した。
   感想は・・・読み応えがありました。おもしろかった!特に、
  姫川玲子と彼女の心を支える佐田倫子とのエピソードには
  ホロリとしてしまいました。
   緊張感が鬼気迫ってくるような作品です。

65_ぼくら星屑のダンス 【佐倉淳一】
   第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。
   物語の展開が若干強引だし、文章が甘いなって感じがしました
  (偉そうにすみません)。でも、まあまあおもしろかったです。
   それにもまして、選考委員の書評がおもしろかった。というか
  厳しいですね。でも、自分が感じたことと同じ点を指摘している
  ところは嬉しく、自分が言葉にできずに漠然と感じていたことを
  明確に指摘しているところには、さすがプロと感動しまいした。
   この書評は一読の価値ありかも・・・。(もちろん、その前に
  作品を読まないと書評のおもしろさが分かりませんヨ!)

66_夏季限定トロピカルパフェ事件 【米澤穂信】
   ご存知、人気「小市民シリーズ」。目立たないように、小市民と
  して生きようとしながら、自分の中の抑えきれない本質を確認
  してしまうところや、小佐内さんと小鳩くんの緊張感ある関係。
   ちょっと暗めなこの物語になぜか惹かれます。

― 11月 ―

67-68_秋期限定栗きんとん事件 【米澤穂信】

  秋期限定栗きんとん事件下_s.jpg秋期限定栗きんとん事件上_s.jpg
  秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ)
  作者: 米澤 穂信
  出版社/メーカー: 東京創元社
  発売日: 2009/02
  メディア: 文庫

   読み始めたらとまらない・・・という感じで、「小市民シリーズ」を
  続けて読んでしまいました。小佐内さんと小鳩くんの関係性・・・
  自分の本質を理解してくれる存在がいることの嬉しさってあるよな
  って思いながら読んでいました。うん!おもしろいデス。

69_イン・ザ・プール 【奥田英朗】
   インパクトある表紙と、続編が直木賞受賞作ということもあって
  以前から気になっていたこの作品。奥田さんの作品も初めて。
   それにしても、名医なのかヤブ医者なのか、伊良部医師の
  存在感というかハチャメチャには妙な魅力が ^^

70_双頭の悪魔 【有栖川有栖】
   江神二郎シリーズの第3作。量的にも質的にも読み応えの
  ある本格推理ものが読みたくなって、“楽しみは後”と後回しに
  していたこのシリーズを読むことにしました。
   第1作、第2作の瑞々しさは影をひそめた感じでしたが、読み
  応えありました。私的には、アリスとマリアの絡みがもっとあった
  方が好きかなぁ。

71_とある飛空士への追憶 【犬村小六】 (Link)
   映画化がされ(見逃しましたが・・・)、原作の評判がいいと
  いう話を聞いて読んでみました。こういう物語って好きです!
   詳しくはLink先を見てネ!

72_図書館危機 【有川 浩】 (Link)
   第1作「図書館戦争」、第2作「図書館反乱」は読んでましたが、
  2011年、文庫が連続刊行されて気になっていた作品。
   ずーと我慢していたのですが、自分のお誕生日記念ということで
  封印を解くことに^^;
   おもしろかった!読み始めたら、もー、読むのがやめられな
  かったです!この第3作「危機」から、一気におもしろさが加速
  していった感じです。詳しくはLink先を見てネ!

73_図書館革命 【有川 浩】 (Link)
   良化隊との攻防にドキドキ!ホントおもしろかったです。
   読むのが止められなくて!さすが、本編最終巻。も~、最高!!
   詳しくはLink先を見てネ!

74_別冊図書館戦争Ⅰ 【有川 浩】 (Link)
   普段、好きなシリーズは楽しみのためにとっておく(好きな
  おかずも後で食べる^^;)タイプなのですが、も~、止まらない。
    “いいや、別冊も全部読んで楽しんじゃおう!”
  っと開き直って“別冊”2冊も一気読み。郁と堂上のその後も
  描かれていて、“別冊”も大満足でした。
   詳しくはLink先を見てネ!

75_別冊図書館戦争Ⅱ 【有川 浩】 (74でLink)
   柴崎、ついに・・・
   本編で気になっていた柴崎と手塚の関係が描かれた「背中
  合わせの二人」がすごく良かったです。私的には「図書館戦争」
  シリーズの裏ナンバー1かな。読後が温かく、幸せな気持ちに
  なりました。詳しくはLink先を見てネ!

 ― 12月 ―

76_真夜中のパン屋さん 【大沼紀子】
   「大反響話題作」という帯に惹かれて読んでみました。
  正直、「私の」好みではなかったです。今一つ登場人物に感情
  移入できず・・・。ライトな作品です。

77-78_女王国の城 【有栖川有栖】
   またまた、読み応えのある本格推理ものが読みたくなって、
  ついに江神二郎シリーズの最新刊(第4作)に手を出すことに。
   ある宗教団体を舞台にしたストーリーで、おもしろいんだけど、
  現実の某宗教団体とイメージが重なって、何となく心理的に
  抵抗感が・・・。そういうのが気にならなければ、外界から遮断
  された場所で発生した殺人事件(ある意味で密室殺人的)という、
  このシリーズの魅力が十分楽しめる作品だと思います。

79_わくらば日記 【朱川湊人】
   本格物を読んだので、すこし心が温かくなりそうな作品を読み
  たくて手に取ってみました。「人や物の記憶」を読み取ることが
  できる“姉さま”と“ワッコちゃん”の物語。
   昭和のレトロな雰囲気を醸し出した、ちょっとさみしさと温かさを
  感じさせる作品でした。

80_おやすみラフマニノフ 【中山七里】
   「さよならドビュッシー」を気に入ってこの作品も早いうちに購入
  していましたが、読むのを我慢していた作品(何だか我慢している
  ことが多いなぁ・・・ ^^;)。
   おもしろかったです。主人公の音楽へ打ち込む思いが伝わって
  きて、読んでいるこちらまで熱い思いに!「船に乗れ」を読んだ時を
  思い出しました。
   この作品の場合、そんな音楽的要素だけでなくて、ミステリー
  との両面で楽しめた作品でした。かなりお薦め作品です。

81_スノーフレーク 【大崎 梢】

    スノーフレーク_s.jpg
    スノーフレーク (角川文庫) (←amazonへはタイトルをクリックしてね)
    作者: 大崎 梢
    出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
    発売日: 2011/07/23
    メディア: 文庫

   桐谷美玲さん主演で映画化。映画を観てから読もうと思って買った
  のですが、映画を見逃し・・・。
   でも、逆に先入観なく読めて良かったかも。基本的に私の大好きな
  雰囲気の作品だったのに、いま一つ集中して読める環境が作れなくて、
  もったいなかったなって思っています。
   透明感や爽やかな印象の作品が好きですが、まさにこの作品は
  そんな感じ。切ない恋愛ミステリです。

 

さてさて、毎年末、1年で読んだ作品の中で“特に”お気に入りの作品を
「Best」という形で紹介させていただいていますが、2011年については
年内に間に合いませんでした。
まもなく紹介の予定ですのでお楽しみにしていてくださいネ *^^*

 


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出逢った小説リスト 【2011年7月-9月編】 [読んだ作品リスト]

2011年7月~9月に私が出逢った小説たちで~す *^^*

こうやってみると、また、たくさんの素敵な作品に出逢えたなって
思います。
そのうちひとつでも、どなたかに素敵さを共感してもらえる作品が
あればいいな! 今回も、ちょっと一息、tea room をのぞいて
みてくださいネ

 『出逢った小説リスト【2011年4月-6月編】』もよかったらどうぞ ♪
 ※ 既に紹介している作品のタイトルにはLinkを貼っています。

*:..。o○★゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆*:..。o○★゚・:,。*
 

― 7月 ―

40-41_悼む人 【天童荒太】
   第140回直木賞受賞作。人にお薦めしていただいて読んで
  みました。人の死を悼む旅を続ける静人。静人にはあまり共感
  できなかったけど、でも、悼むことに対するそのキレイな心には
  癒された部分も。
   ちょっとつかみどころのなかったけど、でも印象に残る作品で
  した。    

42_バカとテストと召喚獣3 【井上堅二】
      くだらなくて、バカらし過ぎるほどだけど面白いこのシリーズ!
   正直、好きです*^^*
    ちょうどアニメの第2期が始まるということで、久しぶりに
   読んでみました。ひねったバカらしさに笑い転げた第1作
   ほどのインパクトはなかったけど、ヒロインのひとり、美波との
   衝撃のラストに次の展開を期待させられます!

43_東京公園 【小路幸也】
   「東京バンドワゴン」の小路幸也さんの作品(っといっても、
  東京バンドワゴンという作品は知っていても、まだ読んでないの
  だけど・・・^^;
   映画を見て、原作を読んでみたくなって読みました。
   私好みです 感想は、タイトルからリンクしているページで
  読んでネ。

44_ルームメイト 【今邑 彩】
   一時期、本屋さんに平積みされて、POPもあってお薦め
  されていましたが、その時は読みたい本があって・・・。
   今邑さんは初めて。ルームメイトがいろいろな顔を持って
  いたというところに惹かれましたが、想像していたのとちょっと
  ストーリーの方向性が違っていたかな。
   まあまあおもしろかったです。

45_アイ・アム・ナンバー4 【ピタカス・ロア】
   映画が気に入ったので読んでみた作品。
   映画で省略されていた細かい心理描写などが描かれていて
  余計にこのシリーズに惹かれました(小説なのでより深い心理
  描写は当然ですが)。
   こういう物語の展開って定番のところはありますが、私は
  だーい好き!早く続きが読みたいな

46_涼宮ハルヒの消失 【谷川 流】
   映画は最高に気に入った作品。原作を読んでみると、
  映画はかなり原作に忠実に、丁寧に描いていたんだな
  って感じました。映画のシーンをイメージしながら、もう一度
  “消失”が楽しめました。

― 8月 ―

47_葵―ヒカルが地球にたころ①― 【野村美月】

    葵_s.jpg

  作者: 野村 美月
   出版社/メーカー: エンターブレイン
   発売日: 2011/05/30
   メディア: 文庫

   “幽霊”が出てくるというあらすじを読んで、正直、リアリティ
  がなくて好みに合うか心配だったのですが、おもしろかった
  です。竹岡美穂さんのイラストはそれにしても素敵
   色遣いがやさしくて、やわらかい雰囲気が大好きです。

48_となり町戦争 【三崎亜記】
   三崎作品の独特の余韻はホント好きです。まだ、三崎作品
  はそれほど多くないので、少しずつ楽しみに読んでいきたい
  と思ってまーす。
   この作品の感想は、タイトルからリンクしているページで
  読んでネ。

49_アスラクライン 【三雲岳斗】
   以前、読んだことがあったのですが、改めて読んでみました。
   ライトノベルだし、アスラマキーナという機械が出てきたりと
  軽そうな物語のように見えますが、なかなか複雑な世界を
  背景に読み応えのある作品です。イラストで先入観を持って
  しまったらもったいないかな。

50_彼女はたぶん魔法を使う 【樋口有介】
   “どんな話だろう?” “ラブストーリー?”
   タイトルを見たときそんな印象で興味を惹かれた作品。
   想像以上に私好みの作品でした。お気に入りです。感想は
  よかったら、タイトルからリンクしているページで読んでね!  

51_九月が永遠に続けば 【沼田まほかる】
   第5回ホラー・サスペンス大賞受賞作。
   「国内ミステリー部門第1位」の帯に惹かれて読んでみました。
  「ユリゴコロ」という作品にもちょっと惹かれていたので。
   「息子が行方不明になり、それを必死で探す母親」という構図
  を読んでいて、桐野夏生さんの「柔らかな頬」を思い出しました。
  ラストは全然違うのですけどネ。正直、私好みではないかな。

52_ハイドラの告白 【柴村 仁】

    ハイドラの告白_s.jpg
  ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)
  ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
  作者: 柴村 仁
  出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  発売日: 2010/03
  メディア: 文庫

   爽やかな印象が残った「プシュケの涙」の続編。
   主人公の由良くんのつかみどころのなさは、前作より
  インパクトが薄れたけど、ラストも含めておもしろかったです。
   それにしても、このシリーズの「也」さんのイラスト。爽やかさ
  と繊細さとが混じりあっていて、とても好きです。イラスト集が
  出ないかな(出たら即買いなんだけど!)。

53_終末のフール 【伊坂幸太郎】
   あと3年で人類は滅亡。そのときを控えて人々は・・・という
  お話。読んでいて、三崎亜紀さんの「失われた町」を思い出し
  ました。全然、話は違うんですけどね。

― 9月 ―

54_麒麟の翼 【東野圭吾】 

    麒麟の翼_s.jpg
  ▲ 一度、日本橋に行って、実際の麒麟像を見て見たいな。
    それにしても、明治時代の美的センスには敬服しますよネ!

      麒麟の翼 (特別書き下ろし)
       ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
     作者: 東野 圭吾
     出版社/メーカー: 講談社
     発売日: 2011/03/03
     メディア: ハードカバー

   大人気「加賀恭一郎」シリーズの最新作。
   淡々と真実を追い求め、そのためには労を厭わない。
  そんな、孤高の野武士のような朴訥(ぼくとつ)さと、やさしさ
  を秘めている加賀さんに惹かれます(「眠りの森」なんか
  大好きです)。

55-56_獣の奏者 Ⅰ闘蛇編・Ⅱ王獣編 【上橋菜穂子】

    獣の奏者1_s.jpg獣の奏者2_s.jpg
  ▲ 闘蛇と王獣の躍動感。この装丁、美しすぎ!最高です!!

   獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
    ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
    作者: 上橋 菜穂子
    出版社/メーカー: 講談社
    発売日: 2009/08/12
    メディア: 文庫

   「精霊の守り人」以来の上橋ファンです。この「獣の奏者」の
  アニメもしっかりチェックしました。
   厳しい現実の中で「エリン」という少女が周囲に支えられなが
  ら、強い意志をもって成長していく姿に感動です。
   エリンが、そして、リョザ真王国がどうなっていくのか、早く
  読みたいし、でもゆっくりこの物語を味わいたい、そんな気持
  が絡みあって、続編の文庫化には複雑な気分です。
   でも、やっぱり早く続きが読みたいかな! 

57_ “文学少女”と恋する挿話集4 【野村美月】
   本編が終わっても、こうやって“文学少女”シリーズが楽しめる
  のは、とても嬉しいです。
   それにしても、このシリーズは、ビター・スウィートですよネ!

58_下町ロケット 【池井戸 潤】
   第145回直木賞受賞作。評判になっているだけあって、
  おもしろかったです。夢に向かって会社が一つになっていく
  ところが良かったですネ。
   詳しくは、タイトルからリンクしているページをのぞいてみて!

59_折れた竜骨 【米澤穂信】

    折れた竜骨_s.jpg
  ▲ 素敵なカバーですよね。美しい♪

     折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
   ( ↑ amazonへはタイトルをクリックしてネ!)
   作者: 米澤 穂信
   出版社/メーカー: 東京創元社
   発売日: 2010/11/27
   メディア: 単行本

   「古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」(好きです!)などの
  印象が強い米澤穂信さんのファンタジー系作品というのにまず
  驚きましたが、それで推理小説?っというのに、もっと驚きました。
   さすが、第64回日本推理作家協会賞受賞作。おもしろくて、
  あっ!という間に読んでしまいました。
   でも、個人的には、やっぱ米澤さんは“人の裏に隠された闇”
  っぽいのが描かれた作品が好きだなぁ。

60_さよならドビュッシー 【中山七里】
   ドビュッシー? ラフマニノフ? 
   名前は知っていても、代表的な作品のメロディーさえ浮かんで
  きませんが(きっと聴けば「ああ」となるのでしょうけど)、音楽を
  めぐる物語ってだ~い好き この作品もおもしろかったです!
   タイトルからリンクしているページで是非、感想を読んでみてネ。

2011年の第3四半期も、お気に入りの作品にたくさん出逢えました。
こういう素敵な作品にたくさん出逢えるとホント嬉しいな!

 


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